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2007.05.01

F-16A/D Completed

ハセガワ改造のRSAF(シンガポール空軍)配備のF-16DおよびフジミのIDF(イスラエル空軍)配備ののF-16A、完成しました。
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ロッキード・マーチンF-16ファイティング・ファルコンは説明するまでもない、現在の戦闘機ベストセラー。ブレンデッド・ウイング・ボディ、フライ・バイ・ワイヤ、CCVによる静安定緩和など数々の新技術が導入された革新的な戦闘機として開発され、初飛行から30年も経てもなお、改良型の生産が続いています。

まずはイスラエル空軍のF-16Aの方から紹介。
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イスラエル空軍はF-16Aを早くから導入し、F-15シリーズとともに、主力戦闘機の座に就いています。特に1980年のイラクの原子炉爆撃ではその正確な爆撃能力で名を馳せました。
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キットはフジミの1/72F-16Aの限定版をほぼストレートで製作。機首ピトー菅とシートベルトをファインモールドの金属部品とエッチングに交換しています。キットの合いはあまり良くなく、機首のコクピット回り、主翼近辺、エアインティーク回りにパテは必要ないものの、F-16の”滑らか感”を出すのに相応のサンディングが必要です。なお、主翼下のタンクと翼端のAIM-9Jサイドワインダーはどうしてもデキが気になるので、ハセガワの武器セットとジャンクパーツに交換しています。
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塗装はクレオスの専用色にてエアブラシをフリーハンドにて塗装。なので正確ではありませんが、雰囲気は出ているので良しとしています。パターンが複雑なので手抜きしてフリーハンドにしたのですが、かえって吹き直しを何度もやるはめになり、次回からはマスキングを真面目しようと反省。マーキングは”ナイツ・オブ・ノース”飛行隊をチョイス。キル・マーク3機分、記入されています。

次にシンガポール空軍(RSAF)のF-16Dを紹介。
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RSAFは少数とリースながらF-16をたびたび導入しており、その最新型がF-16D Block52です。延長したハンプバックに電子機器を収容、胴体上にコンフォマールタンク(CFT)を背負い、軽快なF-16の印象を一変させています。
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さらに拡大されたエアインティーク(モジュラー・コモン・インレット・ダクト)の脇にはAN/AAQ-13/14 LANTIRNポッドを装備して夜間攻撃能力を持たせており、その搭載兵器と合わせてアジア最強のヴァイパーです。
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こちらはハセガワのF-16DJにZAWAさん製作のドーサルスパインとCFTを接着しています。ハセガワのF-16はそれなりに古いキットですが、合いも良く修正も最小限ですみます。こちらもファインモールドのシートベルトとピトー菅を使用。LANTIRNとGBU-12はハセガワの武器セットからチョイス。ドーサルスパインとCFTも何の苦労もなく取り付けできます。なお、シンガポール空軍のF-16Dは購入年ごとに仕様が細かく違い、またモデファイが加えられており、機首横の小レドーム、ドーサルスパインの形状が各機ごとに異なるため、たぶん製作した機と現在の実機の仕様が違うことはお許しください。
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塗装はSCALE NUTZというメーカーのデカールを使用して、RSAFの145SQの680号機を再現。アメリカ空軍のスタンダードとほぼ同じ塗装です。デカールは薄い上質なもので、今回使ったデカールではハセガワのキット付属のものが一番質が低かった(泣)。がんばってくれ、ハセガワ。

今回、フジミとハセガワのキットを作り比べたわけですが、フジミのキットの方がやや大きく見え、また合いもやや悪くモールドも心持ちもっさりとしており、、ハセガワのキットが古いのにも関わらずアドバンテージがあるようです。

また、今回のF-16D Block52はヤフオクで購入したキットとデカールを使用、ネットで知った個人モデラーさんのパーツを購入して取り付けと、まさに”ネットモデリング”。マイナーな趣味こそネットのリンクが生きるとシミジミです。

最後に、最新型のヴァイパーとF-16の”鬼子”、三菱F-2の2ショット。どちらが発展型として正しかったのか、とか考えると、興味深いですね。
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さて、次に行く前に静岡の準備しよう。

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Comments

完成お疲れ様でした。
F-16、かれこれ30年ですか。
あまり古さを感じさせないですね。
一方でF-2はやけに古く見えてしまうのは
取って付けたような迷彩のせいでしょうか?
コレはコレで、実にカコイイのですが。

こんばんはー

完成おめでとうゴザイマスううう
コンフォマールタンクが付くと
もはや別機のよーな感じで
ノーマルのファルコンA型とは
雰囲気が全く違いますねえええ
っちゅー事で
おいらは青迷彩のF-2が結構スキだったりしますう(・ω・)

げげっ、ココでも作品が完成してますな…(汗)。
ともあれ、お疲れ様でした。
皆さんが着々と静岡準備を進められるなか、焦りが募る私なのでした…。

>ドカ山さん
ありがとうございます。
F-16Dは見るたびに新鮮な感じですよね。
F-2、確かにえらくベテランな感じです。
でも3機ならぶとカコイイです。

>しょぼんぬさん
ありがとうございます。
F-16D、なんか迫力があって私も大好きです。
ギリシャ空軍仕様を続けて作りたいぐらい(笑)。

>Kazuさん
ありがとうございます。
静岡への準備、予想外に早く整いつつあります。
準備など手伝えませんが、よろしくお願いします。

完成!楽しみにしておりましたよ。

アアッ、私もエアブラシ使って現用機がつくりたいですゥ~~。
今度、見せてね。

完成おめでとうございます。
見慣れたファルコンもハンプバック延長してとCFGを付けただけでだいぶ印象が変わりますね。 カッコイイです。 しかしこうしてIAF機やF-2と並べると全く違う機体に見えるから不思議です。

完成おめでとうございます
遅レスで申し訳アリマセン
どちらもガッチリした仕上がりでカッコイイですね。
細かいところまで丁寧に作ってあってお見事です。
F-16は作ったことがないのですが、様々なバリエーション(F2も含めて)展開を見ていると、ずらりと並べてみたい衝動に駆られます。
お疲れ様でした~。

>高○さん
ありがとうございます。
静岡の土産話と共に、5月の例会に持っていくこととします。

>あるばさん
F-16もF-4と同じように、バリエーション作る楽しみが出てくる機体になってきました。
ストレート派としては、できればメーカーが最新型を出していってほしいものです。

>BAELさん
ありがとうございます。
そう、ずらりと並べるのが楽しいんでございます。
並べて一人にニヤニヤしているのは、我ながら気持ち悪いですが(笑)。

気づかないうちに完成していたのですね!
フジミのF-16実は気になっていたのですが、完成品見ると更にいいなっと
クレオスの専用色とありましたが色味も良い感じですよ。

>おにへいさん
フジミのF-16、サンディングは必要ですが、仮組みしっかりすればキチンと仕上がります。
クレオスの専用色、ビン生でも問題なしです。

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