オレたちはバクスターに”プロサッカー”を教わった
1993年にJリーグが開幕したとき、サンフレッチェ広島の監督はスチュワート・バクスターというイングランド人だった。オレはサッカー経験があるとはいえ、サッカーが本当はどんなスポーツなのか、サポーターなるものがどういう振る舞いをすればいいのか分からなかった。海外からの映像で見た過激なサポーターたちにあこがれる者、選手に黄色い声援を送る若い女の子。彼はまず「紳士たれ」とオレたちに言った。彼が造るチームもまたファールの少ない”フェアな”チームだった。彼はまだオレたちの知らなかったサッカーを教えてくれた。ディシプリンを守り、システマティックにプレスをかけ、ボール奪取後はゴール前までワンタッチでスムーズにボールを運ぶモダン・サッカー。いつしかサポーターたちは声援を送りゴールを喜ぶだけでなく、「SB片野坂のクロスからFW高木がダイビングヘッドを決めたときのMF森保のポジショニング」まで確認するホンモノのサポーターに成長していた。
あれから10年が経った。サポーターのメンツも随分と変わったようだが、まだまだバクスターの薫陶を受けたメンバーも残っている。そして彼は今、南アフリカ代表監督に選ばれ、チームの建て直しをまかされている。南アフリカでの活躍を祈るとともに、日本への”帰還”も願ってやまない。
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大住良之さんの連載コラム、文章の端々にどっかの国の協会への嫌味がいっぱい隠されています(笑)。 いやしかしバクスターさんは凄いなあ、この面子の中から勝ち残って選... [Read More]
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