ブッシュ大統領、進化論に異議
ブッシュ米大統領が、進化論に異を唱えるキリスト教右派の主張に同意し、公立学校の授業で進化論以外の考えも示すべきだと発言、波紋を広げている。
聖書を厳格に解釈するキリスト教右派が熱心に説いているのが「インテリジェント・デザイン(ID)」である。進化論が、いわば突然変異と自然選択で”偶然”に生物界を形作ったとしているのに対し、IDは”高度な理知”の介在(ようは神様のこと)により、人間が形作られたとする説。ミリタリーと仕事関連を別にすれば、もっとも勉強したのが「進化と遺伝」であるオレとしては、IDなど「フン!」と鼻で笑うわけだが、天下のアメリカ大統領はそうではないらしい。ブッシュが進化論に関心があるかどうかは別にして、支持基盤の一つがキリスト教右派なのだから、苦しまぎれの発言なんだろうな。特定宗教の大集団に気をつかわなければいけないのは、いずこの国も一緒のようである。
アメリカでは生物の進化を学校で教育するのに、この2つのどちらを取るか、裁判にまでなっている。しかし間違いなくアメリカは科学技術ナンバーワンの国である。つくづくも、フシギな国だ。
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