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2006.10.14

書評<ヤングガン・カルナバル>

ヤングガン・カルナバル
深見 真
千葉のとある高校の漫研所属の塵八、同じ高校のやや不良少女の弓華は、実はハードな過去を持つ殺し屋だ。
そう難しくないはずの仕事にジャマが入り、仕事の背後に実は大きな陰謀が潜むことが分かる。これまで、お互いの存在を知ることのなかった2人が、初めて手を組むこととなる。

発刊当時、押井守カントク賞賛のオビがついていたフィクションをようやく読む。ややハードなエログロシーンがあるものの、高校生のヤングガン(若き殺し屋)が主人公ということで、ライトノベルのシーンの中に入る作品だとは思う。搭乗する銃器のスペックや弾着シーンをここぞとばかりに描写する、基本的にガンヲタ向けのアクション。その割に、スライドやら基本的なパーツの説明が紛れ込んでおり、ややハンパなところもあったりする。まあ、ここらへんの徹底不足は編集者の方の責任かも。
主人公・塵八は自分の”正義”を信じて、自らの”殺人”を実行して巨悪に立ち向かう。だが、それは若者が街のリスク・コントロールを意図する管理者の手の中で踊らされていることでもあり、このへんの葛藤が描かれれば物語に深みが出てくると思うのだが、まだそれはない。続編がまだまだあるようなので、そこで描かれるのか、それともこの手の小説には銃を撃つ爽快感が優先されるのか。とりあえず続編を読む気にはさせる本だ。

初版2005/06 徳間書店/新書サイズノベル

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Comments

こんばんは。
この作者の新作、疾走する思春期のパラベラムは期待外れでした。結構作品のクオリティにムラがあるようです。

>あんぐらさん
うーん、そうなんですか。
でも、”物語は始まった”感が強いので、続きをとりあえず読んでみます。

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