書評<まんがで読む!防衛白書(平成17年度版)>
一部の好事家の間で話題を集めている、マンガ版の平成17年度防衛白書を防衛共済会から取り寄せてみました。
ツインテールのきつめの少女に喋るぬいぐるみ、とまあ某アニメや萌えマンガの設定が混じったキャラで話が進みますが、問題はその内容。
日本の外相や野党の党首が「中国は脅威」と発言するだけでニュースになる昨今、中国の軍事費増加を「気持ち悪い」とバッサリ。「日本の領海を潜水艦でこっそり横切ったり、弾道ミサイル作ってたり仲良くできっこないっつーの!」と庶民の気持ちを代弁しています。
「沖縄は地理上重要な場所」と鋭い指摘。日本の政治家あたりだと、ぼやかしてしか言えないところをあっさり言い切ってます。その他、「国際平和協力活動への参加は国としてメリットでかい」など、ぶっちゃけたハナシが連発。さらに
MD関連ではどこかで見た表現で日本の技術を褒め称えてます(アメリカの技術だろ、ツッコミたくはなるが)。
いや、政府の刊行物ではないとはいえ、堂々と「防衛庁協力」と銘打った冊子でこの内容。ハッキリ言って、あの分厚い白書より防衛庁の本音が出ているのではないでしょうか。さばけてきたなー、防衛庁も(笑)。
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最近の防衛庁の露出度を考えると
ゲル長官の顔が浮かびます
やっぱりゲル長官は偉大だったんですね・・・
Posted by: いーじす | 2006.01.01 11:09
>いーじすさん
こんばんは。
ワタシが唯一買った政治家の本がゲル長官の本でした。
ゲル長官、戻ってきてくれませんかね(マジで)。
Posted by: ウイングバック | 2006.01.01 18:10