TyphoonT.1 Day1st
Albatrosのデカールが乾燥するのを待つ間に、ドイツレベルの1/72ユーロファイター・タイフーン複座型を始めます。大方の予想通り始まったJANO-CON (B.2/06)エントリーしてます。
ユーロファイターはイギリス(BAE)・ドイツ(DASA)・スペイン(CASA)・イタリア(アレニア)が共同開発した最新鋭戦闘機。だけど生産・就役への道程は長かった。当初は上記4カ国にフランスを加えた次期戦闘機開発計画として1980年代初頭に計画がスタートするが、予想どおりフランスがワガママを言い出して脱退。仕切り直してEFA計画として再スタート、デモンストレーターとしてEFPが製作され、ファンボローなどにも登場するが、開発に手間取ったうえ、冷戦の終了による各国(特にドイツ)の防衛予算緊縮によって開発が遅れに遅れて、計画をEF2000としてまた仕切り直し。2001年になってようやく初期生産型が各国へ引渡され、機首転換訓練部隊への配備が始まっている。このへんの紆余曲折は1980年代の兵器開発に共通しているもの。
タイフーンの特徴は全遊動式のカナードと、機体下面の2次元エアインティーク。カナードとクリップド・デルタの組み合わせは、1980年代に戦闘機の機動性をさらに高めるために注目されたコンフィギュレーション。だが、細い機首を貫通してカナードを動作させるため、構造上の問題が大きいともいわれる。また2次元インティークはステルスの時代にいかにもRCS(レーダー断面積)が大きそうだが、実際にはラファールの数分の一なんだそうである。
ドイツレベルの1/72はたぶんタイフーンの最新キット。新金型で、量産型を再現。なにせ開発に20数年かけているので、EAPから含めていろんなキットが発売されていて、ドイツレベルも、このキットの前にはイタレリのユーロファイターとパッケージ替え商品を発売していたりする。武装はAIM-120とAIM-9Lをフルセットと、ヨーロッパの新BVRAAM(視程外空対空ミサイル)であるミーティアも付属。でも、同じく新SRAAM(短距離空対空ミサイル)のASRAAMあるいはIRIS-Tはなし。ASRAAMはRAFで使用、ルフトバッフェではIRIS-Tを使用と、バラバラだからかなあ。ASRAAM、自作を検討中。
キットには4カ国の機種転換訓練部隊のデカールが付属していますが、JANO-CONということで、TyphoonT.1仕様に。キットにちゃんと量産型のデカールが入っていると思わず、わざわざHannantsからMODELALLIANCEから別売デカールを先に取り寄せていたので(泣)、コレを使います。
んで、例のごとくコクピットから。
ちゃんとドイツレベル・クオリティ。塗装とデカールで、個人的には充分満足。なにせ、この先20年は自国の主力戦闘機だもんなあ。
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