« April 2006 | Main | June 2006 »

2006.05.31

USSキティホーク、7/1小樽に寄港予定

北海道小樽市は30日、空母<キティホーク>が小樽港への寄港を計画していることを発表した。
6年前の寄港は行列や渋滞がスゴかった、という情報がネットに散見されますが、万難を排して訪問します、ハイ。
しかし、一般公開のときって、艦載機は厚木に全機戻るんですかね?それだとちょっとがっかりします。せめて1機種ずつは残しといて欲しい。

書評<サッカーが世界を解明する>

サッカーが世界を解明する  How Soccer Explains the World
フランクリン・フォア Franklin Foer
サッカーと政治や経済がいかに深く根付いているかというノンフィクションとして、サイモン・クーパーの<サッカーの敵>があるが、本書のスタイルはそれに近いものがある。サッカーそのものではなく、その背後にひそむものを世界を股にかけて取材し、ルポしていく。
原著が2004年ということで、サッカーの世界の”経済のグローバリズム”後をキーポイントとしているが、サッカーの世界では1992年にかの”ボスマン判決”により”自由化”が一歩先に進んでいた。よって、グローバリズムが極端にこれらのサッカーカルチャーに変化をもたらすことはない。旧ユーゴスラビア紛争後のセルビアの状況やスコットランドリーグのセルティックとレンジャーズの対立、イングランドのフーリガンなど、フットボールカルチャーにおいてはお馴染みのテーマにおいては特にそうだ。もちろん、サッカーは世界の鏡といえるので、その影響は逃れられない。資源輸出国が貧困国として固定され、工業国が富を独占する構図は、ブラジルやアルゼンチンが優秀な選手を生むのにも関わらず地元はヒドイ状況で、欧州のビッグクラブにばかりスポットが当たる現在のサッカー界と相似形にある。
著者がアメリカ人ということで、前記のおなじみのテーマに加えて、イスラムが支配するイランのサッカーを巡る状況や、北米大陸におけるサッカーの状況などは興味深く読める。今後は、TV放映権の値下がりなどバブルがはじけかけている欧州サッカー界の今後をルポルタージュしたものを読みたいものだ。

初版2005/05 白水社/ハードカバー

2006.05.29

アフィリエイトについての雑感

北海道の自衛隊関係イベントの一番手、陸自第7師団が駐屯する東千歳記念行事に行く予定だったんだけど、激しい雨のため断念。ファントムをちょこちょこ弄りつつ、まったりした1日。

ここのところネットの一部で、2ちゃんねるのvip系blogのアフィリエイトに関する話題が熱かったりする。
オタク女+ニャー速+Blog連合祭りまとめページ
2ちゃんねるのニュー速vipから良スレをまとめたblogがアフィリエイトでメチャ稼ぎ、それが問題になっている、ということらしい。いかに暇人といえど、2ちゃんねるを彷徨ってばかりもいられないハンパなオレにとっては、便利なサイトだったんだけどな。でも確かに、涼宮ハルヒの購入なんてのは、ここらへんのblogの影響がなしとは言えない。
で、アフィリエイトなんだけど、最近個人的に思うのは書評を掲載してるサイトにお礼できてないよなー、ということ。一人暮らしでAmazonからの荷物を受け取れない、大きな声ではいえないが外回り営業中にフラフラする、基本的に本屋が好きという行動パターンから、ネットで知って書店で購入というパターンが多い。ポチっとな、とクリックすれば「教えてくれてありがとう」になるんだけど、なかなかそうならないのでちょっと罪悪感があるのよね。つくづく気が小せーなー、オレ(笑)。

2006.05.28

F-4S Day1st

TSR.2湾岸仕様が進行中でありながら、静岡でいろんな作品を見たり、BlogModelersやYDCCのみなさんとお話したりすると、全然別のモチベーションが上がってくるわけで。んで、選んだのがコレ。
Ty4968728721804001
フジミの1/72F-4SのVX-4、ブラック・バニー仕様。BAELさんへのファントムへの熱い思いにヤラれ、グロス仕様の美しい作品の数々を見てチョイス。腱鞘炎を完全に治すため、激しいペーパー掛けがまだまだ必要なTSR.2から逃げたともいえますが(笑)。
2006_0528f4s0003
ブリティッシュ・ファントムではないフジミのファントムは久しぶり。中学生のときに作り倒して以来でしょうかね。今となってはあっさり気味のモールド。排気口まわりぐらいはリベットを打ちましょうかね。

2006.05.27

たまには優雅にワインでも(懐かしネタ)

ドイツワイン、シュタインベルガー。”鋼鉄の撃墜王”、フーバー・キッペンベルグが愛したワインです。砂漠の戦場で、彼が故郷に思いを馳せながら飲んだワインです。
2006_0528ss0006_1


ネタ元は分かりますよね?ドイツ・ワールドカップに関するニュースを見て、急に思い出し、買ってきてしまいました。撃墜王が愛したのは1976年物ですが、ここは2005年の新作でガマンしましょう。オレも「パリでドイツ・ワインを頼むなんて、なんて命知らずなんでしょ」とか言われてみてー。

TRDIの先進技術実証機のRCS測定模型公開

TRDI(防衛庁技術研究本部)のHPに先進技術実証機(ATD-X)の全機実大RCS試験模型が公開されている。

Rcsmodel_2
(TRDIトピックスより)

ATD-Xは高運動飛行制御システムとRCS低減の研究を目的としており、このモデルは三菱重工業の大江工場の制限区域で製作されていたものだそう。すわF-3への布石か、と前向きに考えたいが、そうもいかない。あくまで基礎研究段階で、小型の実験機が飛んでもアメリカでいうところのXナンバー段階でもないわな。それでも、今回のF-XはF-18Eライノでガマンしといて、その間にF-3を自主開発とか妄想してしまうのはミリオタの悪い癖。
それにしても似てるな、ラプたんと。高機動とステルスを兼ね備えると、今のところはここらへんに落ち着くんだろうか。意味ありげにバックを見せない画像にヒミツが隠されてると信じたい。

2006.05.26

モデラーズクラブ合同作品展2006極私的レポート その2

高○さんからリクエストがあったので、静岡の画像をもう少しアップしますよー。
2006_0520shizuoka0062
海保のSESと同じクラブの護衛艦<ゆうだち>。2重反転ローターのオリジナル・ヘリも凝ってます。この他、SWATH船型の戦闘艦など傑作多数。
2006_0520shizuoka0060
木製フルスクラッチの1/200輸送艦<おおすみ>。この他凄まじい完成度の大型艦艇多数。クラブのおじさんは「設計図さえあればなんでも造れる」と豪語されてました。正直、艦船の方の執念は凄すぎる。
2006_0520shizuoka0024
横の女性の方と対比すればその大きさが分かる、スペースシャトルの発射打ち上げ台。打ち上げ台の作り込みに驚きます。
2006_0520shizuoka0021
コンコルドを持ち上げるジオラマと同じクラブの重機。写真の撮り方が悪いんですが、コレ、クレーンで大きな管(下水管か何かかな)を持ち上げてるんです。このクラブは大型の撮影用のブースも用意されており、アイデア抜群でした。
2006_0520shizuoka0040
自分の”専門”の現用戦闘機のオススメはこの作品。最近、気になるものの1つがIDFもので、このクフィルとスカイホーク、かっこよく仕上がってました。

ついでに今年の極私的な印象をメモっておくとすれば、艦船の凄まじさでした。航空機は身近に暗黒卿が多くいるので(笑)、何がどうなっているかぐらいは理解できるんですが、艦船、特にフルスクラッチは船体の素材すら定かでなく、細部の作り込みもスゴイの一言。
それに対してAFVはジオラマのレベルは凄まじく高いですが、どれも特定も方向を向いているような気がします。アイテムが充実しているゆえ、なのかな?
来年はオレも何か目立つことやりたいよー。そのためには精進、精進。

2006.05.25

書評<猟奇の社怪史>

猟奇の社怪史
唐沢 俊一
”雑学の王”である著者が、アングラ系の雑誌に掲載したコラムをまとめたもの。よって本書で取り上げられるのは、人間の猟奇的な側面である。
基本的に大正~昭和30年代ぐらいまでの当時のエロ・グロを扱った雑誌の記事を手がかりに、生々しいエロ・グロ溢れる事件を紹介し、インテリ・庶民に関係なく人間の心理の暗黒面を解説する。そして我々、大衆はなぜそういったものに引き寄せられてしまうかを言及する。
人間いいかげんなもの、という視点になった著者のコラムは、アングラ系のものこそ真骨頂であると本書は感じさせてくれる。現実の猟奇事件を報じるワイドショーで、”ポリティカル・コレクト”的なことばかり喋るコメンテーターたちがいかに凡庸であるか、本書の事件の捉え方と対比すると一目瞭然である。

初版2006/05 ミリオン出版/単行本

2006.05.24

書評<ウルトラ・ダラー>

ウルトラ・ダラー
手嶋 龍一
北朝鮮が国家ぐるみで行う犯罪の一つ、偽ドル製造。”スーパー・ダラー”と呼ばれる精巧な偽ドルを超える”ウルトラ・ダラー”が発見された。いち早く動き出したSIS(イギリス対外情報部)の日本在住のインテリジェント・オフィサーを中心として、アメリカ財務省、日本の関係官庁、偽札感知器製造者まで巻き込んで、国際的な謀略劇が幕を開ける・・・。
元NHK海外局長による、国際謀略劇を描くフィクション。だが、そこかしこに昨今のニュース・ソースを織り込んでおり、”どこまでがフィクションか”という宣伝文句はともかくとして、グイグイと引き込まれるように読み進める。
だが、”北朝鮮””偽札”というような身近な?プロットを除いてしまえば、案外と分かりやすいエスピオナージだ。女たらしのSISのオフィサーがその人脈を生かして、国際謀略の闇にせまる、という大活劇でもある。
あくまでフィクションではあるが、著者(あるいは著者が取材した関係者)の東アジア圏を巡る国際情勢の見方はなるほど、うなづけるものがある。
本書のドラマの決着を読んで感じるのは、中国、アメリカといった大国の戦略にあっては、日本も北朝鮮もかの国のチェスの1コマに過ぎない、ということ。核を持たない国の現実の1つである。

初版2006/02 新潮社/ハードカバー

2006.05.23

国民投票でモンテネグロ独立決定

セルビア共和国と国家連合をつくるモンテネグロ共和国で21日、分離・独立の是非を問う国民投票があり、独立を推進してきたジュカノビッチ首相が22日未明、勝利宣言した。独立派によると、集計率99%で、独立に必要な55%を0.5ポイント上回っているという。
これで旧ユーゴスラビア連邦を構成した共和国はすべて分離、独立することになる。おそらくはセルビアのコソボ自治州も独立の方向で動き出すのではないか。それにしても要件を上回ること0.5ポイント。民族の移動など、まだ安定には程遠い状況が続くのかも知れない。
経済がグローバル化する中、国家は細分化の方向に向かう。企業は利益のために国境を越えていく。民族は集団の利益のために新たな国境線を造る。その先にあるものはまだ見えない。
”ユーゴの悲劇”をことさら強調するのではなく、ユーゴスラビア連邦とは何だったのかを総括する分析本がそろそろ欲しいな。

静岡ホビーショー2006極私的レポート

静岡遠征のレポート、後半は企業ブースで気になりモノを少し紹介。
Dscf0048
話題の東京マルイのコルト・ガバメント。外観は、オレレベルの見立てではほぼパーフェクト。ズッシリと重く、リコイルもしっかり。あんぐらさん、コレはアタリです。
んで、ブースを見学していたとき、ネクタイ締めた小さなおじさんがテンション高くガバのアピールをしてくれるのね。一方的に話しかけられてボーゼンとしてるとマルイの人が「アレ、社長です」ですって。ビックリしたなあ、もう。
その他、電動ガンは陸自のCQB訓練用に納入されて話題の89式小銃も展示。
2006_0520shizuoka0006
ハセガワの新商品、ブルーインパルスJr。正直なハナシ、これは食玩でいいんではないかと。それともケロロ軍曹なんかと同じく、子供たちの取り込みへの努力と評価すべきか。むずかしいなあ。ハセガワの会場公開シークレット・アイテムは帝国海軍駆逐艦・雪風。注目度は高かった。
その他、画像なしで一言ずつ。
・バンダイ  ホビージャパンを読んでいないのでまったく知らなかったが、ザブングルやバイファムのニュー商品が企画進行中らしい。今後、要注目。
・タミヤ  フランスの戦車、B1bisは個人的にピンとこない。むしろ、ミニ4駆だかなんだかのイベントのオネーチャンが、バンダイのモノホンのレースクイーンよりレベルが高いことに意外さを見出す。

ということで、個人的に購入決定はマルイのガバのみ。ハセガワの「日本に昂ぶる」というテーマに今後に期待しましょうか。

2006.05.22

モデラーズクラブ合同作品展2006極私的レポート

静岡から戻ってきて一晩明けて仕事して、ようやくテンションがフツーに戻ってきた。そこで、静岡ホビーショーおよび合同作品展を極私的にレポート。まずは全編として、合同作品展。
まずは我がBlogModelersおよびYDCCの合同ブース。
2006_0520shizuoka0098
BAELさんの手によるセンス溢れる現代的な看板と、溢れる蛇の目のヒコーキたち、複葉機にW.W.Ⅱ機、現用機。こんなブースの仲間に入れてもらえるなんてホントに幸せっス。この高いレベルについていけるよう、今後も精進を続けなきゃ。
んで、個人的に気になった展示品を紹介。
2006_0520shizuoka0020
大型重機を使ったジオラマを展示していたブースにて。コンコルドのお披露目の場面ですかね。大型重機がメインのブースでしたが、エアジオラマとして場面の切り取り方が素晴らしい。
2006_0520shizuoka0022
X-30のフルスクラッチ。いいセンスしてるなあ。計画が生まれては消えるスペースプレーン、早く実機が出てこないかなあ。
2006_0520shizuoka0063
デカいフルスクラッチのSESを出品していたブースより、海保のSES。未来的なセンスのフネに、どこか古いSFチックなセンスが加わっていて絶妙。
Dscf0152
インパクトでは一番ですね、王蟲にかこまれるナウシカ。精神的にもしんどそう(笑)。

今回、まったくシロウトの会社の同期が来てくれたのですが、まずあの会場全体の熱気に驚いていました。いや情熱ってのはスゴイなと、つくづくも思います。身内びいきになりますが、我がブースの放つ熱気も相当なものだったのではないかと。今年も出逢ったすべての人々に感謝です。

2006.05.21

静岡ホビーショーから帰ってきた

昨日、BlogModelersの一員として、モデラース゛クラフ゛合同展示会に参加し、札幌に帰る途中です。細かいことはおいおいアップするとして、気持ちが熱いうちに軽く感想を。
一応モデラーとして参加しといてなんですが、濃密な1日の中で、特に楽しかったのはYDCCさん、トライアングルさんとの懇親会でした。いろんな濃いハナシを伺ったり、きちんと挨拶させていただくと、リアルで怖いくらい身近な方がいらっしゃったりして、近年まれにみる楽しい宴席でした。昨日お会いした全ての方に感謝したいです。
来年こそフル参加を目指すぞ!

2006.05.18

Road to Shizuoka! Blog Modelers「Web」作品展示会開催!

Blog Modelersは、ブログを通じて静岡ホビーショーならびモデラーズクラブ合同作品展を応援します!
その前夜祭として、このたび「Blog Modelers『Web』作品展示会」を開催することになりました。各メンバーのブログで、静岡ホビーショーならびモデラーズクラブ合同作品展を応援する作品が一斉にアップされていますので、この「Web」作品展示会をぜひお楽しみください。
なお、われわれBlog Modelers約50名のうち約半数のメンバーが、静岡に参加し作品を展示します。当ブログを訪問された皆さまには、Web上でメンバーの作品を楽しんでいただきますとともに、お時間が許せば、ぜひ静岡の会場にも足を運んでいただき、実際の作品をご覧いただければと思います。
Blog Modelers「Web」作品展示会の概要およびBlog Modelersにつきましては、ポータルサイトをご覧ください。

ワタクシ、ウイングバックの静岡での展示作品はレベル1/72ユーロファイター・タイフーンT.1です。
ユーロファイター・タイフーンはイギリス・ドイツ・スペイン・イタリアが共同開発し、鋭意配備中の新鋭機です。フランスも交えたヨーロッパ時期戦闘機計画がスタートしたのは80年代はじめごろ。フランスが計画から脱退してラファール開発を始めたり、デモンストレーターEAPを製作して心機一転するも東西冷戦が終結して、また計画が遅延。また仕切り直してユーロファイター・タイフーンとして各国の量産機配備がスタートしたときには、20年が経過していました。
2006_0507typhoon0003
タイフーンの特徴はクローズ・カップルド・デルタと2次元型のエアインティーク。カナード付デルタ翼は80年代中盤に機動力の高い未来の戦闘機の形として登場し、フランスのラファールやスウェーデンのグリペンも同じコンフィギュレーションを採用しています。が、三菱F-2は従来の動翼でカナードありと同じ機動が可能として、計画段階で存在していたカナードをオミット。マッハ2級を実現する可変エアインティークも、最近は最高速よりも実用域の性能やステルス性を重視した固定エアインティークが主流であり、本当に先進的かはちょいと疑問。
2006_0507typhoon0008
むしろ先進的なのは搭載兵器。中距離AAMのミーティアは、慣性誘導とアクレィブ・レーダー・ホーミングでファイア・アンド・フォーゲットが可能、推進にラムジェットを併用して長射程を実現しています。近距離AAMのASRAAMはフォーカル・プレーン・アレイとTVC(推力偏向方式)の採用で、オフ・ボア・サイトで発射が可能。また翼端にはAAM避けのデコイも装備されています。なお、マルチ・ロール機とされるタイフーンですが、現在配備中のトランシェ1は迎撃能力に限定されています。
2006_0507typhoon0019
キットはドイツレベルの1/72。実機開発が20年かかっているので、デモンストレイターのEAPはじめ、キットは多数。正直、どれがどの金型やら分かりませんが、最新のこのキットだけはレベル・クオリティの新金型。もちろんスジ彫りでプロポーションや合いも問題なし。エア・ブレーキ・空中給油プローブを開状態にできます。武装はAIM-9L、AIM-120、ミーティアが付属。
2006_0507typhoon0016
優秀なキットなので、当然のごとくストレート組み。ASRAAMを自作したぐらいですかね。問題はエアインティークベーンの取り付け位置が曖昧なので、接着用ダボを切り落とし、機体にツライチにしたぐらい。あと、キャノピーを開にする場合の支えが実機写真を見てもイマイチ不明なので、不用部品を加工して土台にしています。
塗装はRAAFの29(R)SQをモデル・アライアンスのデカールにて再現。キットにも4カ国のバージョンのデカールが付属しています。全体塗装は、H334バーリーグレイを基本にホワイトをちょっとプラス。レドームはトーンを変えてるんだけど、写真に撮ると一緒に見える(泣)。ミサイル類も基本的に同色なので、どーもジミな仕上がり。これにエナメルのブラックでウォッシング&スミ入れ。ウェザリングはタミヤのウェザリング・マスターのススとサビでチョイチョイと。機体左側の主翼上面のバルジ、実機写真でえらく汚れてるんだけど、なんの排気なんだろう。
グレーのトーンのせいか、キツメのウェザリングのせいか、どうにもジミな仕上がりになってしまった。ツヤの問題も自分の中で解決してない。まだまだ精進が必要だ。それとワタシ、「ファントム無頼」以来のツーシーター好きですが、タイフーンだけは単座の方がバランスがよくてカッコイイかも。

2006.05.17

準備進行中-Blog Modelers「Web」作品展示会、そして内地へ

すでに、Blog Modelersのポータルサイトでもご案内させていただいていますが、明日18日(木)、静岡ホビーショー(SHS)およびモデラーズクラブ合同作品展を勝手に「協賛」する、Blog Modelers「Web」作品展示会が開催されます!
Blog Modelersには現在49名のメンバーが所属し、そのうち約半数の23名が静岡でのモデラーズクラブ合同作品展に参加します。
静岡には50以上の作品を展示する予定ですが、ネットを通じて交流するクラブという特質上、リアルに合同作品展に出展できないメンバーも約半数います。
そこで、Blog Modelersでは、「静岡には行けないけど…」というメンバーも含めて、SHS直前の5月18日に、SHSを応援する意味合いもかねて、Blog Modelers 「Web」作品展示会を開催することになりました。
5月18日の夜、Blog Modelersのメンバーが各自のブログサイトに、静岡に持参する作品、静岡に持っていきたかった作品、その他ブログで製作プロセス等をご紹介してきた作品などが一斉にアップされます。
実際のところ、作品の準備に追われて完全な状態で展示ができない面もあるかもしれませんが、Web上で静岡の雰囲気を感じていただく、そんな試みとして、このBlog Modelers 「Web」作品展示会を開催したいと思っています。ご覧いただく方々には、静岡に行かなくても静岡の熱気を堪能いただければ幸いです。

そして、Blog Modelersメンバーのアップする作品を見て実物を見たくなったという方がいらっしゃれば、ぜひ
静岡のBlog Modelersのブースまでお運びください。メンバー一同、笑顔でお待ちしております。
5月18日は、Blog Modelersに注目です。

また、SHSおよびモデラーズクラブ合同作品展期間中も、Blog Modelersのポータルサイトから目が離せない驚きの企画も進行中ですので、乞う御期待!


というわけでweb展示会の準備の済ませた不肖ウイングバックは、<第45回静岡ホビーショー兼ねてモデラーズクラブ合同作品展>に向けて、一足早くBlogModelersの皆様より一足早く旅に出発します。
準備で忙しい方、ギリギリの作業を続けている方が多い中、もはやウキウキです。
いざ、聖地へ!

2006.05.16

書評<奇妙な論理1/2>

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究
奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか
マーティン・ガードナー
「相対性理論は誤りである」「進化論は証明されない」など、疑似科学を紹介し、その当事者を”奇人”として徹底的に批判しているのが本書である。原著は1952年と古く、この種の本としては古典であるが、古さはまったく感じられない。
本書は上記のような説に科学的根拠がないと反論するだけでなく、トンデモない自説を保持し続ける疑似科学者たちの経歴から紹介し、なぜそのような説に囚われるのか、どんな人々がまたその説に追随するのかという点を探求しているところに特徴がある。1巻の副題の”だまされやすさの研究”というよりも、トンデモ説にとりつかれた人々の研究、という方が正しいかも知れない。
また2巻では、スターリンの寵愛を得るために科学を曲げてしまった科学者の事例が興味深い。まさに”奇妙な論理”だ。
本書が古さを感じさせないのは、今だ、アメリカのバイブル・ベルトでは進化論への抵抗が続いているし、未知の文明のいい加減な研究本がベストセラーになるし、怪しげな健康器具に群がる人々が絶えることがないからだ。50年経ってもこうか、とガードナー氏が天国で嘆く様が目に見えるようだ。

初版2003/01 早川書房/文庫本

2006.05.15

Northern Edge 2006にラプター登場

6月にアメリカのエルメンドルフ基地で行われる演習、Northern Edge 2006にF-22Aラプターが参加する。
太平洋地域において、ラプターは初登場となる。この演習、確か空自も参加するはずなので、模擬空戦などぜひ実施していただき、詳細なレポート希望。航空関係誌には日の丸掲げたイーグルとラプターの2ショット希望。

ところでリンク先のこのサイトには、ギリシャのミラージュとトルコのF-16がドッグ・ファイトしたなんつー記事も掲載されてる。この2国もあいかわらず仲悪い。これに比べれば韓国も日本もおとなしいもんだ。

本日のお買い物 060514

静岡への遠征で出費がかさむし、しばらくは消耗品以外は控えようと思ってたんですが、コレだけは外せませんでした。
2006_0514t2ccv0002
ハセガワ1/48の三菱T-2 CCVヴァージョン。10代の感性鋭いときに見た衝撃は大きく、自分の中では今だ空自でカッコイイ機体ナンバーワンです。マジでF-1全機がカナード付になればいいなあと思ってました(笑)。TRDにしてはデモ塗装のセンスもグッドです。本来48はやらない主義ですが、72が新金型になりそうにない昨今、キープして損はないかと。
下はイタリア空軍のトーネードF Mk.3のタイガーミートバージョン。F-104の後継となるべきユーロファイター・タイフーンの配備が遅れ、イギリス空軍からリースされた機体。しかしFCSが故障しがちで稼働率も悪く、評価は散々だったとか。タイフーンを作って以来、ヨーロッパ機の淡いグレーもいいなと思うんですよね。半額セールだったので、思わずカゴに入れてしまったわけですが。ホントにしばらくは買い物を控えよう。

2006.05.14

TyphoonT.1 Day7th

静岡に向けて、ギリギリの作業を続ける方も多い中、タイフーンの展示会用の簡単なベースを製作。
2006_0513typhoon0006
制作方法はモデルアートの別冊<エアモデルジオラマ徹底理解>に拠っています。A4のイラストレーションボードを85mm×105mmのブロックを書き込んだ後、グレーに塗装。ブロックの継ぎ目(アスファルトの目止め)はアクリル絵の具のブラックを盛っています。その後、イエローのラインを塗装し、ウェザリングマスターのススで路面をそれらしく汚して完成。それらしく見えますかね?これをジグソーパネル用のパネルに嵌め込みます。
本来はここから小道具を配置しなければならないんでしょうが、運搬の都合によりオミット。
静岡から帰ったら、なにかシュチュエーションを考えて、ちょっと小細工したいっすね。

2006.05.13

<立喰師列伝>を見てきた

押井カントクの新作、<立喰師列伝>を見てきた。東京の公開から遅れること1ヶ月、小劇場での公開。公開初日の朝イチ、20人ほどの観客が、札幌の押井信者の実数ということか。
ストーリーは押井カントクの作品にサブキャラとして度々登場する立喰師、ひらたく言えばタダ食いを職業する仕業師たちを通して、日本の戦後を描くというもの。戦後の闇市、2度に渡る安保闘争、東京オリンピックという昭和の区切りとなる出来事と、登場する立喰師たちの背景にある、啓蒙、挫折、自己否定、テロリズムを重ね合わせる。まあ、ぶっちゃけカントクとカントクの信者のためのテーゼだ(笑)。
映像の方は”スーパーライヴメーション”と呼ばれる、パタパタアニメ。”実写とアニメの融合”と謳っているが、実写で撮った人物の写真を、背景の上でパタパタと動かしている感じ。もちろん、この上にCGでエフェクトをかける。その人物たちはカントクゆかりのギョーカイの人たち。個人的には、榊原良子さんのフツーのおばさんぶりにショック(笑)。
映画全体は全編ヤマちゃんこと山寺宏一のナレーションで進む。正直、ヤマちゃんの語りについていくのが精一杯で、ライヴメーションの印象は薄い。凝った映像背景のもと、ヤマちゃんの語りで戦後史を紐解いている感じだ。マニアックなギャグが全編にちりばめられているが、映画館では笑いはわずかしか起きなかった。どうせ信者しかいないのに、連帯感が足りない(笑)。
とまあ、全編カントクの考える日本の戦後と、レイアウトを見る映画といったところ。正直、シロウトにオススメできる映画ではないが、カントクの信者でもよく分からなかった原作がなんとなく理解できたのは、映像の力の大きさというところか。
カントク、次回作は一般人に分かる方向でお願いします。

2006.05.12

三菱F-1をeBayで売るってのはどうでしょう

3月9日に福岡県・築城基地でのラストフライトを終えて現役を引退した最後の7機の三菱F-1のうち、3機の今後の身の振り方が決まっていないそうである。
寂しいもんだよなあ、と思っていたら、2ちゃんねるでこんなニュースを見つけた。
インターネット上のオークションで旧ソ連製の戦闘機Mig-21を落札した中国人男性が、同機の輸送が不可能なことが判明し、支払った前金の返却を求めている。
出品者の注意をよく読め!とか、中国なら劣化コピーしたフィッシュベッドが選り取り見取りだろうが!とかは別にして、件のオークションサイト、eBayに三菱F-1を出品してみるってのはどうでしょう。東洋の国の謎の超音速戦闘機、アメリカのマニアックな金持ちのコレクター魂をくすぐると思うんだけど。乾燥したアメリカの方が保存状態も良さそうな気もするしなあ。

2006.05.11

書評<カラシニコフⅡ>

カラシニコフII
松本 仁一
ミハイル・カラニシコフが設計した名銃、AK47を軸にし、不安定な世界情勢をレポートするドキュメントの第2弾。朝日新聞の連載をまとめたものだが、過剰なフィルターを通った感じはしない。
本書は主に2パートに分かれ、コロンビアをメインステージした全編、アフガン・イラクをメインステージにしたレポートからなっている。
コロンビア編では、ゲリラが麻薬による収入によりカラシニコフを入手するルートがレポートされる。安価であるはずのカラシニコフが、麻薬とのバーター取引により高値でコロンビアに流入する。その影には、アメリカの武器取引業者と、中国のノリンコなる武器製造公司。ノリンコ製造による、カラシニコフの改悪コピー品の不正輸出に対し、政府およびノリンコからの回答はない。
アフガン・イラク編で興味深いのは、パキスタン奥地での銃の密造工房のレポート。意外とシステマティックに製造される密造カラシニコフに驚かされる。そして著作権にうるさいアメリカが訓練する新生アフガニスタン軍・イラク軍に支給されるのは、カラシニコフのライセンス権が切れたのにも関わらず、あいかわらず生産を続ける東欧各国の輸出品だ。こんなところにもダブルスタンダードが見え隠れする。
優秀な設計を持つがゆえ、コピーされ、世界中を流動するカラシニコフ。その歴史はまだまだ終わりそうにない。

初版2006/05   朝日新聞社/ハードカバー

2006.05.10

書評<ネオ共産主義論>

ネオ共産主義論
的場 昭弘
まず、極私的な感想。マンガ、ノベルその他SFをいろいろと読んできたつもりですが、あまりに不勉強でした。かの<アップルシード>の世界観なんて、まるっきりプラトンの思想からなのね。
というわけで、本書は”ネオ共産主義”と銘打っているものの、共産主義のルーツとして、ユダヤ教の旧約聖書のユートピア思想や千年王国論までさかのぼり、共産主義思想の発展を追った、入門書となっている。
本書はマルクスに触れることもない、一般人が抱きがちな疑問に沿って、共産主義思想を紹介する。
共産主義と社会主義はどう違うのか?社会主義の行くつくところが共産主義、と簡単に説明しがちだが、実はその境目は曖昧である。
共産主義のルーツはどこにあるのか?根底にある旧約聖書の教えから、有名な哲学者、前マルクス、さらにマルクス後まで、様々な段階、方向に進む共産主義思想を紹介する。
共産主義思想にはどんなものがあるのか?実は一般人が抱く共産主義のイメージは、”空想的共産主義”として、マルクスに批判されているものである。共産主義者がなぜバラバラの派閥に別れ、闘争するのか納得。
共産主義に共産党はなぜ必要か?20世紀の共産主義国家が、個人崇拝と粛清にいたる構造がなんとなく理解できる。
そして、グローバリズムと称して、大国のエゴ溢れる資本主義が展開される昨今、新たな共産主義思想は生まれるのか?著者はわずかなヒントを示すが、性急な革命にはクギをさす。
新書なので、モノホンの共産主義者にとっては、それぞれのテーマに沿って、思想の表面をなぞっているに過ぎないんだろうが、資本主義社会のだらけた消費者(ワタシ)にとっては、いかに歪んだ反共思想を抱いてたのかがよく分かった。また、規制緩和前の日本がいかに社会主義的であったか、北朝鮮や中国がいかに歪んだ社会主義であるかも感じることができる本である。

初版2006/05 光文社/光文社新書

2006.05.09

UFOは実在する

イギリス国防省が未確認飛行物体(UFO)に関する本格的な科学的研究調査を行い、空飛ぶ円盤が存在する証拠はないと結論付けた報告書を2000年に作成していたことが7日分かった。
ボーっと営業車を走らせていたら、北海道ローカルのAMラジオ番組で、12時台でこのニュースが取り上げられていた。んでもって1時台にリスナーから体験談を募集し、バカ話に笑うところまでは、まあよかった。んでもって、2時台に満を持してミステル矢追が電話口に登場。
「まず、2000年の研究が今日までなぜ隠されていたのか?」
と我々に問う。
「これまでにも同じような研究がなされてきたんです。99%は確かに間違いだ。だが1%は、どうしても分析できなかった。それをこの研究は100%否定している。逆に何かおかしいと思いませんか?だまされてはいけない。政府の陰謀です。」
そしてミステル矢追は言う。
「私は数え切れない証拠を握っている。」
司会者が問う。それはどのようなものなのか?
「近いうちに、『矢追純一大全』が発売されます。それに私のこれまでの活動がすべて詰まっています。」
ミステル矢追、あなたはまだ、あきらめていないのか。
ちなみにこの次回作、「出版社が価格設定に苦慮するほど、厚い本になる」そうです。

書評<国マニア>

国マニア―世界の珍国、奇妙な地域へ!
kojii.netの中の人推奨。
世界には様々な小国がある。バチカン市国やモナコ公国はよく知られるところだろう。だが、世界は広い。国の中で独立をしている国や、我々の常識外の国まで、我々が知らない国、地域は多数ある。本書はそうした国々を紹介している。
本書に紹介されている小国の国境線は、歴史の縮図だ。中世の貴族や騎士の国取り合戦の名残りから、冷戦以後の民族対立による結果まで、様々な理由によって珍妙な国境線が引かれることとなる。話をややこしくしているのが大国による植民地支配だ。特に民族対立を煽るイギリスのやり方は「責任とれ」と言いたくもなる。
4つの大きな島と小さな島少々という日本でさえ、島の領有権と排他的経済水域の問題を抱えている。民族や宗教が複雑に入り混じる地域ならなおさら、事情は複雑だろう。本書でその一端を垣間見ることができる。
本書ではかつてあった国、今現在、国際的に認められていない小国も紹介されている。大国の歴史よりも、複雑な事情を抱える小国の歴史こそが、社会の歴史といえるのかも知れない。これらの国々はそれを端的に現している。

初版2005/11 交通新聞社/単行本

2006.05.08

TyphoonT.1 Complete

ユーロファイタータイフーンT.1、完成しました。
ユーロファイター・タイフーンはイギリス・ドイツ・スペイン・イタリアが共同開発し、鋭意配備中の新鋭機です。フランスも交えたヨーロッパ時期戦闘機計画がスタートしたのは80年代はじめごろ。フランスが計画から脱退してラファール開発を始めたり、デモンストレーターEAPを製作して心機一転するも東西冷戦が終結して、また計画が遅延。また仕切り直してユーロファイター・タイフーンとして各国の量産機配備がスタートしたときには、20年が経過していました。
2006_0507typhoon0003
タイフーンの特徴はクローズ・カップルド・デルタと2次元型のエアインティーク。カナード付デルタ翼は80年代中盤に機動力の高い未来の戦闘機の形として登場し、フランスのラファールやスウェーデンのグリペンも同じコンフィギュレーションを採用しています。が、三菱F-2は従来の動翼でカナードありと同じ機動が可能として、計画段階で存在していたカナードをオミット。マッハ2級を実現する可変エアインティークも、最近は最高速よりも実用域の性能やステルス性を重視した固定エアインティークが主流であり、本当に先進的かはちょいと疑問。
2006_0507typhoon0008
むしろ先進的なのは搭載兵器。中距離AAMのミーティアは、慣性誘導とアクレィブ・レーダー・ホーミングでファイア・アンド・フォーゲットが可能、推進にラムジェットを併用して長射程を実現しています。近距離AAMのASRAAMはフォーカル・プレーン・アレイとTVC(推力偏向方式)の採用で、オフ・ボア・サイトで発射が可能。また翼端にはAAM避けのデコイも装備されています。なお、マルチ・ロール機とされるタイフーンですが、現在配備中のトランシェ1は迎撃能力に限定されています。
2006_0507typhoon0019
キットはドイツレベルの1/72。実機開発が20年かかっているので、デモンストレイターのEAPはじめ、キットは多数。正直、どれがどの金型やら分かりませんが、最新のこのキットだけはレベル・クオリティの新金型。もちろんスジ彫りでプロポーションや合いも問題なし。エア・ブレーキ・空中給油プローブを開状態にできます。武装はAIM-9L、AIM-120、ミーティアが付属。
2006_0507typhoon0016
優秀なキットなので、当然のごとくストレート組み。ASRAAMを自作したぐらいですかね。問題はエアインティークベーンの取り付け位置が曖昧なので、接着用ダボを切り落とし、機体にツライチにしたぐらい。あと、キャノピーを開にする場合の支えが実機写真を見てもイマイチ不明なので、不用部品を加工して土台にしています。
塗装はRAAFの29(R)SQをモデル・アライアンスのデカールにて再現。キットにも4カ国のバージョンのデカールが付属しています。全体塗装は、H334バーリーグレイを基本にホワイトをちょっとプラス。レドームはトーンを変えてるんだけど、写真に撮ると一緒に見える(泣)。ミサイル類も基本的に同色なので、どーもジミな仕上がり。これにエナメルのブラックでウォッシング&スミ入れ。ウェザリングはタミヤのウェザリング・マスターのススとサビでチョイチョイと。機体左側の主翼上面のバルジ、実機写真でえらく汚れてるんだけど、なんの排気なんだろう。
グレーのトーンのせいか、キツメのウェザリングのせいか、どうにもジミな仕上がりになってしまった。ツヤの問題も自分の中で解決してない。まだまだ精進が必要だ。それとワタシ、「ファントム無頼」以来のツーシーター好きですが、タイフーンだけは単座の方がバランスがよくてカッコイイかも。
次、行ってみよう。

2006.05.07

報道2001<イシバタンvs小池>

朝も早くからCXの報道2001にイシバタンと共産党の小池氏という人が出演、在日米軍再編やMDと絡めて、安全保障について議論している。ついでに岡部いさくさんも加わる。朝から2人の軍事オタク・・・濃いなあ。その2人に小池氏では分が悪い。MDに関して「SFのような話。失敗ばかりだ」と小池氏が発言すると「それは10年前のハナシ」とイシバタンとださくさん半笑い。「じゃあ中国や北朝鮮の軍事力に対してどうすればいいのか」という問いに小池氏、「日米同盟を見直す。侵略戦争を反省する。」と答えにならない答えで、竹村のおじいさんも失笑。
んで、2ちゃんねるの実況板では
146 Name: 名無しでいいとも! [] Date: 2006/05/07(日) 08:05:51.68 ID: ogu66ys6 Be:
イシバには抱かれてもいい

うん、言いたいことは分かるよ(笑)。

TSR.2 Day5th

ユーロファイター、ほとんど完成しました。
2006_0506typhoon0014
こちらは、トップコートなど施して仕上げてから明日レポート。

それでもって悪戦苦闘中のTSR.2。
垂直尾翼のESMフェアリング。
2006_0506typhoon0007
トーネードの垂直尾翼部品から切り取って埋め込み。これだけでも、メーカー様の成形部品のありがたみが分かるなあ。さらにFLIRと空中給油プローブ。
2006_0506typhoon0009
こちらもトーネードより。ユーロファイターと並行作業して思ったんだけど、ガラの割に機首が細い。資料ほとんどなしで組んでるんだけど、貧弱なレーダーしか積めなさそうだ。コクピットから後ろは何が詰まってるんだ?と思うほど、スペースがあるんだけど(笑)。重たい核爆弾を搭載兵器から除いて、燃料タンク増設したとすると、外部燃タンはいらないような気もしてきた。”オレ設定”も案外と難しい。

2006.05.06

最近の気になりニュース

日米両政府、日米安全保障協議委員会で、在日米軍再編の最終報告に合意
海兵隊のグアムへの移転などで総費用3兆円近くかかるところに、引っかかるニュースのコメンテーターが多いが、空母打撃グループと海兵遠征グループ1つずつをはじめとする、アメリカ4軍の抑止力の現在・今後をどう考えているのか。国力に対して相応の軍事費を負担せず、経済発展にひた走り、安全保障面はアメリカにおまかせ、というツケが回ってきているのではないのか?日本もアメリカの演習場を利用させてもらい、共同訓練で実戦に長けたアメリカ軍にアドバイスをもらい、ときおり中国へプレッシャーをかけてもらっている。NHK-BSの土曜論説で「政府は沖縄の負担軽減だけでなく、抑止力維持についても言及すべき」と言っていたのだが、NHKにしてはナイス指摘。

ボリビア政府が天然ガス資源の国有化を宣言
南アメリカでは、このほかにも左派政権(すなわち反米政権)がぞくぞく誕生している。20年前だったら、アメリカが何らかの形で介入してたんだろうなあ。このさなかにCIA長官が辞任してたりして、アメリカも不安定で、ラムズフェルド国防長官が政権交代でいなくなったらトランスフォーメーションの方向性が変わり、またまた在日米軍の状況も変わりそうな感じ。

TyphoonT.1 Day6th

朝から集中力尽きるまで、タイフーン製作。
細かい部品を先に仕上げた後、キャノピーにマスキングしたりした後、エアブラシにて全体塗装、ウォッシング。
2006_0505typhoon0008
色調が曖昧なグレーは、H334バーリーグレーにホワイトとフラットを少々・・・のはずが、意図したところよりフラットに仕上がってしまった。トップコートでなんとかしよう。そこからウォッシング。フラットでザラザラ気味の塗面だと、薄めたエナメルが染み込むので手早く拭き取り。最新鋭機にしては汚しすぎのような気もするが、北海の訓練海域の気候は厳しい、ということで良しとしよう。ここから細かい塗り分けと、さらにウェザリング入れていきます。

集中力が尽きた夕方に、平岸の某ホビーショップにプラカラー補給に出掛ける。GRIPさんが報告されているように、トラペの大物はじめミニカーなどもセールされていた。売れ残り品をセールするのはストアの基本ちゃ基本なんだけど、大胆だねどーも。トヨタの80年代ル・マン出場車とか関係ないものを買いそうになってしまった。

2006.05.05

TSR.2 Day4th

連休真っ只中ですが、お仕事でした。帰宅後、一心不乱にTSR.2を180番のペーパーで削ります。
2006_0504tsr20003
全体塗装を待つユーロファイターと2ショット。前日の写真で盛った黒瞬着、ほとんど削ってますね(泣)。上部のパネル部品や主翼のスキマはさほどでもないんですが、段差がキツイので、結局ガシガシと削ることになります。救いは?パーツが異様に分厚いので、裏打ちしなくても大丈夫なところでしょうか。180番でガシガシ削っても、パネルラインが割りと残ってる。いいことなんだか、悪いことなんだか。まだまだ苦労しそうだ。
そろそろタイフーンの方は仕上げにかかろう。

2006.05.04

TSR.2 Day3rd

近所の郊外に向かう国道が大渋滞。天気がいいので、一人でちょっとドライブしようかとか思ったんだけど、5分であきらめました。

んで、TSR.2の全体組み立て。
2006_0503tsr20002
まーデカい。デカい部品がランナーからどんどん無くなるのでうれしい。エアインティークの内側部品もちゃんと合って、ストレートに組んでもスカスカにならない。それぞれの部品は簡易っぽく、カッチリ合わないけど、接着が困難というほどでもない。というわけで、黒瞬着がニョボニョボと。でもこれだけ盛ると、匂いがキツくてむせてしまう(笑)。主翼部品が異様に重く、脚の強度が不安になってきた。
フェイク湾岸バージョンにすべく、トーネードからパイロンやアンテナをコンバートしようと考えてるんだけど、トーネードの部品が小さく見えるのよね。つくづくも、大きな戦術機だよなあ。

2006.05.03

戦争と、兵器と、プラモデルと

憲法記念日なので、今年も酒を飲みながら、ちょっとだけ重い一人語りを。オチなし、ツッコミもカンベンしてください。

この間、ツレとちょっとした論争になりました。ツレ曰く「武器の研究が趣味なんて、いいことじゃない」。ワタシ曰く「安全保障について考えるのは当然のことだ」。ツレ曰く「まやかしだ。あなたは武器を称賛している」。ここでワタシは答えに詰まりました。
ワタシは広島出身で、おそらく全国平均よりも熱心に反戦教育を受けてきたはずです。手帳のうえでのことですが、被爆三世でもあります。なので当然、戦争はキライです。
一方で、兵器の持つカッコよさ(ごまかさずに、こう表記します)を否定することはできません。強い目的のもと開発され、合目的的に研ぎ澄まされているがゆえに、溢れる機能美。それぞれの時代の最先端のメカとして、力強さと繊細さの共存。
ミリオタとして、この矛盾を常にかかえることになります。いい趣味とは言えない。だけど、ニセ軍事評論家が煽る脅威も、プロ市民たちが語る空虚な平和も、どちらも戯言だと感じることができるのは、自分の持っている知識のおかげだと思います。自分の興味の範囲が、自分中心の半径3mではなく、世界情勢まで一応拡がっているのも。まあツレに言わせれば「そのくせ、自分の身近なことは見えていない」わけですが。
モデラーとしてもこの矛盾は常につきまといます。おそらくB-29だけはこの先一生、作ることはないでしょう。
この矛盾に答えはない。だけど自覚的にしていることで、この先におそらく待ち構えている、憲法改正に投じる1票への考えの元にできる。そんなことを感じながら、今日もネットを彷徨い、プラモを作ります。

2006.05.01

書評<立喰師、かく語りき。>

立喰師、かく語りき。
押井 守
「立喰師列伝」の公開に合わせ、新作を話題にした対談を中心にした本。ホントは映画を見て読んだ方がいいんだけど、そこは地方の悲しいところ。
メインになるのは鈴木敏夫・笠井潔・冲方丁との対談。映画が敗戦後の昭和史をバックボーンにしているため、高校生のころのカントクが参加していた60年~70年代の学生運動が話題の中心となる、笠井潔との対談が一番濃い。鈴木敏夫へは相変わらずジブリへの悪口、沖方丁とは情報や体験の捉え方の世代間の違いというところ。
もちろん、ページ分量の半分は映画に関すること。「立喰師列伝」そのものと、登場するキャラクターたちへのカントクの思いが語られ、また出演者たち(同時にカントクに縁のある表現者たち)が映画に何を思うのかが掲載されている。
印象に残るのは、カントクより少し上の、革命を為しえなかった団塊の世代への恨み、またその世代が投げっぱなしにした結果できあがった、システム化した社会への恨みか。この恨みが、執念深く、繰り返されるテーマ(妄想)に滲み出る。そして滲み出る妄想、つまり起きるはずのない革命をテーマにした作品群ゆえ、一部の人間が熱狂的に魅かれてしまう。よって鈴木敏夫がいかにエゲツない広告宣伝をしようと、ジブリ作品のようには決してならないと思うのだが。

初版2006/04 徳間書店/単行本

« April 2006 | Main | June 2006 »

My Photo
August 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Twitter


無料ブログはココログ