書評<ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス>
ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス
ヤングガン・カルナバル―銃と恋人といま生きている実感
ヤングガン・カルナバル―天国で迷子
ヤングガン・カルナバル―ドッグハウス
深見 真
この間、書評をアップした「ヤングガン・カルナバル」の続編を一気読み。現役高校生の若き殺し屋”ヤングガン”の塵八と弓華を中心としたガンアクション・ノベル。武闘派のマフィア、復讐に燃える元自衛隊特殊作戦群などとの戦闘を挟みながら、2人が当面の最大の敵とする豊平重工との決着に挑む。いろいろと伏線は残すが、とりあえず「ドッグハウス」で<第一部完>といったところ。
アクションシーンが華麗なものの、主人公2人の高校生の戦闘能力が高すぎて、いまいち感情移入しずらかったの1作目だが、2作目からは徐々にアクション映画の”黄金則”を散りばめながらストーリーが進行させることでストーリーが盛り上がっていく。主人公の兄、あるいは父代わりだった人物の死とそれを乗り越えていく過程。主人公と主人公の大切な人が拘束、拷問され、そこから救出される過程。パターンといえばパターンだが、だからこそ何度も読み返したくなる場面が生まれる。
それにしても、使うガンたちが少々マニアック過ぎないだろうか。それなりにガンヲタを自認してる自分も床井雅美氏の現代ピストル図鑑 最新版などをひっくり返しながら読んでいるのだが(笑)。ヘンにノスタルジックなガンではなく、あくまで新鋭にこだわっているのに好感は持てるのだが。
初版2005/05~ 徳間書店/新書ノベル
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