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書評<トンデモ本?違う、SFだ!>

トンデモ本?違う、SFだ!
山本 弘
「と学会」会長が、自信が愛するSF作品の数々を紹介する本。「と学会」会長らしく、一般人も知っているメジャーどころではなく、筆者が愛する「バカ」SFを古くは1920年代の作品から紹介する。
筆者はまず、SFの持つ魅力を説く。SFの魅力は「ワンダー」であるが、それをもっともらしくするには科学に裏打ちされた「理屈」がなければならない。そのラインが”トンデモ本”と”SF”を分かつのなら、なるべくギリギリのラインに立っている方が”傑作”SFとなる。本書はそうしたSFたちを取り上げる。
SFにおいて「ワンダー」は小説のあらゆる部分に及ぶ。タイトル、登場人物(もちろんSFなので”人類”以外も)、そして物語の発想。そのありえない発想に、常人はひれ伏すしかない。
個人的なことだが、最近はノンフィクションを読むことが多くなった。だが、本書はSFに対するモチベーションを上げてくれる。「トンデモ本の世界」に紹介される本は、そこでは笑えても実際に手に取ると読むことが苦痛な本も多いが、本書に紹介されている本は心配ないだろう。

初版2004/07 洋泉社/単行本

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