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無人攻撃機の開発にイギリスも参加

アメリカ国防省は、次世代主力兵器として計画する無人攻撃機の開発を米英共同で今月から開始することを明らかにした。
現在開発中のUCAV(無人戦闘用航空機)としては、DARPA(国防省先進技術研究局)・空軍・海軍が共同参画しているJ(Joint=統合)-UCAVであるボーイング製のX-45Cと、海軍のN(Navy)-UCAVであるノースロップ製のX-47がある。X-45CはN-UCAVの試作開発競争の候補でもある。両者とも対空防御が健在な敵地域に飛び込むファースト・デイ・ストライクやSEAD(対空防御網制圧)を第一義任務としている。これらはエアストライクにおいて、もっとも危険な任務であり、F-117Aナイトホークの任務を代替していくと思われる。
記事から察するに、イギリスのキネティック社がボーイング、あるいはノースロップの開発陣に加わるものと思われる。記事中にもあるが、キネティック社の参加は政治的要因が大きいのではないか。
冷戦の終結はヨーロッパにおいてNATO(北大西洋条約機構)の存在を希薄にした。その後のEU統合の成功もあり、西欧諸国は安全保障面でアメリカと一線を引きつつある。ブルガリアやルーマニアがアメリカ軍の受け入れを始めるのも、こうした”古い欧州”の外交シフトへのアメリカの対応である。特にフランスは、しぼみつつある兵器市場においてアメリカのライバルであるし、アメリカの安全保障を脅かす場合が今後あると思われる(例えば対中国)。こうした状況において、イギリスを我が陣営に引き込み、将来的にも影響力を保持する狙いのあらわれであろう。
しかし、UCAVは本当にモノになるのだろうか。完全自律でなければECM(電子妨害)への不安はつきない。無人とはいえバカスカ墜とされてはハナシにならない。現にイラク戦争でも偵察用UAVの損耗が問題になりつつあるときく。イラク戦争の際にウワサされたGPS電波の妨害しかり、そのへんどうなってるんだろう。
MD(ミサイル防衛)にしろ、こういう根本的な疑問を感じることが最近多い。こうしてオレもオールド・タイプのミリオタになっていくのかなあ。

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