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2004.07.06

書評<沖縄ダークサイド>

沖縄ダークサイド
野村 旗守 (別冊宝島Real)
沖縄は見る者の視点によって幾つもの顔がある。我々ミリタリーマニアにはアメリカ太平洋軍の要石としての沖縄。任侠道が好きな人は抗争の地としての沖縄。プロ市民の方々にとっては活動の地としての沖縄。本書はそうした”観光ガイドには出てこない沖縄の暗部”をレポートしている。
本書はまず、沖縄の人たちの気質について述べ、なぜそこに至ったかを解説する。苛烈な地上戦を経験し、アメリカ軍の占領下に長くあったためか、沖縄の人に本土の人間に理解しがたい感情があるのは確かなのだろう。そこにいわゆるサヨクの活動家、今のプロ市民の人たちが人権や環境問題を持ち上げて活動するおかげで、ますます本土の人間とズレが生じている。それが前述した沖縄の暗部を拡大させている。これらの問題はそれぞれの分野に詳しい人ならば周知の事実でもあるが、それを全部”ダークサイド”としてまとめた本は今までなかったのではないか。おかげで読み終わると、リゾート地としての沖縄の印象が消し飛んでしまうほどだ。
ところで、本書には違法にモノホンの小火器を売買するマニアたちのリポートもある。不発弾などの甘い取り扱いが事件を表に出してしまうわけだが、みなさん、火薬に対して甘い考えを持つのはホントにやめましょう。

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