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2007.04.29

書評<池田大作なき後の創価学会>

池田大作なき後の創価学会―巨大教団が迎える危機の研究
最近、創価学会が身近に感じられることがあって(もちろんトラブルの方だが)、ちょっと読んでみた。
本書は”池田大作亡き後”と銘うっているが、主には創価学会の現状報告が主になっている。なんで池田大作があんなに各国から褒章も貰うのかとか、なんだかよく分からない学会の謎も説明されている。
2ちゃんねるあたりを見ていると、世の中を創価学会が支配し始めているように感じることがあるが、現状はそうではなく、むしろ組織は緩み始めている、というのが本書コラムの著者たちの主な分析である。
連立政権を組む公明党が自治体や国政選挙のキャスティングボードを握っているようにも思えるが、むしろ公明党の方が自民党の党是に侵食されつつあり、結党当初の理念からは遠く離れている。
創価学会の信者たちにしても、2世、3世のエリートと救いを求める本来の信徒たちはその価値観を異としている。フランスあたりがカルトに指定する海外支部にしても、池田大作亡き後、それが存続し続けていくかどうかは微妙だそうである。
とはいえ、選挙の投票依頼こそが信心と組織を強化し、学会員2世・3世たちは布教活動(折伏)のために非会員と結婚し、信者を増やしていく、その現状がカリスマ亡き後もすぐに解体するとも思えない。強固な宗教信者を、世間に流されがちな”迷える民”が”救出”するのは簡単なことではない。とはいえ、個人的には迷い、考え続ける事ここそが楽しいと思うんですけどね。

初版2007/04  宝島社/ムック

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