書評<”日本離れ”できない韓国>
“日本離れ”できない韓国
黒田 勝弘
2ちゃんねるの東亜板でもよく取り上げられる、産経新聞ソウル支局の黒田勝弘氏。氏が韓国にとって”反日”とは何かを検証する。韓国在住が長く、韓国文化への造詣も深い氏の分析なので、よくある”嫌韓流”ではなく、独特の視点も見られる。韓国が自ら日本の支配を脱したのではない歴史の歪み、「あるべき歴史」を追及するあまり、歪んでいく過去。そうしたことを切り口に、韓国人のメンタリティを分析している。
思うに「僕は、あの人に勝ちたい」と言ったアムロのごとく、民族のモーターをドライブさせるのに”日本”という敵が必要なんだな、と。あるいは、民族の優越性を誇り、イイ気分になりたいときに、”日本”という島国の民族が必要なんだと。まあ、隣国なんてのはどこもそんな関係なんではないかと。でも根本的に、なぜ”民族”としてあんなに激しくドライブしなければならないかが分からないんだよなあ。
初版2006/07 文藝春秋/文春新書
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