書評<できるかなV3>
できるかなV3
西原 理恵子
週間SPA!連載の、”西原先生、ムチャに挑戦”シリーズ最新刊のメインは”脱税”である。あるいは税務署との戦いというべきか。西原先生、権威あるレストランに反抗するなど、様々な権力に立ち向かってきたが、今回は最後の壁ともいえる国家権力が相手である。自らの収入と経費をほぼ明かした上で、「マンションは遺産で買った」「私はゴーストライターで原稿は他に頼んでいる」などなど、税務署にとことんデタラメな方法で対抗する様が描かれる。どこまでギャグか分からないが。その他、老舗のスナックでキャバレーに挑戦し、ギャグかと思いきゃ泣かせるラストなど、西原先生はまだまだ元気だ。最新のインタビューを読むとどうやら離婚したようであるが、それもまた西原流のギャグでマンガにし、笑い飛ばしてほしいものである。
初版2003/12 小学館/コミック(変形版)
« 書評<池袋ウエストゲートパークⅣ> | Main | 書評<ストライク・アンド・タクティカルマガジンvol.1> »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 書評<ベリングキャット ――デジタルハンター、国家の嘘を暴く>(2022.08.28)
- 書評<バルサ・コンプレックス “ドリームチーム”&”FCメッシ”までの栄光と凋落>(2022.05.25)
- 書評<冷蔵と人間の歴史>(2022.05.24)
- 書評<ザ・コーポレーション>(2022.05.23)
- 書評<狩りの思考法>(2022.04.19)
The comments to this entry are closed.
« 書評<池袋ウエストゲートパークⅣ> | Main | 書評<ストライク・アンド・タクティカルマガジンvol.1> »
Comments