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2007.02.22

書評<メイド刑事>

メイド刑事
早見 裕司
とある書評本で絶賛されている方がいらっしゃったのでお試し購入。
主人公・葵は警察庁長官の屋敷に仕えるメイドである。国家特種メイドである彼女は、若くしてメイドの心構えと作法を身につけている。だが、彼女の力と仕事はそれだけではない。警察庁長官の命を受け、対象にメイドとして潜入し、悪を叩く。理不尽な悪と暴力に、葵は今日も立ち向かう。

当方、オタクの端くれなのでメイド萌えなるものを知らないわけじゃありませんが、メイドとはどんな心構えとプライドを持ち、何をなすべき仕事なのか、このライトノベルで初めて知りました(笑)。前記のストーリーの骨格から分かるとおり、今どきの”ドジっ娘メイド”のドタバタ劇などではなく、かつての名作「スケバン刑事」をリスペクトしたもの。ひたすら熱い主人公が、金の亡者を、ゆがんだIT長者を叩きのめす、1話完結の勧善懲悪の物語。ひねったところのない、真っ直ぐなお話が逆に新鮮、かも。少なくとも、松浦亜弥のリメイク「スケバン刑事」なんかよりはマシなことは確か(見てないけど)。

初版2006/04   ソフトバンククリエイティブ/GA文庫

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