書評<クルマが先か?ヒコーキが先か?Mk.3>
クルマが先か?ヒコーキが先か?Mk.3
岡部いさく
自動車雑誌NAVI連載のコラムをまとめたもので、早くも第3弾。レシプロエンジンという共通の心臓を持っていた航空機と自動車の関わりをせっせと綴ったエッセイは、今回もマイナー路線を突っ走っている。
本書のメインはブリストルとマトラ。スリーブバルブという、独創的なエンジンを駆使したブリストルの航空機と、ブリストルのエンジニアたちが作り上げた自動車はどんな数奇な歴史を背負っているのか。フランスのミサイル・メーカーであったマトラが作ったスポーツカーとは、どんな特徴を持っているのか。歴史にうずもれたエピソードをとことん掘り起こしている。
その他、バックミラーの起源を遡るエッセイには、こんな共通点もあったのかと目からウロコが落ちる思い。ネタはまだまだ尽きそうにない。
初版2007/03 二弦社/ハードカバー
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