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2005.06.30

GoogleEarth、さらにおもしろい!

この前紹介した、GoogleMapsに続き、GoogleEarthなる3次元地図情報と地域情報検索サービスが始まった。GoogleMapsがネットサービスのみなのに対し、こちらはアプリケーションをダウンロードしてから、ブロードバンドで画像提供する。推奨環境はCPUが2.4GHz、メモリが512MB、HDDスペースが2GBとそれなりのスペックが要求されているが、とりあえずCelelonの2GHz装備の我がノートでも動きました。GoogleMapsに比べて解像度も高いし、視点変化などこちらの方が遊べそう。
んで、今回はアメリカの基地にせまってみました。航空ファンのブルーエンジェルス巡業予定表でも見ながら、地名を検索。
まずは軍港で有名なサンディエゴ。
sandiego1
いろいろ軍艦が停泊していますが、一番大きなヤツにクローズアップ。
sandiego2
アングルド・デッキのないフラット・トップ。甲板の「5」から、強襲揚陸艦ワスプ級の5番艦<バターン LHD-5>ですね。今度は海軍でも航空機の基地、NASペンサコラ
pensacola1
なんてことはないエアベースですが、ここには海軍航空機博物館が併設されていまして、クローズアップすると・・・
pensacola2
大小の様々な航空機。野外展示場ですね。ほとんどが何か判別可能です。
いや、これが無料サービスですよ。スゲーです。シロウト考えですが、、これでクルーズ・ミサイル誘導用の地形データぐらい作れるんじゃないかと。オソロシイ時代です。

追記;GoogleMapsまたはGoogleEarthで軍事基地がもっと見たい!という方はこちらへ
★Google軍事衛星で軍事基地を見る

エアコンディショナー・トラブル

経営者のみなさんへ
夏に営業車のエアコンが故障すると、営業マンの外回りが効率的になります。
①サービスエリアで止まっても、太陽にジリジリ焼かれるだけなので、高速道路も休みナシでノンストップ。
②次のアポまでちょっと一服、と思っても暑いだけなので即移動。
③秘密の場所でのシェスタ(お昼寝)など、もってのほか。
参考にしてください。

てゆーか日産サティオ○○よ、補修部品ぐらい早く揃えろ!きょうび、ハセガワのサービス係でも1週間で部品を送付してくれるぞ!頼むよホントに。

2005.06.28

書評<終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ>

終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ
木村元彦
旧ユーゴスラビアからの独立を巡る動きと凄惨な民族対立により、激しい内戦となったコソボ自治州。NATOによる首都ベオグラードをはじめとする空爆、その後の平和維持部隊の展開により、一応、武力衝突は収まっているように見える。だが、平和維持軍たるKFORがコソボに駐留しているにも関わらず、コソボに残ったセルビア人に対する拉致・殺人が続いている。そうした現状を、現地取材・インタビューを通して本書は描き出している。
個人的には、読後に非常に違和感が残った。本書は、コソボ紛争後に頻発するセルビア人に対する拉致、すなわちコソボのアルバニア人たちの「復讐」を軸にしている。コソボ紛争時のセルビア人による虐殺を”そういう事実が確かにある”という表現にとどめ、アルバニア人たちの”復讐”については詳述するのは、公平感を欠く。まるでNATO空爆を「意味がなかった」のごとく書いているが、ではNATO空爆は民族対立を煽っただけなのか?武力衝突がそのうちに調停だけで解決したのか?
「民族融和」を語るのはしごく簡単である。だが、それはバラバラになっていくかつての連邦に対する、部外者の懐古ではないのか?民族の対立を”なるべく公平な視点”で書くのは困難であるという思いを強くした。

初版2005/06 集英社新書

2005.06.27

書評<CIA 失敗の研究>

CIA 失敗の研究
落合 浩太郎
9.11同時多発テロはどうして防げなかったのか?本書は冷戦終結後のアメリカの諜報活動に焦点を絞り、「テロとの戦い」の諜報面の実態に迫っている。表題は「CIAの失敗の研究」となっているが、アメリカの官僚機構の失敗、愚かな大統領府の失敗の研究といった方が正しい。
FBIその他の諜報関係の官僚機構とのナワバリ争い、政治の都合で決定される幹部人事、自分の都合のいい情報しか聞く耳を持たない大統領たち。”縦割り行政”は日本でつとに指摘されるが、かの国の状況もさほど変わらない。
CIA内部においても、作戦本部は「情報本部の分析が間違っている」といい、情報本部は「作戦本部はロクな情報を上げてこない」と互いに責任をなすり合っている。冷戦時代と違い、多様な国・文化を背景にした情報を収集し、分析するには人材が払底している。
日本にはCIAにあたる諜報機関はない。自衛隊の海外派遣も常態化される昨今、もはや情報収集機関なくして国家間を泳ぐには限界ではないか?これらアメリカの諜報機関の”失敗の研究”を生かして、CIAのカウンターパートを設置すべきときが来ていると思う。

初版2005/06 文春新書/新書

2005.06.26

F-4E Day6th

「げんしけん」第6巻、荻上のセリフ。
「私には無理だ、逃げらんね・・・」
「逃げらんねなら、いっそ行ぐのか」
「行く道が、泥沼でも」
人はそうやって、30過ぎても朝イチから「エウレカセブン」見たり、そのすぐ後からエアブラシ吹いたりするようなオトナになるんです。まさに泥沼。

とういうわけで、F-4Eやっとこさ全体塗装。
SEA迷彩ぐらいならフリーハンドでエアブラシという猛者もいるでしょうが、エアブラシが大の苦手のワタクシはブラウン→マスキング→グリーン①→マスキング→グリーン②の手順で吹いていきます。
ファントムⅡ、機体に段差やうねりがあって、塗料がなかなか入りにくいうえ、マスキングがやりにくい。でも今日は時間が・・・と焦るとこうなります。
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なかなか色がが乗らねえ、と意地になって吹くと、甘いマスキングと相まってミストが入り込んでみっともないことに。すぐにでもリカバリーしたいが、今日は時間切れ。たまには失敗の記事でもいいか。

教訓;お出掛けの前に3色迷彩はヤメよう。

2005.06.25

宮嶋茂樹、解禁

2003年4月12日、アメリカ軍がイラク・バクダッドに突入した直後の日記。

不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹よ、日和ったな。よりによってあの朝日新聞の系列TV局のニュース番組に出演かい?言うに事欠いて「略奪のために市民を解放した感じ」だって?火事場にしろ戦場にしろ、混乱した現場に暴力はつきものだってことぐらい、世界の紛争地を回ってきたあんたなら分かるはずだろう。良識を気取ってどうするよ?
もう君の本が出ても買わない。


イラク・サマワに派遣されている陸自車輌の通行中に爆発が起きた件で、23日放映の報道ステーションでの古館と現地に入っている宮嶋茂樹との会話(抜粋)。
古館;「私たちがおもんばかるのは、自衛隊員の心情なんですが(いかにも不安そうです、と答えてほしそうに)」
宮嶋;「いや、特に変化ありません。そこらへんは逆に頼もしいと思うんですが」
古館;「ああ、そうですか」
イイヨーイイヨー宮嶋。というわけで、一人不買運動、解禁。

2005.06.23

悲しいけどコレ、パチモンなのよね。

当方は世界情勢分析およびオトナのハイ・カルチャーであるエアクラフト・モデリングを中心に扱うサイトですが(断るまでもありませんが、ジョークです)、取り上げずにはいられない商品があります。
それはコレ
伝説のガンガルをもほうふつとさせる、そのパッケージ。放たれるメッセージは「君は生き延びることができるか」。誰が、何が生き残るべきなのか?もはや哲学の域に達しています。問い合わせ先は、サンライズではなくサプライズ。これほどに完成したギャグを見るのは久しぶりです。

陸自・東富士の対ゲリラ市街地訓練場を初公開

陸自は、都市部でのゲリラ攻撃などへの対処訓練のため、東富士演習場に建設中の市街地訓練場を初めて報道陣に公開した。
西部方面隊の普通科連隊をはじめとして、すでに市街地での戦闘を想定した訓練を実施している部隊は多いので、このニュースのキモは<南方機動演習>の方だろう。遅きに失した感はあるが、現実に起こりうる状況としての訓練といえる。アメリカ軍のトランスフォーメーションではないが、自衛隊もMDへ予算が獲られたりして、戦力削減が余儀なくされるので、車輌を含めた速やかな展開が可能なよう、装備と戦力を見直すことが必要だ。

2005.06.22

GoogleMapsがおもしろい!

kala-pattarさんのところで知ったGoogleMaps、これがメチャクチャおもしろい。以前NASAのWorldWindという3D地球儀を導入したのだが、自分の貧弱なパソコン環境には荷が重くフリーズ連発のため、泣く泣くアンインストール。これはサクサク動きます。札幌市内の自宅は絵的におもしろくないので、実家を晒して見ますよー。まずはSatelliteに切り換えて、矢印で位置調整。
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広島湾の右手に浮かぶ三又に分かれた大きな島が、昨年11月に合併して出来た江田島市。ちなみに左手の沿岸にへばりついているのが、日本三景の一つである宮島。ちょっと拡大。
kh2
右側に突き出ているのが、海自の第一術科学校(旧海軍兵学校)がある江田島町。さらに拡大してみます。
kh10
右下の市街地っぽいところが、第一術科学校を含む中心地。実家も近くにあります。海に浮かんでいるのは、カキを養殖するイカダ。新明和PS-1が現役のころは、この湾内で離着水してたんです。今度は対岸をクローズアップ。
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旧海軍の根拠地の一つで、現在も海自の基地がある呉市の湾岸。上の方が、一般人が使うフェリーなどが発着する呉港。真ん中にあるのが戦艦大和を建造したドッグが現存するIHIマリンユナイテッドの造船所(白い船影はバース沿いで艤装中のタンカーでしょう)。その下が、海自の基地になります。
どうです?東京23区だけは特別表示のようで、それほどではないにしても、なかなかキレイに表示されるでしょ?もうね、ずっといじっていても飽きないです。はやく全国が鮮明に表示されるようにならないかな。

2005.06.21

飽和する宇宙、あるいはプラモデル・バトン

ワタクシの有名ブログサイトへの嫉妬から始まったこの企画、一晩ですごい勢いでまわっているぢゃないですか。
みなさん、お仕事忙しいはずなのに・・・いつ寝てるんでしょうか?まったく別の疑問がわいてきます。
ともあれ、みなさんの模型ライフを晒していただき、ありがとうございました。
ああ、まったく相手にされなかったらどうしようかと思いましたよ(汗)。

2005.06.20

MusicalBatonに対抗してみる

近頃、MusicalBatonなるものがブロガーの間を巡っています(情報元・まとめARTIFACT@ハテナ系)。なんでも音楽に関する質問を回していく”ネットの不幸の手紙”らしいっす。ページビューが1日あたり400前後のこのサイトに回ってくるはずもなく、すでに鎮火しつつあるらしいのですが、なんかくやしいので、BlogModelersらしいバトンでもまわしてみようと思いつきました。こんな感じでどうでしょう。

プラモデル・バトン
1.今HDDにあるプラモ関連画像(含む資料画像)
2.最近買ったプラモデル5つ
3.今現在製作中のプラモデル5つ(含む密柑山送り)
4.思い入れのあるプラモデル5つ
5.次にバトンを回す相手

まずは自分から
1.今HDDにあるプラモ関連画像(含む資料画像)
682MB

2.最近買ったプラモデル5つ
①フジミ1/72 F7U-3カットラス
②アカデミー1/144 B-58Aハスラー
③ハセガワ1/72 RF-4EJ”RECON PHANTOM”
④フジミ1/72 A-4F”BLUE ANGELS”
⑤アカデミー 1/72 F-8Eクルーセイダー

3.今現在製作中のプラモデル5つ(含む密柑山送り)
①ハセガワ1/72 F-4E(爆・鮫・銀エントリー)
②ハセガワ1/72 F-4G
③アカデミー1/72 F-8Eクルーセイダー
④ハセガワ1/200 スペースシャトルオービター

4.思い入れのあるプラモデル5つ
①ハセガワ1/72 F-111アードヴァークシリーズ
個人的にハセガワ流エアクラフト・モデルの頂点
②アリイ(旧LS)1/144 F-16XL
デッドコピーでもいい、どこか1/72での発売を
③ハセガワ1/72 T-2 CCV
自衛隊機では今だ一番カコイイ
④イタレリ1/72 A-10AサンダーボルトⅡ
イタレリ、やればできる子なんです。
⑤モノグラム1/72 F-105Gサンダーチーフ
”ワイルド・ウィーゼル”が好きなんです。

5.次にバトンを回す人
(ホントは5人らしいのですが、まずは3人から)
AVROさん
しょぼんぬさん
KATOさん

みなさんの現状や趣向、意外な買い物が再認識できたりすると思うんですが、どうでしょう。お暇な方は、5つの質問に答えていただき、トラックバックでバトンを回してください。放置でもぜんぜんかまわないので、よろしくお願いします。

2005.06.19

F-4E Day 5th

2005_0620f4e0003
<SHOW-YA、再結成!>のニュースが飛び込んできたので、今日のBGMはアルバム「WHITE」から、「水の中の逃亡者」。寺田恵子の網タイツ、良かったなー(また遠い目)。

んでもって、F-4E5日目。本日は昨日のヤスリがけで消えたスジ彫りのリカバリーと、脚など小物。
ハセガワのファントムはパネルラインだけではなくて、リベットも再現してあるのでちょいと手間が掛かる。ケガキ針でチクチクと。リベットゲージ、ケチケチせずに買うべきだな。仕上げに1000番のペーパーで慣らす。
脚を塗装しようと思うと、在庫ありと思っていたH316がない。散歩がてら、近所のホビーショップへ。ちまたで話題のHGUCの1/144アッシマーが入荷していたが、心を鬼にしてスルー。んで持って脚を組み立て・塗装で今日の作業終了。内地に比べると数倍、気候的に楽なはずなので、サクサクいきますよー。

2005.06.18

F-4E Day 4th

鋭意製作中のF-4E、今日はジミ~にペーパーがけに集中。外形上変化なし、なので画像はなし。
これでは一言で終わるので、BlogModelersのみなさんも購入されているモデルアート臨時増刊の「エアモデル ウェザリングテクニック」の感想をうp。
個人的には、退色や汚れなどを表現するいわゆる”ウェザリング”と、ハイライトを入れる”絵画的技法”の違いを整理できたので勉強になった。塗装剥離だけでなく、自衛隊機の退色表現にマスキングリキッドが使えそうな点は、すぐに使えそうな具体的な収穫だ。それとコピック。今さらながら現用機への使い方が分かったので(笑)、今回のファントムに早速使ってみようと思う。

プラモデルとは違うのだよ、と分かっていても気になるのが、近頃のデキのいいDRAGONなどのダイキャストモデル。ウェザリングは自分なりの個性を出して、たんに完成品を購入して棚に並べるのとは、違う喜びを与えてくれる技術の一つ。それを教えてくれる、いいムックです。

2005.06.17

ムネオロード・ナイトクルージング

学生の頃、オレはサークルの先輩のコネで歯科助手、しかも夜間勤務という世にも奇妙なバイトを、サークルの仲間であるR子と一緒にやっていた。
その日、21時からの診察室掃除のみというシフトだったオレたちは、何がキッカケだったかもう覚えてないが、勤務前に居酒屋で一杯やるという暴挙に及んでいた。しかもオレはクルマだ。
ほろ酔い気分のオレたちは案の定、警察に止められる。警察官は
「少しフラフラしていたよ。お酒、飲んでない?」
と質問。オレが否定する間もなく、同乗していたR子が放った一言。
「このヒト、鳥目なんです。」

道東道(ムネオ・ロードと呼ばれる道路の一つ。十勝平原を突っ切り、まわりに何もない)を深夜に走っていて考えたのは、そんな想い出。対向車も前走車も後続車も照明もメッタにないこの高速道は、路肩の反射鏡と中央線に立つポールの反射材が放つ光だけが延々と続き、出口のないトンネルを走っているようだ。特に暗闇に弱い、”鳥目”のオレの場合。
あのときの警官、なんでオレたちを捕まえなかったんだろう。バレてたと思うんだけどなあ。

2005.06.16

書評<信仰が人を殺すとき>

信仰が人を殺すとき  UNDER THE BANNER OF HEAVEN
ジョン・クラカワー   John Krakauer
宗教の非合理な教義を信じることと、病的な妄想はどこが違うのか?本書はモルモン教原理主義者による残酷な殺人と、モルモン教の歴史を丹念に追うことによって、人と宗教の関係を問うノンフィクションである。
モルモン教は、アメリカで近代に発生した宗教の中では、もっとも成功し、信者を増やしている宗教だそうである。だが、その選民思想と「一夫多妻制」をはじめとした一般には受け入れがたい教義が原因とした、一般市民との摩擦をしばしば起こし、西部開拓時代にはインディアンと偽った信者による虐殺事件を起こしたりしている。その後、「一夫多妻制」など危険な教義を捨て、酒・カフェイン・タバコなど俗なモノは一切禁止、ぐらいが一般的に知られているモルモン教となっている。。だが現在でも「一夫多妻制」をはじめとして、過去の教義にさかのぼって信仰する”原理主義者”たちがいる。それゆえ、フローチャートにしないと理解できないような血縁関係、小児性愛といった問題を生んでいる。
こうしたモルモン教の歴史と並行して、本書では原理主義モルモン教徒のラフティ兄弟の殺人を追っていく。妻との別離の原因となった(と思い込んだ)女性とその幼い子供を無残に殺害したのである。本人の証言を元に、彼らがなぜ”ただの狂信者”が”殺人者”に変わったのかを探っていく。そして逮捕後の裁判では、ラフティ兄弟の弁護士と、検察側が用意した医師や学者により、”狂信と精神障害の狭間”が明らかにされていく。

個人的な興味から、宗教絡みの事件については、オウム真理教はじめとしてワイドショー目線でいろいろ見てきているが、今にいたるまでも他者を傷つけるほどの”狂信”を理解できたことがない。自分がオタクという”愚かな消費主義あるいは物質主義者”であることも関係していると思う。本書はモルモン教という、近代宗教ゆえ事細かな歴史的事実を拾うことが可能であることを生かして、宗教が凶行に結びつく背景を、膨大な事実を積み重ねることによって説明しようとした骨太なドキュメンタリーになっている。著者の主観・分析と、事実を分けてある点でも、個人的な偏見が入りがちな宗教絡みのノンフィクションの中にあっては好印象である。
キリスト教やイスラム教といった現在の世界的な宗教も、過去には信者と一般人との摩擦を起こしてきたが、”危険な教義”を捨てることで世界に受け入れられてきたのだと思う。まるでその教義を復活させるような、あらゆる宗教の”原理主義”の台頭は共産主義など”科学的な”イデオロギーが廃れたためか、あるいは物質文明が行き着くところまで行ってしまった反動なのか?そんなことを考えさせるのが本書である。

2005.06.13

スケールエヴィエーションvol.44キター!

北の国にもやっとドカ山さんカッポウさんの名作が掲載されたスケビ、届きましたよ。この写真が撮られたときにブースに立っていたかと思うと、フシギな気分です。
それと、スケビに取り上げられた作品を見てちょっと思ったこと。
見る人に大きな印象を残すのは、超絶のテクニックを超えて、ちゃんと”人間”が感じられる作品なのではないかと。展示用の台一つでも、作る人の愛が感じられる。フィギュア1つ配置するだけでも、ヒコーキに命が吹き込まれる。
ワタクシの駄作、F-15Jも、アイデアはあったんですよね。HOスケールのフィギュアを多数配置して、航空祭の風景を切り取るとか。ヒコーキ単体作って、終わりじゃーない。
そんな当たり前のことを思い出しました。基本がわかってねーなー、オレ。

アメリカが対中武器輸出でイスラエルに制裁

イスラエル紙ハーレツは、同国製の無人攻撃機「ハーピー」の中国への売却をめぐり、アメリカがイスラエルに対し、軍事技術開発協力や軍事装備の輸出停止など過去数カ月間にわたって厳しい制裁を科していると報じた。
イスラエルは、その実戦経験の豊富さと有力な兵器産業の存在から、武器輸出を積極的に行っている。対中国の代表的な例は、最新のJ-10戦闘機で、同機には大幅にイスラエルの技術を導入されているといわれている。外形からして、1980年代にイスラエルで開発中止となったラビとイメージが重なる。その一方でイスラエルは国を取り巻くその環境から、国力に比して膨大な軍事予算支出を強いられている。アメリカはユダヤロビーの圧力と中東の軍事バランスの問題から、イスラエルへの援助を続けている。このアメリカからの援助がなければ軍の維持は不可能といわれている。
中国では、ロシアのSu-30系統の戦闘機やソレブレンヌイ級駆逐艦の輸入により、近代化が急ピッチで進んでいる。ロシアの武器輸出は停止の圧力がかけにくいし、所詮は80年代の技術。だが、これ以上の中国軍のハイテク化はアメリカの脅威になると判断した上での、イスラエルへの制裁であろう。両国の結びつきの強さを考えると、この制裁は相当に強力な圧力といえる。逆にいえば、それだけ中国へのハイテク兵器の技術流出に神経を尖らせているということだろう。
今のところ、一人別次元で軍事力のトランスフォーメーションを推し進めるアメリカ軍。アメリカが中国軍の近代化をどうみているか、警戒水域の設定はどこなのか。それが垣間見える、興味深いニュースである。

2005.06.12

岡村孝子「夢をあきらめないで」

カットラスをどう料理しようかと、モデルアート増刊の<アメリカ海軍機★海兵隊機塗装ガイドvol.2 1955-1975>をまるでエロ本のごとくハァハァ見ていると、TV(NHK-BS)から岡村孝子の「夢をあきらめないで」が流れてきた。そうだ、オレの夢は海軍ファントムの全VF(戦闘飛行隊)を揃えることではなかったか、と思い出した。時間はまだ、ある。そんな日曜日の気だるい夕方。

このライブ、DVDに録画しとくんだった。

F-4E Day 3rd

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札幌ぐらいの都市だと、地方といえどそんなに不便なこともないのですが、雑誌・書籍の発売日がズレるのだけはイライラします。”ドカ山さんモデリング割烹さんの作品、スケビに掲載!”のなんてニュースが届いたのに、それをすぐに見ることができないとは!

こちらは地道にF-4E、組み立て中。製作数2桁に届こうかというハセガワのファントムⅡですが、エアインティーク、主翼、機種下部の接合部の段差を少なくする最善の方法を今だ探してます。今回はこの順番。

胴体につっかえ棒を入れ→機体下部を接着→主翼下部を先に仮着→インティーク胴体部を主翼と胴体に瞬着で接合→ほっておくとすぐにズレるので、固着するまで指で保持

こうしてメモ代わりにうpしておけば、自作の参考、他との比較になる。便利な時代になったもんです。こんなふうに昔っからノートにでも製作記メモしとけば、それなりにいい資料になったのになあ。後悔先に立たず。

2005.06.11

マスキングリキッド、使ってみました

「ModelArt」だけが本当の模型雑誌だと30過ぎて気づいたオレは、モデラーとして負け組なのか。

それはひとまずおいといて

静岡ホビーショーで先行発売されたものを買い損ねたハセガワのマスキング・リキッド、近所のホビーショップに入荷したので購入、使ってみました。まずはパーツに塗布。
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えー、弾いてます(笑)。水性なので、いつもより余計にパーツの油分を取り除いておく必要があるようです。15分ほどで乾燥すると
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こうなります。これは2度塗りしてます。これをカッターで切り出すわけですが
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粘ってます(笑)。塗膜を無理に引っ張ると切断面がきれいにならないので、デザインナイフの刃は完全に新品でないとツライかも。メーカーの謳い文句の”ストレスなくスパッと切れ、剥がれる”というのは、ちとオーバーかと。ちょっと慣れが必要だと個人的には思います。それにしても、¥1260は高いわな。

2005.06.09

防衛庁、グローバルホークの導入を検討

防衛庁は、無人偵察機(UAV)の導入について、RQ-4グローバルホークを軸に検討する方針を固めた。
無人偵察機といっても大から小までいろいろあるわけだが、グローバルホークは高高度に長時間滞空することで戦域を監視する。センサーはIR(赤外線)、EO(光学)、SAR(合成開口レーダー)を組み合わせる。が、領海監視を行うならシー・クラッター対処の改修が必要になるのではないだろうか。
問題はグローバルホークを生かす地上または艦上・機上のインフラ。これらの施設を効率よく配置しなければ”宝の持ち腐れ”になることは間違いのないところだろう。さらにいえば、現在は洋上監視機の感を強めているP-3Cと後継であるP-Xとの折り合いをどうつけるのか。さらにいえば、不審船や違法操業船が現れるたびに指摘される海保と海自の連携をどうはかるか。ハヤリもんを買いつけるだけではダメな時代にきているのではないかと思うのですが。

2005.06.08

スケールのついて極私的方向性

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あらかじめ話の先回りをしておきますが、どっちがエライとか、そういう話ではありません。念のため。
スケールモデルは、縮尺によりいろいろな大きさのモデルがあります。エアクラフトモデルでいうと、一般的には上は1/32、小は1/200までぐらいでしょうか。
静岡でもそうだったのですが、展示会などで完成品がいろいろ並ぶと、どうしても大きなモノに目を奪われがちです。しかし、個人的にビッグスケールとミニスケール、どちらが難しいかと聞かれれば、ミニスケールと答えます。小さくて作業が細かくなるから当たり前だろ、と言われればそれまでなんですが、自分が問題にしたいのは「存在感」なんです。大きなものは、そこに存在するだけで見る人に大きな印象を与えることができます。しかし小さいものはそうはいかない。塗装なり何なりでテクニックを発揮しないと”スケールを超えた存在感”が出ない。スケールモデルだけじゃなくて、ガンプラだって同じ。同じストレートに組んでも、1/100MGならそこそこ”メカっぽく”見えても、1/144HGUCだと”フィギアっぽく”なってしまう。”存在感”を超越するモデルをいつか作りたいものです。

あるばさんへのリスペクトの意味も込めて、アカデミーの1/144のB-58ハスラーを作ってみようかと思ったのですが、ちょっと考え込んでしまいました。というわけで、「鮫・銀・爆」への追加エントリーは一緒に買ってきたフジミ1/72ボートF7U-3カットラスでイキマス。

追記;このアカデミーのB-58、イタレリの縮小デッドコピーとのウワサ。ということはコイツもあらゆるところを延長?ますますガクガクブルブルです(汗)。

2005.06.07

今日、ガックリきたこと

その1
営業車のラジオから流れてくる、とあるプログラム。今日最後の投稿メールは・・・
「ただ今、演習中で山の中で部下と二人きりで待ち伏せ中。自衛隊も大変なんだよー」
当方、自衛隊隊員を尊敬してやまないネットウヨクですが、このお気楽メールはどうかと。

その2
ただ今読書中の本は、モルモン教と狂信者のノンフィクション(読んだら書評うpします)なわけだが・・・
仕事を終えて帰宅すると、玄関のチャイムが。ドアの覗き穴で見てみると、金髪美女2人。何事かと思い、ドアを開けると目に飛び込んできたのは2人が抱える「モルモン教の教え」なる本。もちろん、丁重に引き取っていただいたわけだが・・・なんかちょっと怖かったヘタレなオレ。

書評<アニメ・マンガ・戦争>

アニメ・マンガ・戦争
安彦良和
ガンダムのメイン・スタッフでありながら、現在は著作活動はマンガ中心の安彦良和。氏のガンダムエースに連載された対談をまとめたもの。対談相手はゆうきまさみや貞本義行などオタク業界の周辺から松本健一まで幅広い。安彦氏がいい聞き手なのか、「村上隆はやっぱりイヤなヤツっぽい」とか「高千穂遥、作品に似合わず強固なポリシーの持ち主だなあ」とか、ゲストの個性がよく見える。この本の目玉はやはり最後の大塚英志との対談か。サヨク・プロ市民的な感覚が強い大塚氏と、サイレント・マジョリティを代表する感覚(だと自分は思う)の安彦氏の”言い争い”は「世代論争」では括れない、日本の保守とサヨクの論争を見ているようで興味深かった。

初版2005/05 角川書店/ハードカバー

2005.06.06

<陸自東千歳駐屯地記念行事>に行ってきた

本年度最初の北海道地区自衛隊駐屯地記念行事、東千歳駐屯地で「創隊50周年記念行事」に行ってきた。
どんよりとした曇りだったが、来場者1万人とあいかわらずの人出。去年は来賓挨拶→400台の装備車輌大行進→音楽隊演奏→模擬演習がキッチリと時間通り進むのに軽く驚いたが、今回は町村外務大臣はじめ、国会議員が3人も挨拶したおかげで進行が遅れ気味。今年は創隊50周年ということで、歴代の主力戦車もパレードに参加。M24チャフィーはさすがにキャリアに載せられての参加だったが、61式は整備した車輌が自走。
2005_0606higasititose0024
自衛隊はこうした歴史的な装備品の動体保存に無頓着だったので、いい傾向だと思います。
模擬演習の後は装備品展示会場に張り付くのはホドホドにして、今回は90式戦車の試乗をしてみました。
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こんな風にエンジンルーム上にベンチを設置して、基地内の道路を周回。ベンチは脱落防止用のバーがついてたりして、けっこう本格的。
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カメラを向けるとスクッと立ってポーズを決めてくれた?車長。失礼ですが、戦車兵って小さい方が多いのはホントみたいです。走り出すと、コンクリートの地面なのでゴムパッド付きの無限軌道とはいえスゲー振動。ゼロ発進はともかく、少しでも動いていれば結構いい加速します。
その後、ヘリの試乗にも応募したのですが、あえなく抽選に落選。今年中にどこかで当てるぞ!

2005.06.05

孤高のロータリーロケット

レースで泣いたことが2度ある。セナが死んだ年に鈴鹿で開催されたF1と、1991年のル・マン24時間だ。といっても、鈴鹿はセナのねーちゃんが、日本のファンのために日本語で挨拶をしたことに驚き、流した涙なので(おまけに大学のサークル合宿での徹夜明けで感情不安定)、正確には1度だけである。

世界中で唯一、マツダのみが実用化できたロータリー・エンジン。マツダは長年に渡ってロータリー・マシンをル・マンに送り込んできたが、レギュレーションの改定により、ロータリー・エンジンでの参加は1991年で最後であった。この年のレースはメルセデスのシルバー・アローが先行して他車が追う形で進む。20時間目にいたり、マツダ車は55号車が2位を走っていたが、突如メルセデスがストップ。TV中継は55号車がトップに立ってから以降に始まったと記憶しているが、なにせル・マンのこと、いつ何が起こるか分からない。ゴールまで祈りながら見ていた。そして歓喜のゴール。レースの世界では新参者の日本車の勝利を歓迎してくれる、観客たち。涙声で解説にならない由良拓也に、オレはもらい泣きしていた。
翌年、マツダはレシプロ・エンジン車でル・マンへの挑戦を続けたものの敗退。やがて日本ではバブルがはじけ、マツダはレースどころか会社の存続すら危うい状態に陥り、フォード・グループ傘下となって今に至る。

ON TIMEの<ロータリースピリット>を購入して思い出したのは、そんな思い出。
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あるばさんのところで知ったコレ、精密可動モデルのスグレモノです。広島出身、マツダの宇品工場の社会見学でメカの薫陶を受けた者として、買わずにいられず、通販で取り寄せ。意味もなく「吸気・圧縮・燃焼・排気」とつぶやきながら、グルグルと回しています。なんかアブナイかも。

参照;Mazda History&Collection

2005.06.04

F-4E Day 2nd

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(※題名・写真とも本文と関係ありません)

BlogModelersの一部の間に吹き荒れた”煽り愛”を傍観していたオレ。ススキノのとあるバーで、ケバケバしい夜景を眺めながら考えたのは、こんな妄想。

BlogModelersの人って、”マゾ系モデラー”が多いよなあ。”苦痛系モデリング”というか。もし札幌で集会なんかすると、案内する店はオレの知ってるなかではココ(リンクは諸事情により自粛)かなあ。それでもって、台本を持参したりして、女王様に
モキュモキュモキュモキュってあなた、ホントはこういうの、好きなんでしょう。いやらしい!」
とか
延長延長延長ってあなた、大きいのが好きなのね。いやらしい!」
とか言葉責めされたりして。なんか、新しいプレイを開拓できそうだよなあ。

スミマセンスミマセン(汗)。ただのネタですので、不快になった方には陳謝いたします(汗)。

本日のお買い物 050603

久々にススキノに出かけました。やはり金曜の夜の街は華やかです。
ススキノに出陣する前に購入したのがコレ。
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1つはtoyさんも”キット付きデカール”とおっしゃるフジミ1/72のA-4Fブルーエンジェルス仕様。¥1600のうち、正味カルトグラフのデカールはいくらなんでしょうか。
もう1つはハセガワ1/72のレジンの偵察ポッド付き”RECON PHANTOM”。なぜか買い逃していたので、ついでに購入。それと、今一部で話題沸騰のスポンジやすりをゲット。

でですね、世界の傑作機<Tu-95/142ベア>を読んで、カコイイなあ、なんて思っていると、ちゃんとトランペッターの在庫が店にあったりするんですよね。衝動買いしてしまった人が日本に10人ぐらいはいるんじゃなかろうか。

2005.06.02

違法操業韓国漁船は韓国へ

長崎県対馬市沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で立ち入り検査を拒み、逃走した韓国漁船の引き渡しを巡る問題で、海上保安庁は2日午後、担保金を支払うことを条件に、船長と船を韓国・海洋警察庁へ引き渡すことで合意した。
拿捕された漁船を挟んで、韓国・海洋警察庁と日本・海上保安庁が犯人引渡しを巡って対峙する事態は、一応、国際法に乗っ取った形で、だが日本側が譲歩して収拾された。
どうしてこう、現場の苦労をムダにするような譲歩を政府はするんだろう。もうね、国際法って何かね?国連海洋法って何かね?と両国の政府に問い質したい。小1時間といわず、問い質したい。日韓友好がどうとかだとかいうけど、法を遵守する方が先ではないでしょうかね。

MyBlogJapanが復活

6/1よりサービスが止まっていたブログポータルサイト、MyBlogListが復活した。
障害の原因はドメインの更新ミスとのこと。
これがなくなると案外と困ることが判明したので、これを機にRSSリーダーを急きょ導入、さらにいいアプリがないか勉強しようとしていたところだったのだが、まずは一安心。
しかし、ドメイン更新期限切れとは・・いきなりトップページから消失してしまうと、自分らみたいなシロートはググって関連記事が見つからなかったら、そこでお手上げだもんな。トラフィックの高負荷とかウイルスとかよりも、まず気を配ることがあるという、いい教訓すね。
(情報元;ARTIFACT経由Loopus Laboratory

2005.06.01

ココログ、重い

ここんところココログ、重すぎませんかね?特に夜間はもう、障害が起きていると言っても過言じゃーないと思うんですが。なんとかしてください、niftyの中の人。

追記;MyBlogList、表示されなくなってるどころかドメインがなくなってるんだけど、サービス終了?

韓国で反民族行為究明委が発足

韓国で日露戦争から日本統治時代までの対日協力者を調査する大統領直属の<親日反民族行為真相究明委員会>が31日、発足した。罰則なしとはいえ、存命の遺族らを巻き込む“親日派狩り”が懸念される。

5/30にNHK-BSで「真実の瞬間」という映画をやっていた。50年代のハリウッドに吹き荒れた”アカ狩り”、つまり非米活動調査委員会による、共産党員狩りに巻き込まれた映画監督の姿を描いたものだ。主人公は過去に数回の集会に参加しただけでFBIに監視をつけられ職も失い、査問委員会にかけられて密告をせまられる。”資本主義”というイデオロギーに囚われたアメリカの真実の姿の1つだ。
この映画を見た後に韓国の<親日半民族行為真相究明委員会(長い!)>発足のニュースを見たとき、軽くデジャブを見た感じだった。”反日”というイデオロギーで囚われ、故人の過去までも引っくり返して、遺族への制裁を課す。日本に対して文句を言うのは、腹は立つが”政治”として分からないでもない。だがこの委員会が追求するのは自国民であり、それも第2次大戦前・戦中の動乱の時期のことである。いや、ホントにすごい国である。

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