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封鎖する海峡は北から南へ

1983年発行の「シーレーン・海の防衛線」をBOOKOFFで見つけたので読んでみた。同タイトルのNHK特集の取材過程なども含めた解説本、といったところだろうか。ASW(対潜水艦戦)と機材・作戦と、このころ盛んに使われた1000海里のシーレーン防衛について”素人の目”とやらで解説されている。
海自とアメリカ海軍第7艦隊との”一体化”や軍事機密の壁など、”市民の目”なるものがときどきウザいが、思いがけなく優れた解説と分析がなされていた。ミリオタにとっての古典の1つ、「レッド・オクトーバーを追え」に勝るとも劣らない情報量だし、当時の海自に期待されていたのが宗谷や津軽などの海峡封鎖により、ソ連の潜水艦の太平洋への進出を妨害することにあることなど分析は的確であった。
時代は流れ、今やウラジオストックには廃棄された潜水艦が死骸を晒している。ソ連海軍の極東方面潜水艦艦隊の根拠地であった僻地・ペトロパブロフスクなど、現在どうなっているのか、こちらが心配してしまうほどである。しかし、大陸の出口に覆いかぶさるように位置する日本の脅威はなくなったわけではなく、南西諸島方面に南下した。やっかいなことに、ASWの戦場としてはやっかいな島嶼部の浅海域である。弾道ミサイル防衛に関わることから、今どきはイージス艦が海自の主役になったような感があるが、ASW任務の重要性は20数年前と少しも変わらないのである。

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