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書評<バルサとレアル>

バルサとレアル MORBO
フィル・ポール Phil Ball
邦題はスペインを代表する2チームになっているが、この2チームのライバル物語などではなく、スペイン各地を取材して、スペイン・サッカーと他のヨーロッパを分かつものは何かを探るノンフィクションである。
物語はスペイン・サッカーを突き動かすもの「モルボ」の解説から始まる。原題にも使われているが、他言語には訳しにくい言葉だそうだ。一義的には人々のチーム・土地・あるいはサッカーそのものへの熱狂ということになろうが、本書を読み進めば、そんなに単純なものでないこと、サッカーだけではなく、スペインの歴史に影響を与えていることが分かる。
次に物語はスペイン・サッカーの源流を探り、その歴史とスペイン各地のサッカーを紹介する。首都マドリード、カタルーニャ、バスク、バレンシア。それぞれ独自色が濃い自治州で、サッカーはどのような歴史を持ち、人々の生活にどのように絡んでいるのかが、政治家、クラブオーナーあるいは偶然出会ったタクシー・ドライバーなど、様々な視点から解き明かされる。
サッカーをボール・ゲームという視点だけではなく、政治や経済などに絡めた見方(遠景というのが相応しいか)が好きな方におすすめ。サッカー雑誌で読んで、記憶に残っている断片的な知識を全体像として捕らえるのに最適な1冊です。
初版/2002/03  NHK出版/単行本

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