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2005.04.12

書評<僕の見た「大日本帝国」>

僕の見た「大日本帝国」
西牟田 靖
サハリン、朝鮮半島、かつての満州、ミクロネシア・・・かつての”大東亜共栄圏”に残る鳥居や建築物の痕跡をたどり、そこの人々に接することにより、日本が60年前に残してきたかを探る紀行本。
他の列強諸国の植民地がどういう状態だったが詳しく知らないが、日本の”植民地支配”は都市機能やインフラを整備し、”臣民”たちに”本国”なみの生活を目指したことに特徴があった。このことが”植民地支配”に対する評価を複雑にする一因となっている。民族的なアイデンティティが高い地域ほど、このことが忘れ去られ、日本の”悪行”ばかりが強調される。著者は4つの地域を同一な目線で見ることで、それぞれの地域の人々が持つ日本に対する感情を浮き彫りにしている。
自分はスクラップ&ビルドを繰り返す地方都市に暮らして長いが、かつての”大日本帝国”の方がよほど戦前の痕跡が残っていると感じさせるほど、意外に各地に日本の痕跡が残っていることにまず驚かされた。今、海外で一般的に知られる日本の代表格といえばTOYOTA、DATSUN、HONDA、NAKATA、ICHIROあたりが関の山だが、善悪はともかくとして日本人のアイデンティティを海外に広げていたこと記憶をニュートラルな視線で辿る良書である。

初版2005/02 情報センター出版局/単行本

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Comments

突然失礼いたします。
『僕の見た「大日本帝国」』の著者、西牟田靖と申します。
誠に遅ればせながら、ご紹介賜りありがとうございました。おかげさまで、このたび姉妹篇『写真で読む 僕の見た「大日本帝国」』を刊行のはこびとなりました。前作をお読みいただいた読者のみなさまから寄せられた「もっと写真が見たい」との声に応えるべく、未公開の写真約400点(うちほぼ半数はカラー写真)を掲載し、新たなエピソードを全編書き下ろしたノンフィクション作品です。不躾とは思いましたが、ぜひご高覧いただきたくご案内申し上げました。
なお、全国発売の開始は2月23日ですが、都内では、紀伊国屋書店新宿本店、ブックファースト渋谷、八重洲ブックセンター、リブロ池袋の各店舗にて、2月11日頃より先行販売を実施いたします。もし機会がございましたならば、書店店頭にてお手にとっていただければ幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
末文ながら、ますますのご健勝ご活躍を祈念しております。

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