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2005.11.24

SM-3の実射テスト成功、そのテストを自衛隊の監視システムがモニター成功

アメリカ軍は17日、イージス艦からのSM-3実射による弾道ミサイルの弾頭撃破実験に成功したと発表した。
MD(ミサイル防衛)の中で、海上からポスト・ブースト・フェーズと、ミッド・コースの迎撃を担当するイージス・システムとSM-3だが、これまでの発射実験の目標は、まだ弾頭が分離していないし速度もまだ遅いミサイル本体であったが、今回は高マッハで落下してくる弾頭への迎撃ということで、とりあえず開発陣のメンツが立ったというところだろう。
それよりも驚いたのは自衛隊がこの試験に関わっていたこと。ハワイに派遣されたUP-3Cに搭載されたエアボスと呼ばれる赤外線による探知システムが訓練用弾道弾の追跡に成功しているのである。
現在のMDにおいて、弾道ミサイルの発射をまず探知するのは、DSPと呼ばれる赤外線探知システムを搭載する衛星である。エアボスがどのような高度から、どのくらいの距離で弾道ミサイルを探知・追尾できるかは不明だが、FPS-XX次期早期警戒レーダーなどと合わせ、日本自前の弾道ミサイル早期警戒システムの一翼を担うのであろう。しかしこれ、何を母機にするつもりなんだろう。グローバルホークあたりを改造するのか、それともP-Xを母機とするのか、中古のエアライナーでも改造するのか。そこらへんの構想も公開して欲しいものである。

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Comments

どうも。
FPS-XXがロシア原潜の弾道弾ミサイル発射実験を追跡した?っていうニュースも流れているようですね。
http://www.mosnews.com/news/2005/11/17/japanmissile.shtml

エアボスの母機についてもそろそろ検討が必要ですね。無人機でいいのなら一昔前に話に出ていたこともある無人飛行船という手もあるかもしれません。
有人ならP-Xのファミリー化の一環に最適ですしね。

知らず知らずにアレコレと防衛庁も手をうっているのは驚きです。

>BARSERGAさん
どーもです。
情報、ありがとうございます。
ロシア軍あたりも、意外とMDに対して、警戒感を持ってるのかも知れません。
飛行船に関しては、昔っから滞空型の監視システムのハナシが出るたび、浮かんでは消えているような気がするんですが、どうなんでしょう?

MD、というか誘導弾関係は技本も大得意のようですね。個人的にMDはお守り程度のものと考えてたのですが、案外とモノになるかも知れません。

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