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2006.08.15

書評<イリヤの空 UFOの夏>

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉
イリヤの空、UFOの夏〈その2〉
イリヤの空、UFOの夏〈その3〉
イリヤの空、UFOの夏〈その4〉
秋山 瑞人
日本の現在と似ているものの、戦争の予感が色濃く漂うパラレル・ワールド。その地方都市に住む浅羽は中学2年の夏休み最後の日、学校の夜のプールに忍び込む。そこで出会った少女が、浅羽の運命を変えてゆく・・・。

「涼宮ハルヒの憂鬱」以来、人から50周ぐらい遅れてライトノベルがマイ・ブームだ。評判の高い作品をチョイスして読んでいるが、本作の印象は非常に強かった。ストーリーそのものは、今読むとプロット含めて新鮮なものではない。だが、主要登場人物たちの細やかな心理描写、思春期の少年少女の感情を、純情なだけではないところまで書き込むことにより、作品を“ライト”から外している。舞台設定や散りばめられた個人的に好みのプロットが霞むほどだ。
バッドエンドとも捉えることのできるラストが、1枚のイラストによって救われているエピローグ。ライトノベルにおけるイラストの力の大きさを改めて知った。

初版2001/10 メディアワークス/電撃文庫

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Comments

自分もこれ読みました。
ラストは泣いた記憶が・・・
今年は自分もラノベがマイブームなので(゜∀゜)人(゜∀゜) ナカーマ ですね。
本屋で歳も考えずに色々買いあさってますが最近の傾向はラノベの枠から飛び出した良作と、まったくグダグダの駄作との格差がやたら大きく開いてきている気がします。

>あんぐらさん
こんばんはー。
自分もコレ、泣きました。
ラノベ、新レーベルもぞくぞく創刊されているようで、こちらの目利きも以前にも増して必要となってる状況なのでしょうか。新人賞とかも、敷居が低そうだし。

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