書評<そうだったのか!アメリカ>
そうだったのか!アメリカ
池上彰
NHKの週間子供ニュースでも的確かつ分かりやすい解説を繰り広げていた池上氏の”そうだったのか”シリーズ最新刊。今回は一言で言えば「矛盾の国アメリカ」の現状を紹介する、という感じである。
ハリケーンによってニューオーリンズはじめ甚大な被害がもたらされたとき、「世界一の大国なのに・・・」というようなニュースのコメントがあったが、「もともとアメリカってそんないい国だったか?」というのが自分の疑問だった。この本はそんな疑問に対して、歴史と現状を丁寧に解説してくれる。宗教国家としてのアメリカ、帝国主義国家としてのアメリカ、差別がはびこるアメリカ。本来なら何冊もの専門書を読まなければならないところだが、視点を絞ることによって、1冊で大国の矛盾を学ぶことが出来る、まさに大人の教科書である。
初版2005/10 ホーム社/単行本(大判)
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» そうだったのか!アメリカ 池上彰 [細見の一日]
昨日は本が1冊読めた。書店で衝動買いした10月25日発売の本。池上さんはNHKの週間子どもニュースで有名な人。
私は夏休みに2週間アメリカに行っていたので、とても興味深く読めた。というより、出国前にこの本が発売されていたら教科書として持って行けたのにと思った。
....... [Read More]
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