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2005.06.13

アメリカが対中武器輸出でイスラエルに制裁

イスラエル紙ハーレツは、同国製の無人攻撃機「ハーピー」の中国への売却をめぐり、アメリカがイスラエルに対し、軍事技術開発協力や軍事装備の輸出停止など過去数カ月間にわたって厳しい制裁を科していると報じた。
イスラエルは、その実戦経験の豊富さと有力な兵器産業の存在から、武器輸出を積極的に行っている。対中国の代表的な例は、最新のJ-10戦闘機で、同機には大幅にイスラエルの技術を導入されているといわれている。外形からして、1980年代にイスラエルで開発中止となったラビとイメージが重なる。その一方でイスラエルは国を取り巻くその環境から、国力に比して膨大な軍事予算支出を強いられている。アメリカはユダヤロビーの圧力と中東の軍事バランスの問題から、イスラエルへの援助を続けている。このアメリカからの援助がなければ軍の維持は不可能といわれている。
中国では、ロシアのSu-30系統の戦闘機やソレブレンヌイ級駆逐艦の輸入により、近代化が急ピッチで進んでいる。ロシアの武器輸出は停止の圧力がかけにくいし、所詮は80年代の技術。だが、これ以上の中国軍のハイテク化はアメリカの脅威になると判断した上での、イスラエルへの制裁であろう。両国の結びつきの強さを考えると、この制裁は相当に強力な圧力といえる。逆にいえば、それだけ中国へのハイテク兵器の技術流出に神経を尖らせているということだろう。
今のところ、一人別次元で軍事力のトランスフォーメーションを推し進めるアメリカ軍。アメリカが中国軍の近代化をどうみているか、警戒水域の設定はどこなのか。それが垣間見える、興味深いニュースである。

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