« 本日のお買い物 070226 | Main | 中国のニミッツ級原寸大模型 »

2007.02.28

書評<おとぎの国の科学>

おとぎの国の科学
瀬名 秀明
「パラサイト・イブ」などのヒットを持つ著者のエッセイ集。ロボット・脳科学などを中心に、科学者でもあり、フィクションを書く小説家でもある著者のニュートラルな目線でのエッセイが綴られる。
エッセイということで、様々な短文が並ぶので、1つだけ”教養”というテーマについて感想を。
自分の場合、まったく文系で理系の科目は苦手なのだが、ミリオタでヒコーキマニアであれば物理その他は必須であり、なんとか理解するよう勉強してきたつもりだ。興味があることを1つ掘り下げれば、それは絶対に歴史・政治から化学・物理まですべてに横断する。それが教養というものだと思う。「文系だから分かんない」とか「文系に分かるように説明してくれ」などというのは傲慢な物言いだ。本書で著者の科学に対する真摯な姿勢を感じ、とみにそう思う。
著者にはフィクションでありながら、知識の血となり肉となる小説を書き続けてほしい。同じ押井守カントク信者として(笑)。

初版2006/09  晶文社/ハードカバー

« 本日のお買い物 070226 | Main | 中国のニミッツ級原寸大模型 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

一風変わった脳内構造のホームページがあるのですが、話のネタにいかがでしょうか?

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 書評<おとぎの国の科学>:

« 本日のお買い物 070226 | Main | 中国のニミッツ級原寸大模型 »

My Photo
August 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Twitter


無料ブログはココログ