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2004.01.08

書評<社会党に騙された!>

社会党に騙された!
野村 旗守
昨年の衆議院選挙で惨敗し、もはや風前のともし火、社民党の終焉の記念として企画されたムック。
戦後の自民党55年体制の間、社会党は護憲・平和主義を掲げ、自民党のカウンターパートナーの役割を果たしてきた。”現実的な民主主義”(例;企業に対する利益誘導)路線を突っ走る自民党に対して、一見分かりやすいスローガンで一定の支持者を集めてきた。だが自民党が企業や官僚の代弁者であるように、社会党もまた労働組合などの団体の代弁者であり、利益を誘導してきた。そのことが我々市民のためであればよいが、そうではなかった実例は本書の中に見られる。
さらに自民党が国民に対し負担を強いる法案・制度に対し、社会党は反対の立場を常に取ることで国民の不満を吸収し、最終的には自民党と妥協することで利益を得てきた。いわゆる「国会対策」である。激しい国会論戦の裏で何が行われてきたかを本書は明かしている。
社会党は本来「社会民主主義」を掲げる政党であり、共産党とは一線を画す・・・はずなのに、左翼思想家が多くいたことが社会党の不幸、というか存在価値を減じていった。その昔、社会党が自民党と連立政権を組んだとき、村山は日和った、と思ったものだが、自衛隊の存在などそのときに認めた多くのことは、社会民主主義を掲げる政党ならば、本来は何の問題もなく認められるものであった。それを認めず、革命を夢見たことが今日の状態につながっている。ちなみに現在の党首もまた中核派とのつながりがあると思われる。
北朝鮮とのつながりは断罪されるべき重大な案件だが、それは一部に過ぎないことが本書を読めば分かる。
・・・なんか右翼の宣伝文書みたいになっちゃったな。つまり現在の日本が少しおかしいとすれば、自民党と同じくらい社会党も責任がある、ということが分かる本です。

初版2003/11 宝島社/ムック(別冊宝島Real)

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