書評<図録「王立科学博物館」>
図録「王立科学博物館」
岡田斗司夫が監修し、海洋堂から発売された宇宙開発をテーマにした食玩「王立科学博物館」。それに同封されていた”パンフレット”を中心に、岡田斗司夫や海洋堂社長・宮脇修一本人のインタビューや各種コラムを加えてまとめたもの。初版には新作「スペースシャトル」が付属している。
なんつーかね、商売がうますぎる。「王立科学博物館」が発売された当初、その”パンフレット”こそが主役であり、食玩そのものはまさに”オマケ”である、といったコンセプトに感動し、大人買いしてコンプリートさせ、パンフレットはカラーコピーして保存したというのに、それがまとまって発売されるというこの理不尽さ。またそれを買ってしまう自分のふがいなさが腹立たしい(笑)。
ともあれ、人類の宇宙開発の各段階を基本的史実とモリナガヨウによるイラストにより解説し、そこに我々マニアが喜ぶ”サイドストーリー”を盛り込んでいるそのパンフレットは、読み物として圧倒的に正しいのは確か。新規のコラムも数多く、手に取っても損はない図録である。
初版2007/04 三才ブックス/大型本
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