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書評<吉永さんちのガーゴイル>

吉永さん家のガーゴイル 11
田口仙年堂
曲がったことが大嫌いな暴力少女・双葉と、錬金術によって生み出された全自動犬型門番である石像・ガーゴイルを軸に、ご町内でバタバタと繰り広げられるハートフル・コメディ。全自動石像といってもイメージしにくいが、個性を持ち、”目からビーム”などの武器も持つ、オールラウンダー自律ロボット、といったところか。今シーズン、アニメ化もされた人気シリーズを一気読みしてみる。

タキシードを着たベタな怪盗や、同じく錬金術で作られた門番たちをライバルとして登場させながら、基本的には暖かい家族やご近所さんの絆を描いている。プロレス大好きで男の子みたいな双葉と、生まれが昭和初期の門番ということで思考パターンが古風で固いガーゴイルが、シリーズを通して成長し合うのが微笑ましい。また、過去を体験できる装置で昭和初期、太平洋戦争末期を主人公たちに体験させることにより、”銃後”としての日本と戦争がいかなるものであったか描写したりするのは、ライトノベルでは珍しいのではないのだろうか。珍しいと言えば、演劇の場面などで過去の古典をあらかじめ紹介して物語のテーマに据える書き方もおもしろいと思う。基本的にはお気楽なコメディだが、その中で家族の絆、それを”守る”とはどういうことかを描写しようとする著者の姿勢は好感が持てる。

初版2006/10 エンターブレイン/ファミ通文庫

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