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2007.03.20

書評<水はなんにも知らないよ>

水はなんにも知らないよ
左巻 健男
世の憎むべき商売の1つが”ニセ科学”を用いたものである。科学的な用語を意味なく用い、さも科学的な根拠を元に実験や製造されたモノを高額で売りつける。再現性実験も確固たる調査もない、誤った知識を大衆に植えつける。
そしてその代表格が水を巡るものだ。人間の生命の基本が水であるだけに、気をつかう人は多い。そこに詐欺師たちは群がる。どっかの大臣が”なんとか還元水”を売りつけられるぐらいなら、まだいい(税金なのでよくないが)。水に”気分”があると言ったようなアホなことを教育現場で教えるバカ教師がいるのだ。そんな現状を憂う著者が、そういった水を巡るニセ科学への反証が本書である。
そもそも、水がどんな元素からできていて、どんな特性を持っているか基本的なことを知っていれば、”ナノクラスター”だの”水素水”だのありえないことは分かるはず。本書はそのことが噛み砕いて説明してあるし、人体と水の関わりの基本から解説してある。アヤしげな健康食品やアヤしげな電磁治療器に列をなすお年寄りやオバチャンをよく見かけるが、そういった家族の無駄遣いに悩む方は、この本を読んでぜひとも説得材料に使ってほしい。
著者には、水に関する本書だけではなく、マイナスイオンとかその他諸々についても続編を出して欲しい。

初版2007/02 ディスカヴァー・トゥエンティワン/新書

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