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書評<科学史の事件簿>

科学史の事件簿
「科学朝日」編集
韓国の科学者がES細胞に関するデータを捏造し、全世界的なスキャンダルになったことは記憶に新しい。真実を探求する科学者といえど、名誉や金銭に対する欲求のために道を踏み外すこともなる。本書はそうした科学の世界のスキャンダルを、科学者ごとに短く紹介する。対象は主に19世紀末から20世紀はじめの科学者が中心となる。
”スキャンダル”と一口にいっても、そのパターンはバリエーションに富む。データの捏造といった”常道”から、残酷な動物実験をためらわず公開で実施するという、存在そのものがスキャンダルといえる科学者(ゆえに解剖学に多大な貢献をしたともいえる)、1人の女性を軸に互いに中傷を繰り返す科学者など、科学の”裏面史”を知ることができる。また、実績を残した著名な科学者も、その奇矯な行動が紹介される。
”科学”というものが生まれた19世紀、それはヨーロッパの中でも極めて限られた世界の中の競争で、それゆえに名誉や権力が今にも増して強力に絡んでいた。その中での論争を経て、今の我々の知る”科学の教科書”がある。そうした歴史も異なる一面を知ることができる。

初版2000/07 朝日新聞社/新書

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