書評<ネットvsマスコミ!大戦争の真実>
ネットvsマスコミ!大戦争の真実―不祥事続きのマスコミへNO!ネットの逆襲
西村 幸祐 (編さん)
ネットvsマスコミっていうのはオーバーで、正確には2ちゃんねる周辺vs朝日・毎日・TBS特定アジア擁護マスコミ、という趣旨のムック。ここ最近のネットによるマスコミの捏造や世論誘導ともいえる事例を紹介、そしてマスコミとネットの関係の行方を探る。
2ちゃんねる周辺の”嫌韓・嫌中”の雰囲気を持ってして”日本の右傾化”を嘆く”知識人”が多いが、かの国そのもの反感よりも、かの国の本当のことを伝えないマスコミへ反感の方が多勢を占めるのではないかと思う。ネットだって結局はマスコミの一時情報が頼りではあるものの、少なくとも相互参照によって恣意的に日々のニュースが選ばれていることぐらいは分かってきた、というのがここ4、5年なんだと思う。我々が知りたいのは反体制側につくか、体制側につくのかに関わらず、あくまで事実だ。それを曲げるから、ネットで情報の相互参照が出来る人たちの反感を買う。
もはやTBSなどは2ちゃんねる周辺にネタを提供しているとしか思えないようなドジっぷりだ。プライドが高いマスコミの人たちが、本当にこの本に上げられているようないわば小ネタを気にしているかは分からない。ただ、世論を誘導してきた自分たちが踊らされる側になりえるのかも知れない、というのは自覚して欲しいものである。
初版2007/04 オークラ出版/ムック
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