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2006.05.09

書評<国マニア>

国マニア―世界の珍国、奇妙な地域へ!
kojii.netの中の人推奨。
世界には様々な小国がある。バチカン市国やモナコ公国はよく知られるところだろう。だが、世界は広い。国の中で独立をしている国や、我々の常識外の国まで、我々が知らない国、地域は多数ある。本書はそうした国々を紹介している。
本書に紹介されている小国の国境線は、歴史の縮図だ。中世の貴族や騎士の国取り合戦の名残りから、冷戦以後の民族対立による結果まで、様々な理由によって珍妙な国境線が引かれることとなる。話をややこしくしているのが大国による植民地支配だ。特に民族対立を煽るイギリスのやり方は「責任とれ」と言いたくもなる。
4つの大きな島と小さな島少々という日本でさえ、島の領有権と排他的経済水域の問題を抱えている。民族や宗教が複雑に入り混じる地域ならなおさら、事情は複雑だろう。本書でその一端を垣間見ることができる。
本書ではかつてあった国、今現在、国際的に認められていない小国も紹介されている。大国の歴史よりも、複雑な事情を抱える小国の歴史こそが、社会の歴史といえるのかも知れない。これらの国々はそれを端的に現している。

初版2005/11 交通新聞社/単行本

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