アメリカ人の殺害映像がネット上に
アルカイダの関連組織のメンバーが、イラクで拘束されたアメリカ人を首を切り落として殺害する映像がウェブ上で流れた。アメリカ兵によるアブグレイブ刑務所でのイラク人収容者虐待事件に対する「報復」だそうである。
映像を見たが・・・荒い画像のおかげで現実感には乏しいが、テロリストが「アラーアクバル」と唱えながら首を狩る様は正に悪夢である。日本人の人質に「NoKoizumi!」などと叫ばせていたあの犯人たちとは全く違う印象を受ける。
かつて欧米でも共産主義思想を実現しようとして、テロリストたちが暗躍した時代があった。現在では彼らの存在は希薄となっている。各国の警察の取締りの成果もあるだろうが、基本的には東欧の共産主義からの解放とソ連の崩壊があった。彼らのいう”革命”は起こらず、逆に彼らを支援していたはずの体制が崩壊したのである。思想が否定され、さらに大衆の支持(もしくは黙認)と資金を失えばテロリストも生存できない。
アルカイダ・ネットワークは「アラーのための聖戦」を唱えているが、アラブの一般の人はこれをどう受け取るのか。「アメリカ憎し」で街で爆弾テロを繰り返し、イラク人を殺害するテロリストたちをイラク市民の人はどう受け取るのか。すでに激戦が続くファルージャでは武装勢力に反対するデモが起きているそうである。イラクの一般市民からアルカイダ・ネットワークのテロリスト、イラクの抵抗勢力を切り離す戦略が考える何かあるのではないだろうか。具体的な策は思いつかないが、アイデアはどこかにあるはずである。そのためにも、拘置施設でのイラク人虐待が明るみになるようなことはあってはならないと思う。「尋問」がしたいなら、もっと利口な方法があるだろう。
それにしても、メディアが情報を選別する前にこんな画像を公開できるとは、もう「とんでもない時代になった」としか言い様がない。リンクを張ろうと思ったのですが・・・ヤメておきます。見たい方は2ちゃんねるあたりで見つけてください。
« 書評<マネー・ボール> | Main | 続編ぞくぞく(アニメの話) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 書評<サンフレッチェ情熱史>(2014.01.12)
- 書評<「食糧危機」をあおってはいけない>(2009.05.02)
- サイレント・イーグル、キタ!(2009.03.18)
- 海自護衛艦<ひゅうが>就役(2009.03.18)
- 制御不能の偵察衛星にSM-3命中(2008.02.21)
Comments