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書評<底抜け合衆国>

底抜け合衆国
町山 智浩
映画評論を中心に様々なコラムを連載している著者が、2001年から2004年前半の間に様々な雑誌で書いたアメリカ関係のコラムをまとめたもの。<TVブロス>も<サイゾー>も定期購読している自分にとっては、既読のものも多かったが、TVや映画を通してアメリカのこの4年間の状況をよく捉えていると思う。アメリカの軍事戦略など高所から捉えた評論は数あれど、、ITバブルとその崩壊の真実、アメリカの中の過激派の実態など、「アメリカの街の様子」を知ることができる本は数少ない。マイケル・ムーアを持ち上げている通り、基本的に筆者の視点はリベラルで、公平とは言い難いが、アメリカがいかに多様な国であるか実感できるコラムではある。

初版2004/08 洋泉社/単行本

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ブレア首相の強烈タックルでベルルスコーニ首相が左ひざ負傷

今月中旬、イタリア・サルデーニャ島にあるベルルスコーニ首相の別荘に招かれたブレア英首相がサッカーの親善試合中、誤ってベルルスコーニ首相の左ひざを強くけり、負傷させていたことが分かった。
夏休みは引きこもってオリンピック観戦の某国首相と違い、なんとアクティブなことか。最高にオシャレなのがACミランの会長でもあるベルルスコーニ首相のこの発言。

中道右派らしく「いつも左には悩まされる」と冗談口をたたいたという。

NATO諸国の中でも、共産党が伝統的に強いイタリアならではの実感こもったジョークなんだろうな。ブレア首相がレフティだったのか、ミニゲームで左サイドから突破されたのかは定かではないが。

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雑誌あれこれ<世界の艦船04/10><モデルグラフィックス04/10>

盆が明けてから札幌は急に涼しくなり、やっと本州とは違う夏の終わりになってきました。道路もロードヒーティングの補修が始まっており、冬ももうすぐ。
というわけで、今週発売の雑誌紹介。
世界の艦船04/10
今月の特集は<原潜の50年>。その歴史から原潜に関する様々な知識、そして未来まで、長い歴史を持つ<世界の艦船>の真骨頂。その他、防衛白書の読み解き方など。
モデルグラフィックス04/10
今月の特集はティーガーⅠのモデリングマニュアル。AFVモデルの基本であるティーガーⅠを作り込んで見せることで、エッチングパーツの扱い方や塗装・ウェザリングなど、AFVモデル工作の応用を教えてくれる。今月はホビージャパンが大判変更&オマケ(もはや雑誌の方がオマケの感じも・・・)で電撃ホビーマガジンとともに書店の<趣味>コーナーで大面積をとっており、モデルグラフィックスはますます孤高の存在に。個人的には応援してます。

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サッチャー元首相の息子、クーデター関与容疑で逮捕

南アフリカの警察は、英国のサッチャー元首相の長男マーク・サッチャー容疑者を、アフリカ西部・赤道ギニアでのクーデター計画に資金などを提供した疑いをケープタウンの自宅で逮捕した。
リアル「戦争の犬たち」というか、そのものだな、こりゃ。マーク・サッチャー氏は石油関連のビジネスに手を出していたそうだが、イギリス人のスゴいところは個人あるいは企業単独でクーデターなんかを画策するところ。アメリカなんかだと企業と政府が癒着して「正義の剣」と振るうため、軍を動かしてしまうところだ。利得行為のための政府転覆はトンデモないことであるのは事実だが、その実行力には敬服。

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書評<ハバナの男たち>

ハバナの男たち   HAVANA
スティーブン・ハンター  Stephen Hunter
スティーブン・ハンターの2年ぶりの新作はスワガー・サーガ第7弾となる。舞台は1950年代、巨悪が蠢くキューバ。地元議員の護衛としてキューバに赴いたアールは、社会主義革命前夜のアメリカ・ソ連両諜報組織と、ギャングたちの謀略に巻き込まれていく・・・。
今作はダンディズム溢れるアールの姿とガンアクションは少なめで、革命前夜の謀略の物語がメイン。そういう意味では<悪徳の都>に登場し、今作ではCIAの一員となっているフレンチーこそが主役と言えるだろう。また、CIAとKGBにおけるスマートな新世代のエリートと、第2次大戦を引きずる古強者たちの対立も物語を通してのテーマである。ここにアールから息子へのサーガの継承の萌芽が見え始めているように感じる。
1950年代は表のアメリカ史においては、ベトナムの挫折をまだ味わっていない黄金期であるが、裏ではギャングたちが民衆を腐らせていく暗黒の時代でもあった。アールの物語は良質なサスペンスとともに、そのことを教えてくれる一流のミステリーであることを再確認させてくれる作品である。

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書評<21世紀の特殊部隊>

21世紀の特殊部隊上・下
江畑 謙介
21世紀はLIC(LowIntensityConfrict;低強度紛争)や不正規戦の時代となりつつあり、特殊部隊の役割は従来に増して重要になりつつある。本書は上巻を<特殊作戦篇>、下巻を<特殊装備篇>と分け、アメリカの特殊部隊を中心に、詳細に解説されている。
上巻ではまず、昨今のアフガンやイラクでの特殊部隊の活動を紹介。一般ニュースでも取り上げられた捕虜救出作戦などメジャーなところから、空軍のCAS(近接航空支援)作戦との連携、問題視されたC-SAR(撃墜されたパイロットの捜索・救難作戦)任務など、特殊部隊の様々な任務に解説は及ぶ。また、現在の特殊部隊の形を作ってきた歴史的な人質救出作戦(の失敗)を紹介するなど、特殊作戦がいかなるものかが理解できる。
下巻はコンバット・ナイフや弾薬から、特殊部隊を運搬する航空機まで、特殊部隊に関わる装備全般を詳細に紹介。往々にして先進装備が特殊部隊に先行配備され、後に一般部隊まで波及するので、今後の軍隊の装備も占える分野も多い。
著者が江畑謙介氏だけあって、解説も見解も一部の隙もなく的確である。特殊部隊に対するロマンチックな思い入れや憧れはともかくとして、その運用と装備の実際を知るには最適の書である。

初版/2004/07 並木書房/単行本

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空自基地テロ対策 防衛専門部隊新設へ

防衛庁は、テロやゲリラから航空自衛隊の基地を守る専門部隊として、空自に「基地防衛教導隊」(仮称)を新設する方針を固めた。基地や航空機が陸上から攻撃される事態に機動的に派遣し、平時には基地の警備要員を指導して警備能力の向上を図る。
冷戦時代まで、空自基地の脅威といえば航空攻撃や巡航ミサイルといった経空脅威が主たるものだった。それゆえ、基地防衛もSAM(地対空ミサイル)やAAA(対空火器)の配備、あるいは格納庫の対爆シェルター化が中心だった。
だが時代が変わり、F-15Jで対処しえない(防衛線を突破される)飽和航空攻撃の可能性はほとんどなくなり、ゲリラや特殊部隊による破壊工作に脅威がシフトした。もちろん、その変化が起きたのは10年以上前であり、基地防衛専門隊の設置は遅きに失した感は否めないが、それでも”戦える自衛隊”への変化は歓迎すべきであろう。まして日本の空港あるいは空自基地は海岸線にあり、有事に優先目標になることは想像に難くない。レーダーサイトも同様だ。数々のハイテク兵器を保有していたソ連が仮想敵国の時代には、わざわざ特殊部隊の上陸などという手間を掛けることもなく、巡航ミサイルで一発必中だったわけだが、今や仮想敵国は世界一の人員を誇る特殊部隊が自慢の某国だ。手間暇は惜しむまい。
正面装備に金をかけるあまり、バックアップや弾薬の備蓄がままならず”おもちゃの兵隊”扱いだったちょっと前の自衛隊だって、レーダーサイトの代替として移動3次元レーダーぐらいは保有していたわけだが、MD(ミサイル防衛)が本格配備される数年先になると、レーダーサイトの破壊自体が許されない事態になっている。MDはこういう面からも、少なくとも日本にとっては使いづらい代物なのではなかろうか。

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珍しく野球観戦

午前中に食料やプラカラーを補給した後、プラモを作りながら横目でTVスポーツ観戦する、のんびりした休日。
普段はサッカー派だが、甲子園やオリンピック絡みでずっと野球&ソフトを見てた。そこでシロウトの雑感。
○夏の高校野球 駒大付属苫小牧vs斉美
北海道は地元高校の快進撃で、準々決勝以降は勝つたびに号外が出るフィーバー。地元びいきはともかくとして、プロ野球より高校野球が面白いという人がいるのは分かる。試合運びはキビキビ。へんな駆け引きなしの連打に継ぐ連打。とにかく、札幌にいるときに歴史上初の快挙に立ち会えてよかった。駒大苫小牧の監督のミョーにおしゃれなメガネだけが疑問符が残ります。
○オリンピック女子ソフトボール 日本vs中国
ソフトってホントに点が入らないスポーツなんすね。ていうか、中国の2番手ピッチャーにノックアウト。
○オリンピック野球 日本vsギリシャ
ギリシャで野球なんかやってんの、と思うとやっぱりメンバーはアメリカ出身者がほとんどだそう。それにしてもギリシャのカメラマン、露出度の高い女性を抜き過ぎではないですか?スポーツ中継なのに足元からのパンはおかしいと思う。

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政府、武器輸出3原則見直しを検討

武器輸出3原則の見直し問題で、政府が日米両国による武器の共同開発と共同生産を認める方向で検討していることが明らかになった。
防衛費の削減と、MD(ミサイル防衛)導入による他の正面装備購入費の圧迫により、打撃を受けるであろう防衛産業の要求であることは想像に難くない。例によって武器輸出をなし崩しに実現させたいのだろう。
だが、現実は甘くない。中東を中心に世界は確かに不安定だが、兵器の市場は確実に縮小し、欧米諸国の兵器メーカーは大きな再編の波の中にある。まして日本は第2次世界大戦終結以来、戦争を経験しておらず、当然ながら国産兵器も実戦経験などない。まして日本の国産兵器は押しなべて欧米諸国の後追いであり、オリジナリティなどないに等しい。つまり、なんのセールスポイントもないのだ。売り物になるのは対空・対戦車ミサイルを中心にした誘導兵器ぐらいのものであろうか。
売り先にしても、アメリカの下請けをやるのは別として、真っ先に思いつくのは台湾であり、東南アジア諸国である。これらの国への兵器の輸出を中国が許すはずもない。中東は欧米各国ががっちり食い込んでいるし、アフリカにさらに武器を運び込むことは国際社会が許すまい。
結局のところ、政府が方針をどう変えようと武器輸出が早々に実現するとは考えにくいと思う。
まあ、特殊部隊にGショック使ってもらったり、アメリカ陸軍にパナソニックのパソコン使ってもらったり、世界のゲリラの人たちにランクル乗ってもらうとかで我慢するしかないっすよ、経団連の偉い人。

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本日のお買い物 040820

ここのところ、コメントや貴重な情報をいただいているAVRO牧師の導きに従い、フラフラとホビーショップに行って購入したのがコレ、ハセガワのパナビア・トーネード<デザート・ストーム>。
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コメント欄でシーハリアーを作るみたいなことを書き込んでおきながら・・・すみません。でも、ボク、VG翼が好きなんです。おまけに限定品なんです。
牧師様、迷える子羊をどうかお許しください。

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書評<カラシニコフ>

カラシニコフ
松本 仁一
世界情勢をそれなりに追いかけていると、アフリカ大陸諸国は常に動乱の地のように感じる。その諸国を取材した著者には常にAK-47、多くの地でカラシニコフと呼ばれるアサルト・ライフルが付きまとった。本書はそのカラシニコフを軸に、今だ暗黒大陸と言ってさしつかえない現状をレポートしている。
初出が朝日新聞連載ということで色めがねで見てしまいそうだが、決して単なる武器廃絶・軍縮論ではない。筆者は武器そのものの存在は否定しない。まずAK-47を設計したカラシニコフその人にも取材、さらにAK-47のライフルとしてのタフさを分かりやすく解説する。
さらに例題にフォーサイスの著作を上げ、タフなライフルだけで国家が転覆しえることを説明する。
そしてもちろん、冷戦の名のもとに制限のない武器輸出を繰り返した旧共産圏の国々や、当時の宗主国の都合で国境線を引かれ、国家としての団結力を持ちえなかった独立の経緯を批判することは忘れていない。
その上で、アフリカ諸国の権力者たちの所業がいかに愚かなものであったか、その歴史を平易に説明してくれる。アフリカの歴史は国家権力を巡る争いではなく、自己利益そのものを追求する愚か者たちの争いに過ぎない。
兵士の酷使に耐える優秀さゆえ、歴史が前に進まない。銃器の持つ矛盾こそが、本書の主題であろう。
初版2004/07  朝日新聞社/単行本

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イージス艦<みょうこう>一般公開に行ってきた!

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北海道にイージス艦が来るのは珍しいということなので、急遽イージス艦<みょうこう>の一般公開に行ってきた。
当日は同じ舞鶴を提携港とする護衛艦<はつゆき>とともに一般公開。
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並ぶと一目瞭然、イージス艦の艦橋構造物のデカさが分かります。
下はイージス艦の主要装備であるスタンダードを格納するMk.41VLS(VerticalLanchedSystem)。
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1つ1つのセルは思ったよりも小さい。従来の2連装発射機あるいは単装発射機に較べて、格段にリアクション・タイムが短縮されたわけだが、一斉発射時の排煙なんかはどうするんだろう。訊いてみればよかった。
ブリッジから2層下にはこんなドアが。
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レーダー関係の部屋には有資格者でないと乗組員さえ入れない。船体は国産でもレーダー・システムは輸入品という日本のイージス艦の現状を如実に現している。マニア的には中央の”AESIS”ステッカーが欲しい。さらに艦内を奥に進むと、イージス・システムのキモ、CIC(CombatInformationCenter)の入り口が。
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4枚のアレイで360度をカバーするフェイズドアレイ・レーダーや艦底のソナーなどのセンサーで集めた情報を分析し、対応するコンピューターのハードとソフトこそがイージス・システム。そしてそのシステムをモニターし、コントロールするのがCICだ。入り口は写真を撮らせてくれたけど、中は覗かせてもくれなかった。当たり前だけど。木を使った案内板はハイテク兵器の無機質さを少しでも和らげようとする努力なのかなあ。
最後は、体験航海(自分は不参加)の1日艦長を務める女子高生とホントの艦長。笑顔がカワイイ子だったけど、それにしても艦長、ニヤケ過ぎです。
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書評<日本式サッカー革命>

日本式サッカー革命  JAPANESE RULES
セバスチャン・モフェット  Sebastian Moffett

Jリーグ設立以降、日本のサッカーを取り巻く環境がどう変わったかを、イギリス人ジャーナリストがまとめたのが本書である。といっても歴史書のような堅い部分は、Jリーグ以前の日本サッカーの歴史を紹介する導入部分だけで、後はカズの登場や横浜フリューゲルスの消滅など、記憶に新しいエピソードが綴られている。全体を通して描かれるのはジェットコースターのごとくアップダウンを繰り返すナイーブなJリーグおよび日本代表と、「サッカーの母国から見た日本のサッカーの不思議」だろうか。俗にいう”体育会系”のエピソードなど、外国人から見れば奇異な日本サッカーの姿が全体を通して散見される。
それと、訳者がスポーツライターの玉木正之氏なのだが、過去に玉木氏の著作を読んでいれば、本書も氏の作品といっても違和感がないほど、著者の「日本」に対する見方が似通っている。前書きを読むと氏が本書の執筆に当たって著者にアドバイスしたらしきことが伺えるが、どうも影響がありすぎるような気がする。それとも、アングロサクソンから見た日本はあれがデフォルトなのかなあ。

初版2004/07 集英社インターナショナル

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御巣鷹山

19年前のあの日、塾からチャリで帰ると(午後9時過ぎ)、家族はニュースに見入っていた。日航のジャンボが行方不明、おそらく墜落。「塾に言ってる場合じゃないぞ」と親父が言ったのを今でも覚えている。
生存者救出の生々しい映像。事故原因といわれるバラバラになった与圧隔壁。ブラックボックスに残された、垂直尾翼を失って迷走をする機を必死にコントロールする機長の音声「あー、これはダメかもしれない」。ベストセラー「沈まぬ太陽」に描かれた日本航空の遺族への対応。
ただの傍観者の自分でさえ19年の間に転々と残る記憶。遺族の想いはいかなるものか。傍観者はただ犠牲者の冥福を祈るのみ。

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<千歳基地航空祭に行ってきた>その3

千歳基地航空祭シリーズ、最後は地上機材など紹介。まずはパトリオット。実質的な千歳基地の防衛兵器です。
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レーダー車、電源車など1セット展示。千歳基地・新千歳空港合わせた広大な敷地のどこかに普段は隠されている、と思われる。陸自の使うグリーンとは微妙に色合いが違うところが空自の自己主張か。その他、81式短SAMや91式携行対空誘導弾など長い槍から短い槍まで展示。そして基地防空の最後の手段、VADS。
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2004年現在でどれくらい役に立つかはともかくとして、メカメカしいところが素敵。
下は北国特有の装備である除雪機。ブルドーザーに似た重機っぽさがなぜか子供たちに大人気で、見学者の列ができていた。
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特に装甲化されているわけでもなく(当たり前か)、冬の札幌市内を走っているものとほぼ一緒だと思う。しかし、札幌の道路が除雪とグレーダーでガタガタなのを思い出すと、繊細な対応が要求される除雪隊の苦労がしのばれる。
最後はパイロットスーツを着た子供の画像で締めます。陽光がキツくて疲れただろうけど、いい想い出になってることを祈って。
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<千歳基地航空祭に行ってきた>その2

昨日に引き続いて千歳基地航空祭レポート。代表的な展示機を紹介。
今年は自衛隊創設50周年。おかげで展示機はほとんどが記念塗装機。
まずはF-15JのJASDF 50th ANNIVERSARY機。
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北海道を印した粋な塗装。個人的には派手な原色使いよりも、こういったグレーの機体塗装のトーンに合うセンスが好き。自衛隊創設50周年記念塗装はもう1機あった。下は203SQの40th ANNIVERSARY機。
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入間からもYS-11とC-1の記念塗装機。個人的には全展示機のC-1のマークが一番センスがあると思う。
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アメリカ軍を代表して、岩国の海兵隊のF-18D。航空祭のプログラムにはA-10も載っていたが、展示機はなかった。残念。
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海自を代表してSH-60J。ジミ~なグレイ・スキムを遠くから見たときはすわSH-60Kの登場か、と思ったがそんなワケないわな。海自からはP-3Cの来ていたが、これもロービジへの塗装変更機。海自のロービジ化は順調に進んでいるようです。その他、U-36訓練支援機など自衛隊の保有機はほぼ勢ぞろい。
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その他、陸自も帯広のAH-1Sを除いて、北海道内のヘリは全機種揃っていました。周りが記念塗装機だらけなので、海自に輪をかけて地味な感じ。
三沢からはF-4EJ改の記念塗装機とF-2が飛来、展示されていた。F-2の周りに人だかりができているので、調達中止のニュースの影響かと思ったが、子供がパイロット・スーツを着て記念撮影できる会場が隣にあっただけでした。画像はF-4EJ改。
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最後に、ブルーインパルスの演技前にくつろぐF-16CJのパイロットとクルーたち。爆音には目もくれず、翼の下で涼んでいました。彼らにはもう日常なんだろうな、きっと。
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明日は地上機材その他をアップして、マニアの自己満足を終わらせます。

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<千歳基地航空祭に行ってきた>その1

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千歳基地航空祭に行ってきた。今年の本命イベントなので、数回に分けてレポートを。まずは飛行展示を含めた全体的な流れから。当方、高価なカメラは保有してないので、空撮写真はほとんどないのであしからず。
当日、朝は曇りがちの天気。車では行きも帰りも渋滞に巻き込まれるとの情報だったので、JRプラス千歳駅からのシャトルバスで現地へ。8:30ごろ基地に到着すると、既にエプロンの最前列はデカいレンズを構えたマニアや家族連れでいっぱい。一番乗りは前日の22:00から並んでいたそうだ。
オープニングセレモニーの後、まずは救難展示から。
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千歳基地救難隊のUH-60J2機がデモ。1機が旋回を繰り返して上空警戒する中、1機のパラメディックがランペリング降下した後、けが人?をホイストする。陸自のヘリの展示場所の目の前でデモをするのがポイントで、「どうだ!」といわんばかりに救難のデモが終了した後も、バックなどのテクニックを披露していた。
次はVADSによる模擬射撃展示。模擬爆撃するF-15Jをターゲットにしての射撃なんだけど、ホントに当たる?と感じるのは素人目か。今どき攻撃機が低高度に降りてくるとも思えないし。
F-15Jの機動飛行はまだ雲が多い中を水平科目を中心に披露。迫力という点ではF-100双発の音で得をしていたか。大柄な機体がグイグイ内側に旋回していく。中のパイロットはGで大変だろうなあ。
続いて三沢基地のデモチームが披露するF-16CJの機動飛行。。このころから空はピーカンに。F-15Jは会場中心となる滑走路上から基地を一回りしてリカバリーするのに対し、F-16CJは垂直系の機動で方向転換してリカバリー、次の機動に入るのでF-15よりパワーを感じる。軽々と上昇し、ロールを繰り返す様は圧巻。さらに低速パスからのハイレート・クライムなどCCVとフライ・バイ・ワイヤの特性を生かした機動を披露。F-15とF-16は第三世代戦闘機としてひとくくりにされることが多いけど、根本的に違う感じだ。
次はイラクへ派遣されるため、準備をする政府専用機をバックにして再発進準備の展示。
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ミサイル再装填・燃料補給などの展示。緊急発進でもパイロットが機体チェックをするのが意外だった。
T-4とF-15Jの編隊飛行の間、メカフェチの自分は格納庫でF-15Jの油圧装置の動作展示を見学。
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F-15の油圧は「KONISHIKIにかかとで全体重をかけて押されたぐらいの圧力」(BYナレーター)だそうだ。エアインテイクやギアアップ・ダウン、スピードブレーキや動翼など動くところはあらかた動かしてくれた。いやしかし、18mの機体を3本のジャッキで支えてるんですぜ。フレームの剛性の高さから説明しないと。
最後はブルーインパルス。
少し雲は残るが、ほぼ最高の条件で飛行。全科目を実施できたのではないか。ワックスをかけて輝く機体が旋回時に陽光を反射するのは最高に美しい。較べるのがスジ違いかも知れないが、同じフォーポイント・ロールでもF-15Jより安定している。すれ違い系の科目と青空にアートを描く科目には観客も拍手。これぞ航空祭。画像は今年からの新科目「サクラ」。
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日焼けしたかいがあったってもんです。久しぶりに充実した一日でした。ホント、お天道様には感謝です。明日は展示機を紹介。


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三菱F2、調達中止

本日、千歳基地航空祭に馳せ参じる前にネットをチェックすると、こんなニュースが。
防衛庁は、空自のF2支援戦闘機の調達を、2,3年以内に中止する方針を固めた。
駅の売店で読売新聞を買ってみると、一面にデカデカと掲載されている。高価で性能不足、2面には”失敗”の文字が躍っている。F2は元々、日本が国産で開発しようとしたところを貿易摩擦うんぬんでアメリカのF-16を改良する共同開発となったもの。おかげで、かどうかは知らないが、一説によると技術ライセンス料やロッキード・マーチンでの部品生産分を含めて46億円をアメリカに支払っており、これが調達価格を押し上げており、当初予定の80億円を大きく上回り110億円となっている。小型軽量をウリにするF-16が原型なので改良の余地が少なく、ミサイルの装備数にも限界がある、というのが防衛庁の判断の理由だ。
このところ新しい防衛大綱の原案が明らかになってきており、この決定はその一環だろう。予算配分の面から言えば、MD(ミサイル防衛)に撃墜されてしまった、というところだろうか。航空祭で披露するハチャメチャな機動飛行を見ると確かに新世代の戦闘機と感じさせるが、FCSの不調を含めて空自としても不満が残っているのかも知れない。調達中止といっても100機近くは配備されるわけで、AAM-4を含めたアクティブ・レーダー誘導空対空ミサイルの搭載を含めた不断の改良を続けてもらいたい。
ミリオタとしてはあの穴を埋める新戦闘機選定が気になるところ。2ちゃんねるあたりではすでに、海自の”新空母”用にF/A-18E/F、はたまたF-22ラプターの早期導入などなどいろいろ案が出ているが・・・ここはラプターのマルチロール型をアメリカに先駆けて先行導入、というのはどうでしょうか。売ってくれないだろうな、アメリカ。

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札幌も猛暑です。

ご無沙汰してます。
リーサラの方なら分かると思いますが、年に一度の決算関係の業務で更新もままならず。おまけに事務所にもアパートにもクーラーはなく(札幌では特別なことではないんです、ホント)、疲れて帰っても寝不足でどうも体調良くない。とりあえず、明日の千歳基地航空祭の天気が良くなることを祈りつつ、アジアカップの決勝でも見ます。

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<大湊地方隊展示訓練>に行ってきた!2

えー、結局また小樽港に行ってきました。というわけで、大湊地方隊の艦艇公開レポート第2弾。
というか、暑くて自宅にも会社の事務所にもいられない。おまけに家電量販店は軒並み扇風機・冷風機が完売している。札幌は最悪の状態です。
今日の石狩地方は霧の中に時折小雨が降る最悪の天気。来週の千歳はこうならないことを祈りつつドライブ。
まずは昨日のAOE<ましゅう>見学の続き。艦内の様子。
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なんか、ムダに広いです。冷蔵庫や冷凍庫は並みの食品倉庫より大きい。艦内通路も広く「バリアフリーだ」とか思ってると、ブリッジへの階段は相変わらずの急階段。あれぐらいの艦橋構造物なら人員用のエレベーターぐらいあってもよさそうなものだが。その艦橋ウイングから艦首方向。
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甲板上は補給機器でいっぱい。これだけ複雑だと甲板を一般公開できないのも納得。すぐに足元や頭を怪我しちゃいそうだ。続いて、本日の本命、LST<おおすみ>。
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ご存知、全通型の甲板を持つ”空母”型輸送艦。<ましゅう>を見た後だったので、艦内は意外とせまい感じ。といっても車輌デッキは90式戦車が2列ならべられる広さ。壁には車輌拘束具がずらりと並んでます。
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艦内には陸自の隊員用の宿泊スペースなどが別にあり、救命胴衣なんかも当たり前だがベッド分揃えてあるそうだ。食堂は海自の幹部と迷彩服を着た陸自の隊員が談笑。なかなか見れない光景だ。
下は<おおすみ>の搭載艇、LCAC(LandingCraftAirCushion)の最後尾から<おおすみ>の艦首方向を見たところ。LCACは錆を早期発見するため、アルミの地肌をさらしている。LCACは海自の艦艇の中では珍しく輸入品なので、コーション・マークも当然、英語表記で異質な感じ。
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タービンエンジンからのエアでクッションを維持し、巨大なプロペラで推進するLCACはもはや航空機とよく言われるが、その巨大なプロペラ。
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コクピットをのぞくと、ヘルメットなんかも航空機用のモノ。シートも4点式シートベルト付きのバケットで、50ノットの波乗りへの用意も完備している。
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上は甲板を艦尾方向から見たところ。ヘリスポットはあるが、LAST(着艦用拘束装置)なしで大型・中型ヘリが下りるにはちょっとせまい感じ。ヘリコプター運用設備が備わってないことを、専門家には問題視された<おおすみ>級だが、LCAC2隻にヘリを加えて運用するには艦自体がスペース不足かも。
おまけは隣の岸壁に係留されていた古いLST<ねむろ>。PKOの初派遣時、このフネでバシー海峡抜けてカンボジアまで行ったとは信じられない小ささ。こうしたがんばりがあったから、今の<おおすみ>の姿があるんだと少し涙した(笑)。
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