ロシア学校占拠、最悪の解決
ロシア南部の北オセチア共和国ベスランで起こった学校占拠事件で、軍との衝突が発生、200人を上回る死者が出た。ロシア非常事態省の情報として、負傷するなどで病院に搬送されたのは704人に達し、うち259人が子どもだったらしい。情報は錯綜しており、当初300人あまりと見られていた人質は1000人を超えるとみられており、また逃亡しているテロリストもいるようだ。
ロシア当局の話を信じるならば、銃撃戦やそれに続くテロリストの自爆は偶発的な出来事であり、特殊部隊の強行突入ではないらしい。だがプーチン大統領がテロリストたちの要求に屈することは考えがたく、またテロリストたちも無理な要求を通すというよりは自爆ありきで立てこもった可能性が高く、犠牲者は避けられない状況であったことは想像に難くない。
先週から続く駅爆破、旅客機の同時爆破など一連のテロの犯人はチェチェンの独立を唱えるもっとも過激な一派の可能性が高い。おまけに自爆をいとわない実行部隊は、戦争で夫を失った未亡人たちであるという。言い方は悪いが、CIAとソ連が育成したとも言えるアルカイダの連中よりタチが悪い。
TVにはテロリストたちが所持していたとみられる爆弾も映されていた。鉄球や釘を埋め込んだ、凶悪な対人プラスチック爆弾だ。ロシア軍がチェチェンで行った虐殺に等しい行為を批判する向きもあるが、テロリストたちの凶悪さもまた忘れてはならない。
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