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2004.11.05

書評<情報と国家>

<情報と国家>
江畑 謙介
国家の情報収集・分析・評価がいかようにあるべきかを、論じている新書。筆者は高名な軍事評論家だが、思ったよりも技術的な記述は少なく、また筆者にしては珍しく企業の観点からの記述もある。
筆者はまず”インフォメーション”と”インテリジェンス”の違いについて説く。生の情報がインテリジェンス、それに分析を加えたものがインテリジェンスなわけだが、その対訳がない時点で日本人がいかに情報を軽視していたかを筆者は指摘する。
筆者は国家の情報収集とは何も衛星やスパイによって行うのではなく、公刊情報を読み解くことから始めることなど、情報収集の基本から、それがいかなるものかを読者に教える。そして情報の分析においては、イラクやアメリカが陥った状況を分析することにより、いかにそれが困難であるかを示している。
日本には筆者の言う”常識的な、客観的な判断”をする前に、情報収集その他において、自ら足枷をかけている。日本の政府関係者には江畑さんの一連の著作をぜひ読んでいただきたい。

初版2004/10 講談社/新書

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