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2006.07.04

書評<オペレーショナル・インテリジェンス>

オペレーショナル・インテリジェンス―意思決定のための作戦情報理論
松村 劭
BARSERGAさん推奨。
情報の大切さを、どの軍事専門家も指摘する。では、それは具体的にどの様に収集され、真偽判定などろ過されて、意思決定者のもとに届けられなければならないのか?筆者は陸自の情報幕僚などを歴任された方であり、その理論と事例をまとめたものである。版元が日本経済新聞社ということで、軍事・外交分野の理論を、一般企業においていかに運用していくかが付け足された格好でページが進んでいく。
日本語では”情報”という言葉は、英語では”インフォメーション”と”インテリジェンス”となる。インフォメーションとは加工されていない情報であり、インテリジェンスは様々な方法で精査された情報だ。まずもって”情報”という言葉の大雑把さが、日本がこのことを軽視してきた表れだ、というのは江畑謙介氏あたりも口を酸っぱくして言っていること。本書の理論の中心は、様々な情報活動を通してインフォメーションを収集し、それをインテリジェンスにすることだ。どのような意思を持って、継続的に情報収集をするか?どんな手段で、どのようなことを意識するのか?そのインフォメーションをどのようなフィルターに通すのか?まさに作戦を立てるための理論であり、個人的には、ビジネスに生かすにはそのフローチャートは難しすぎるのでは?というのが正直なところ。それとも、1部上場企業はここまでやっているのだろうか。

初版2006/02 日本経済新聞社/ハードカバー

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