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書評<魔女とカルトのドイツ史>

魔女とカルトのドイツ史
浜本 隆志
中世の十字軍遠征に始まり、ナチス・ヒトラーにいたるまで、ドイツで虐殺と呼ぶべき出来事が歴史の中で何度も繰り返されているは何故か?本書ではカリスマの存在や集団ヒストリーなど、カルトに特有の現象と結びつけて分析している。「ハーメルンの笛吹き」など、伝説と史実両面の分析を詳細に解説してあり、世界史の知識が薄めでも興味深く読み進める。土着のゲルマン文化と中世ドイツで最高の権威といってよいキリスト教の関係、あるいはドイツ(北欧)の深い森とカルト発生の関係など、多角的な視点からの分析を行っており、民族の成り立ちがいかに複雑なものか理解する一端になる。ただし、あくまで”ドイツ史”であって、カルトの発生についての答えとなる部分は案外と少ない気もするが。
それよりも本書で印象に残るのは中世キリスト教の攻撃性、というか凶暴性。キリスト教原理主義者であるブッシュ大統領を”ならず者国家の大統領”などと呼ぶのも案外間違っていないかも。

初版2004/03 講談社/現代新書

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