RAH-66コマンチの開発中止される
アメリカ陸軍の次期観測/攻撃ヘリコプターのRAH-66コマンチの開発中止をアメリカ陸軍が決定した。コマンチはすでに試験用実機も完成、試験を継続していた。
攻撃ヘリコプターは通常、索敵を行う観測ヘリ1機に4機が管制され、行動する。コマンチは現行のOH-58Dの後継として冷戦時代末期に開発が開始された。ヘリとしては初のステルス技術の適用機であり、またOH-58Dと比較して、本格的な”威力偵察”が行えるよう、武装も強化されていた。だが、そもそもがソ連との大規模な衝突を想定したヘリであり、LIC(低強度紛争)の時代にステルス技術などがオーバースペックになること、乗員2名のみであり汎用性に欠けることが指摘されていたのも事実。またAH-64Dロングボウ・アパッチの開発により、攻撃ヘリ自身が策敵能力を備えたことも開発中止の一因だろう。
それにしても、開発メーカーの中心であるボーイングはJSF(米空海軍共用次期戦闘機)選定にも敗北、空中給油機リース計画もスキャンダルにより計画中断、屋台骨の旅客機の販売実績もエアバスに抜かれるなど、いいニュースがまったくない。大丈夫かな?
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