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ポ祭り第2戦参戦表明

どこかのブログで自分がロスマンズ・ポルシェの2号車を作ることになってるんだけど、そんなミーティングを持った記憶がまったくない・・・酒の席とはなんと怖ろしいことよ。
近く届くであろうブツとは別に、コイツも参戦させていただきますよ。
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ヤベエ、マジで記憶がない。


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書評<塩の街>

塩の街―wish on my precious
有川 浩
天から降ってきた塩の柱が世界を覆い尽くし、人類が飲み込まれつつある時代。元空自パイロットであるぶっきらぼうな秋庭と、彼に助けられた少女・真奈は懸命に生きようとしていた。そんな2人に「世界を救ってみない?」という男が現れ、運命の歯車が回りだす。

人類と文明の破壊という大状況に男女の運命が絡み合うという、おなじみの設定といえばそうなのだが、一見無関係そうな序盤のエピソードや状況打開のプロットがしっかり絡み合うこと、登場人物たちがそれぞれエゴを抱えながらも1本筋が通っていることなどが重なり、「少女の淡いラブストーリー」と「自衛隊、日本を救う」が破綻なく成立している。読後感もさわやか。著者の作品を読むのは初めてだが、なるほど、売れるはずである。
問題は、他の作品が軒並みハードカバーで高価なんだよな。連続購読は少し迷うところ。

初版2004/02 メディアワークス/電撃文庫

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書評<地球温暖化は本当か? >

地球温暖化は本当か? 宇宙から眺めたちょっと先の地球予測
矢沢 潔
日々のニュースで今や地球温暖化について聞かない日はないし、NHKスペシャルあたりで”地球シュミレーター”での環境変化のシュミレートを見ると、今まさに事態は急速に進行しているように思えてくる。だが、それは本当なのだろうか?本書はやや地球温暖化に対して懐疑的な分析を加えている。
本書はまず、複雑な地球の気象について、コンピューターでシュミレートすること自体の問題を指摘する。現在最速のスーパーコンピュータを持ってしても、シュミレーションの気象の可変パラメータをすべて分析することはできていない。さらに太陽活動など長期的な視点で見ると、現在の気温変化が人類の文明活動が原因ではなく、地球自身のゆらぎの範囲ではないのか、と疑義を呈する。

本書を読んで感じるのは、科学者といえど食っていかなければならないし、そのためには注目されなければいけないという事実だ。地球温暖化に関しても、いわゆる”転向者”が多々見られるそうである。さらに気温の変化を長期的に取ってみれば、地球温暖化を唱える科学者のグラフに恣意的な切り取りあったりする。「楽観的な未来予測には予算は付かないが、悲観的な予測には予算が付く」というのはある意味真実なのだと思う。「地球環境を守る」というお題目のもとにはなかなか反論できないが、そうした科学者たちの”暗闘”も考慮に入れないと、いけない。本書はそうした警告の意味もあるだろう。なににせよ、物事を多面的な面から見るのは悪いことではない。
進化論の本を読むが大好きな自分としては、人類にとって都合のいい環境という現状を血道を上げて守るということもまたエゴだといわざるをえない、と思うんだけどね。

初版2006/12 技術評論社/ソフトカバー

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陸自東千歳駐屯地記念行事に行ってきた

北海道の陸自イベントの一番手にして最大、東千歳駐屯地基地祭に行ってきた。
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天気を心配していたのだが、小雨の札幌を出発して千歳に到着するころにどんよりとした曇り空に。去年は大雨だったから、まあ良しとしなければ。
まずは装備品展示。人が少ないうちに梯子を昇って、車両上面を押さえておく。
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89式IFVを車体上面から見たところ。案外と砲塔は小さい印象。
さらに74式戦車の砲塔から前方を見たところ。
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当り前のことだけど、1/35のプラモではエッチングを使うようなラックなんかも、メタボリック症候群まっしぐらのオレが載ってもビクともしない。AFVってのは本当にタフ。
すでに見慣れたAFVも多い中、あんまり間近で見たことのない96式自走迫撃砲。
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傾斜してるとはいえ、大きな前面投影面積に大きなルーバー。正面突破する車両じゃないのでこれでいいのかなあ。後部はこんな感じで開く。
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メカフェチとしては迫撃砲の旋回台などを撮影したいけど、中は撮影禁止。

時間もないので祝賀式典および模擬訓練会場に向かうと、もはや人はいっぱい。いちゃついているカップルの隣というポジションに甘んじ、高橋知事のほか国会議員の祝辞をケータイのテトリスをしながら聞き流し、ようやくAFV400台の観閲行進。
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2年ぶりに観閲行進を見たのだが、軽装甲機動車が加わり99式155mm自走榴弾砲が随分と増えた印象。最近は西部方面隊の普通科や中央即応集団が注目されがちだけど、機甲師団の装備も更新されている模様。早くアパッチ・ロングボウが見たいっす。
その後は模擬戦闘。今年は新機軸、「車両が豊富な第7師団独自の都市戦闘(アナウンスが聞きづらかったのでうる覚え)」を実施とのことで、無理やり布団から出てきて良かった、とちょっとうれしくなる。
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家屋を模したトレーラーが数台しずしずと進んできて停止。テロリストが人質をとって立てこもっているという設定らしい。偵察隊のジャンプを皮切りに、状況開始。
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87式偵察警戒車が機関砲を射撃しながら威力偵察。その後、周囲を警戒しながら90式戦車と89式IFVが家屋に殺到。
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家屋を包囲します。MBTとIFVに取り囲まれて、もはやイジメとしか思えない状況。
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そして控えていたHU-1から隊員がリペリング降下し、家屋に突入。
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同時に89式IFVを降車した隊員も突入し、救出した人質を車両に運び込みます。
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遠くてみにくいけど、人質にはクマのプーさんの着ぐるみ、女子高生もいた模様。芸が細かい。89式AFVは前進して、救急車に負傷者をバトンタッチ。
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一方、家屋周辺ではさらに軽装甲機動車が殺到、テロリストを拘束します。
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ここで状況終了。120mm戦車砲を威嚇に使う、なんとも贅沢な市街地戦闘。そうなると、戦車の上面や後面へのRPGや小火器対策が必要だと思うし、装備・訓練ともまだまだ研究中というところかな。
その後はトレーラーが撤収、155mm自走榴弾砲の斉射の後に戦車が突入という、伝統的な戦車戦を展開。
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これにて模擬戦闘終了。西方・普通科重視になる中、唯一の機甲師団である第7師団もいろいろと訓練その他を考えながら実施しているんだと実感。なかなか興味深い基地祭でした。

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EF-11A Day1st

静岡での合同展示会から1週間前に、通販でダンボールのミニ収納庫を導入。
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転勤が多い職業柄、自宅に大型家具が導入しにくいので蜜柑山よりむしろ完成品の収納が問題だったりするのですが、これで当面の問題は解決。なので、次は1/72ジェットの中では大物をいきます。
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ハセガワのEF-11Aレイブン。VG翼、ターボファンエンジン、TFR(地形追随)レーダーなど、いくつもの新機軸を持つ戦闘爆撃機、F-111シリーズのひとつで、エスコート・ジャミングを任務とする電子戦機ですね。
ハセガワのキットはなぜレギュラー品から外れているのか不思議なほどの傑作キット。
いつものごとく、コクピットから開始。パーツの合いはまったく問題なく、3時間足らずでここまで。
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多少、隙間はできますが、瞬着で充分埋めて軽くサンディングで大丈夫そう。
普段は脚の収納庫とかにこだわることはないんだけど、気合いの入った彫刻があるので塗装せずは済ませられそうにない。このへんが、最近の新しいキットと違うところっすね。


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書評<核爆発災害>

核爆発災害―そのとき何が起こるのか
高田 純
広島に生まれて平和教育を受け、なおかつ後にはミリオタになり、核兵器の知識が人よりは豊富なはずも自分も、なぜ核爆発の直下にあった広島と長崎はさほど日をおくことなく復活し、ビキニ環礁の核実験では今もなお危険地帯が残っているのか、この本を読むまで恥ずかしながら理解できていなかった。究極の兵器、核兵器の使用によって何が起きるのか、我々は案外と正確に知らない。
本書は核爆発災害とはどんなものなのか、徹頭徹尾冷静かつ正確に記している。核爆発によって何が放出され、それが建築物や人体にどのような被害をもたらすのか?恐怖ばかりが先行する放射線だが、その吸収量と人体に対する影響との関係はどんなものか?EMPと呼ばれる電磁波の大量放出は、現代のネットワーク社会にどのような破壊を及ぼすのか?広島とビキニ環礁の研究、あるいは旧ソ連の研究からの引用により、そのデータは裏付けられている。
個人的なことだが、自分も”被爆三世”である。子供のころはそのことで随分と恐怖したことを覚えている。だが、それはイデオロギーによって捻じ曲げられた、情緒的な映画のせいであり、本書を読めば正確なデータによって遺伝的な影響は否定されている。いたずらに恐怖を煽るのではなく、正確な事実を把握してこそ、万が一に備えられる。核兵器の破壊力も大きいが、人間の回復力もまた我々のイメージよりも大きい。何よりも怖いのは”思考停止”になることを本書は教えてくれる。

初版2007/05 中央公論新社/中公新書

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書評<ヤモリの指>

ヤモリの指―生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー  THE GECKO'S FOOT
ピーター・フォーブス  Peter Forbs
例えば、我々人類はその知恵を生かし、揚力を生み出す翼と推進力を生み出す内燃機関を組み合わせて空を移動する。対して、昆虫は空を飛ぶのにまったく違う方法を使う。これまで培った技術とは全く別に、昆虫の飛行能力の原理を読み解き、新たな飛行技術を構築できないか?
地球上の他の生物の持つ特殊な能力をヒントに、従来の人類の作り出したツールとはまったく違うものを作り出すこと。このことをバイオ・インスピレーションという。
表題の”ヤモリの指”は、たとえ命が事切れても垂直に壁に貼りつく能力を持つ。というと吸盤のような足を連想してしまうが実態は全く逆で、その足には電子顕微鏡でやっと確認できるほど細かい”毛”がびっしり生えており、その抵抗によってヤモリは移動しているのだ。本書はこのような事例を挙げながら、バイオ・インスピレーションによる技術の革命を紹介する。この革命は電子顕微鏡により、ナノミリの微小な世界を知ることのできるようになった最近のことであり、そのほとんどは今だ研究の段階だ。だが、ハスの葉にヒントをもらった”汚れない壁の外壁”など、既に商品となったものもある。我々が手にしている缶飲料の不思議な模様も、決して装飾のためでなく、動物の巣にヒントをもらった軽量化構造の賜物だ。
このように本書は地球上の生命の驚異と、それを工業技術にする人間の知恵が内包されている。両方とも、つくづくも奥が深い。

初版2007/03 早川書房/ハードカバー

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第18回モデラーズクラブ合同作品展に参加してきた②

前回のBlogModelersのブースに続いて、個人的に気になった作品を紹介。
まずは今回一番すごいと思った、大阪プロトタイプさんの展示されていたミラージュ・プロジェクト。
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企画展示とはかくあるべし、という賑やかさはもちろんですが、作者本人が「完成品は日本に2つ」とジョークを飛ばす、マイナーガレージキットのミラージュ4000や
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モールドがダルでやや難ありのイタレリのキットのスジ彫りを彫りなおしたミラージュ2000など
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個々の作品も素晴らしいです。
磨きが素晴らしい民間航空機の作品の中では、個人的に大好きなSSTを選んでみました。
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うーん、こんな旅客機で千歳からセントレアまで20分、なんて時代が来ないかなあ。
AFVで印象に残ったのはイスラエルオリジナルの装軌装甲車のディオラマ。
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題が「ルーティン・ワーク」とは、中東問題を鋭く抉っていて、ディオラマのメッセージ性を実感。
メーカーブースでは新作の多かった艦艇ですが、やっぱり素人の目に映るのは大物。
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1/35のLCAC。うーん、目を凝らさないと見えないディテールの1/700もすごいが、1/35のAFVがそのまま載せられる大きさもすごい。この世界も置くが深いなあ。

もちろん、これ以外にも力作でいっぱい。圧倒されっぱなしですが、これもまた勉強。会場でもらった熱気と情熱の
一部でも、自分の作品に表現できたらと思います。

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第18回モデラーズクラブ合同作品展に参加してきた①

静岡ホビーショーと並行開催されるBlogModelersのお祭りであり、晴れの舞台であるモデラーズクラブ合同作品展に出品してきました。まずは準備に奔走された幹事の方々に御礼申し上げます。そして参加された皆様、お会いできた方もお会いできなかった方もいますが、お疲れ様でした。
それではブースの紹介。主催者と様々な駆け引きと交渉があった模様ですが(笑)、晴れて新規参加クラブとなったYDCCさんと隣り合わせで出展。
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当日の朝にご挨拶もそこそこに自分たちのブースに目を向けると、飛び込んでくるのが怒涛の水上機のジオラマ3連発。
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D-style爆発のフルスクラッチのTSR.2に
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午前中にはメタルキャスティングなど驚異の技術で話題を振りまいたかぽうさんのバリアントが加わる。
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大型作品のサイドにはピリっとスパイスの効いた作品群が並び、もう作品を出すのも一瞬恥ずかしくなるぐらいでしたが、気を取り直して拙の作品。
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特にBAELさんの手になるベースに並べさせてもらったオムロン・ポルシェは展示方法の工夫で何倍にも美しく見える手本です。
F-16D Block52の方も、三角さんはじめとして注目していただいた方がいらっしゃって、こういう交流こそが合同作品展の良さだなあ、とつくづく思います。

おかげさまでテンションが上がり、製作途中のアレやデカールをうっかり仕入れてしまったアレなど、いろいろと構想だけが駆け巡りますが、また1年、マッタリ楽しみます。


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第46回静岡ホビーショーに行ってきた

BlogModelersの一員としてモデラーズクラブ合同展示会に参加するため、静岡ホビーショーに行ってきた。何回かに分けてレポートします。
まずはメーカーブースで個人的に気になった新商品から。
まずはハセガワからなんだけど、「日本に昂ぶる」のシークレット新商品として1/32飛燕が発表された以外は、正直言ってめぼしい商品なし。現用機モデラーとして1/48のAH-64Dアパッチ・ロングボウの陸自仕様ぐらいですかね。
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追加パーツありなので、AAM部品が附属、というところか。
続いてはタミヤ。ここの気になる新商品はこれ。
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静電気除去機能がついた清掃用ブラシ。完成品のホコリ払いのほか、エアブラシ吹く前に一撫でするのによさそう。
個人的に今後が気になる告知をしてたのがPLAZ。
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深夜ラジオドラマが絶賛放映中のケルベロス・サーガの新作<鋼鉄の猟犬>のディオラマが展示。どういうふうに商品化されるかは未定。別件ですが、あるばさん、お土産ありがとうございました。
そして告知のみですが、UAVのシリーズが展開される模様。
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1/72でグローバルホークを発売してもらえるとうれしいけど、無理だろーなー。
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トイガンの雄、東京マルイはデトニクスのガスブローバックを企画中の模様。
現在発売中のスコーピオンvz.61の電動ガンの次にこの企画ということは、企画部員に絶対「パイナップルARMY」がいるな(笑)。


政治的なことはよく分からないけど、元気な中国系メーカーが締め出されているのをはじめとして、いくつか主要なメーカーも出展もなぜかない。まあ、それは除いても個人的には低調な感じが否めない。やっぱり合同作品展で個人の圧倒的な情熱に触れちゃうと、年々メーカー展示がつまんなくなっちゃうのかも。とりあえずハセガワは1/72でV-22オスプレイとF-15Eストライクイーグルの量産型だけは必ず商品化するように。ホント、お願いします。

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書評<アマチュアスポーツも金次第>

アマチュアスポーツも金次第
生島 淳
最近、プロ野球や高校野球の不透明な金の流れが話題になっている。表ではアマチュアとプロが断絶していながら、高校・大学→プロというエスカレーターという現実から、裏では繋がらざるを得ない両者の関係が、問題を大きくしている。
このように、野球のようなメジャースポーツは言うに及ばず、今やスポーツは大金の動くビジネスである。かつての日本では企業の広告塔の役割をスポーツが果たしていたが、現在ではスポーツそのものが”企業活動”となっている。優秀な競技者にはスポンサーがつき、高校や大学はスポーツを広告塔とする。高野連はこの利権を享受していながら、建前論を振りかざすから、当然のごとく非難が集中する。
こうした”資本主義の論理”にはもちろん負の側面もある。北海道経済の低迷はそのままウィンタースポーツの低迷に直結している。金は金の集まるところに流れるのだ。
本書はこうしたスポーツと金の関係を考察している。個人的には、資本主義のアメリカのプロスポーツで、もっとも成功しているのが”共産主義体制”であるNHLであることが興味深い。先にあげた”資本主義の論理”と比較すると、競技の強化への道がひとつではないと感じる。繁栄が永遠でないのは、昨今のプロ野球を見れば分かる事。スポーツにおいても、”硬直化”はマイナスしかもたらさないのである。

初版/2007/05 朝日新聞社出版局/朝日新書

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書評<イビチャ・オシムのサッカー世界を読み解く>

イビチャ・オシムのサッカー世界を読み解く
西部 謙司
先日、久しぶりにJ1<広島vs大宮>をスタジアムで観戦した。現在の広島のペトロヴィッチ監督はオシムの薫陶を受けた1人。2-1での勝利だったが、サポーターの常連さんたちは「最悪の出来」の評価。自分は中央センターラインの真ん中でプレッシャーがかからず、大宮が攻撃を組み立て始める場面が多いのが気になった。常連さんに聞くと「中盤で運動量が足りない」とのことだが、その一言には、何試合も継続してクラブの試合を見ていなければ分からない、含蓄が含まれている(その一言の後でサイドとの関係、プレッシャーをかける地点、労を惜しまないFWとさぼりがちなMFの関係など、延々と続く)。
本書はジェフ千葉のサポーターとして2003年より継続して試合を見続けたサッカー評論家の著者が、オシムのサッカーの長所と弱点を分析する。それは先に上げた常連さんのように、著者が観戦した試合を積み重ねたからこそ分かってきたことだ。ピックアップした試合の経過を、なぜそのような状態になったかを解説する。さら試合の結果や流れを決めたポイントを決め、オシムのサッカー理論の”キモ”を探っていく。
我々はどうしてもオシムの”言葉”やその人生の方に注目しがちだ。だが、ピッチにこそその哲学が表現される。本書は、今後の日本代表の試合を見る際の注目点がよく分かるガイドブックとなるだろう。

初版2007/05 双葉社/ソフトカバー

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防衛省、高出力レーザー兵器開発に着手

防衛省は、ミサイル迎撃のための高出力レーザー兵器の研究、開発に来年度から着手する方針を決めた。
ついに対UMA用のメーサー砲の開発が決定された・・・わけではもちろんない。冗談はともかくとして、また金のかかりそうな研究だよなあ。これよりも先進技術実証機用の高出力ターボファン・エンジンの開発にでも金をかけた方が良いのではないかと思うのですが。MD重視がどうしても納得できないのは、オレももはやオールド・タイプだからかなあ。

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書評<武器と爆薬>

武器と爆薬―悪夢のメカニズム図解
小林 源文
ミリオタのカリスマの一人であるマンガ家、小林源文がそのマンガで火砲と爆薬を中心とした雑学を紹介する。旧ドイツ軍の88cm高射砲から始まり、パンツァーファウストや手りゅう弾、地雷など歩兵携行火器を中心にそのメカニズムと破壊効果を深く掘り下げて紹介している。本来は難解な理論も含まれているが、マンガで分かりやすく図解されている。いつものブラックな戦場ジョークは控えめ。
本書を読むと、火器というのはまさに化学と物理学を極限までに追求したものであることを改めて感じる。爆薬の形状、化学成分、破片の散布界などなど、”効率”を高めるためのR&D(研究と開発)。オーバーにいえば、本書は科学史の一面の記録でもある。
上田信の「コンバット・バイブル」が陸自の教本に使われているとのウワサもあるが、本書もある意味、教本のレベルにあると思う。

初版2007/04 大日本絵画/大判マンガ

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書評<池袋ウエストゲートパーク7>

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
石田 衣良
今やテレビでも頻繁に見かける石田衣良の出世作、第7弾。池袋のトラブルを解決する短編の底に流れるテーマは”格差社会”。搾取された弱者が、さらに弱い者を蹴飛ばす事件を主人公たちが解決していく。

個人的には、現代社会の問題を切り取った事件を、なるべく暴力を避けてトラブルを知恵で乗り切り、感動の涙で結ぶというそのスタイルには共感できなかった。池袋のトラブルシューターたる主人公は街の悪ガキたちのバランスを取っているとはいえ、結局は問題を解決するのに暴力団やカラーギャングという組織をバックにしている。”格差社会”を問題にしていながら、その勝ち組の一方の雄である黒社会の組織にトラブルの解決を頼むという矛盾に著者は気づいていないのだろうか。
作品の量産もいいけど、もうちょっと考えた方がいいと思うのだが。

初版2007/04 文藝春秋/ハードカバー

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書評<大仏破壊>

大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード
高木 徹
9.11同時多発テロには、プレリュードともいえる事件があった。それがタリバンによる”バーミアンの大仏破壊”である。千年以上前に製作された世界の遺産の破壊は、その予告の段階から世界を震撼させたが、9.11同時多発テロが起こると、その衝撃に事件は消え失せ、”テロとの戦い”が続いている今では忘れ去られているのが現状だ。本書はタリバンの成立から大仏破壊までの過程を、その中心人物たちの動向を探り、明らかにしていく。

9.11同時多発テロの後、タリバンやアルカイダの関係、アルカイダの中でのビン・ラディンの力など、どの説を信じていいのか分からないくらい、様々な見解があった。本書はタリバンの指導者オマルとビン・ラディンとの邂逅により、歴史の歯車が回りだす過程を海外の著作に比べ比較的平易に理解できる。アルカイダは多数のセル(細胞)による、ピラミッドではない組織で、叩いても叩いてもキリはないとはよく言われるが、本書を読むとやはりアルカイダとはビン・ラディンだったのか、との感想を抱くが、それがたった1つの真実だと断定できないところが、この問題をアメリカにして「長き戦い」と言わしめているのであろう。
独裁者を倒してパンドラの箱を開けてしまったイラク情勢はともかくとして、アフガンもまた不安定の度合いが強まりつつなる。そもそもイスラム教の民族に”国家”なり”民主主義”なり”選挙”なりを押し付けることが正しいのか?本書を読むとそんな根本的な疑問を持つ。”西欧社会”の首脳の本音を聞いてみたいものである。

初版2007/04 文藝春秋/文春文庫

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<海自呉資料館>に行ってきた

実家に帰る用事があったので、ついでに4/3にオープンした<てつのくじら館>こと海自呉資料館に行ってきた。
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基本的には海自の掃海および潜水艦に関する資料館。陸揚げされた2000tあまりのSS579<あきしお>が巨体をさらしており、話題性は抜群。開館30分前には施設を取り囲むように長い列、なので15分開館を早める盛況ぶり。
内部は1Fがインフォメーション、2Fが掃海と機雷戦に関する展示となっている。
機雷戦の展示は、まず自衛隊海外派遣の礎となった湾岸戦争後のペルシャ湾派遣で掃海艇の”敵”となったロシア製の機雷が迎えてくれる。
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さらに複数の係累機雷など幾種もの機雷の実物の展示のあと、パネルによる掃海具の解説とS-4をはじめとした掃海具が展示。
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日本の掃海艇の特徴である木造構造の建造過程や
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有人掃海の潜水具なども展示されている。
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パネルと実物による掃海の歴史と実際と共に、展示の中心となるのが前記のペルシャ湾派遣。
パネルによる掃海の経過や、
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クウェートからの勲章が誇らしげに展示されている。
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そして3Fが潜水艦に関する展示。まずは海自初の潜水艦、ガトー級<おやしお>の模型が迎えてくれる。
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さらに、大きな潜水艦模型のカッタウェイでその内部構造が解説されている。
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マニアは全員「オレに塗装させろ!」と思っただろうな。
通常型潜水艦のキモ、バッテリー(分かってるなあ、展示の中の人)や
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天井から吊り下げられた各種魚雷、
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さらにマニアック、70年代に<たかつき>級に搭載された魚雷搬送用無人ヘリ<DASH>を眺めながら、
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この資料館の目玉、潜水艦の内部へ。
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内部は思ったより広い印象。ボランティアのおじいさんたちはしきりに「頭上に気をつけて」って言ってくれてたけど、168cmのオレでもまだ大丈夫。士官室や兵員の居住区はこんな風。
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で、この先が発令所なんだけど、さすがにいうべきか、撮影禁止。全体の巨大な印象に比べ、発令所はなんとも手狭。海図台や潜望鏡で床面積を取られているうえ、側面はベント制御装置やFCS、レーダーなど、機械類に取り囲まれている。これで水中に潜って戦闘をするとなると、その圧迫感は想像の範囲外だ。
そして1Fで土産など買って、見学終了。
外回りを一望するのも大変だが、唯一の不満点はこのスクリュー。
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重要な軍事機密の上、<東芝ココム違反輸出事件>の件なんかで過敏になってるのかもしれないけど、もうちょっとそれらしいのをデッチ上げてほしかった。

今のところは大和ミュージアムと合わせて大盛況で、後続の見学者に追い立てられ、マニアがじっくり見れる環境じゃないは少し残念だが、展示は充実している。各所に配置されているボランティアのおじいさんたち(海自OBの方だろうか?)も子供たちに「いい質問だねえ」とか言いながら接していたりして微笑ましい。
一般人がいなくなったころに、もう1度落ち着いて見に行こう。

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最近面白かったマンガ070503

連休中、暇にまかせて読んでいるマンガを紹介。
ハチワンダイバー 1 (1)
ヤミで賭け将棋を行う”真剣師”たちを描いた将棋マンガ。あちこちで紹介されているのだが、将棋は詳しくないので購入をためらっていたのだが、いざ読んでみると将棋に関係なくおもしろい。将棋のテクニックではなく、真剣師たちの情動を圧倒的に描写し、将棋の勝負を描くからだろう。”ハチワンダイバー”とは、8×8の盤台に潜ることであり、主人公がそこにダイブする様がシブすぎる。

岳 (1)
若いが様々な経験を積んだ山岳救助員を通して、山に登る人たちの生と死を描く。山の事故は死が濃密につきまとうが、主人公は山と人間を信じ、今日も人と人の心を助け、また死と向き合う。テーマは重いし、ニュースのみで実態をあまり知ることのない山の事故の悲惨さを直視せざるを得ないが、主人公のまっすぐさに魅かれる。

らき☆すた (1)
京アニでアニメ化され、早くも話題を呼んでいる作品の原作。いわゆるところの”萌え系4コマほのぼのマンガ”。オタクをクスッとさせ、さらに癒す、そんなマンガ。「あずまんが大王」に近いような、遠いような、そんな感じです。

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書評<オタク論!>

オタク論!
唐沢 俊一, 岡田 斗司夫
月刊「創」に連載され唐沢俊一と岡田斗司夫の対談をまとめたもの。2004年から現在までもオタク界に関するトピックについて、2人が分析を加えている。”萌え”や”コミケ”、さらには期せずして岡田斗司夫の <オタク・イズ・デッド>発言に前後して、オタクのアイデンティティがどのように変化してきたかなどがまとめられている。
オタク第一世代として、若いオタクたちからは批判を浴びたりすることもあるようだが、少なくとも30半ばの自分にとっては2人の分析はしっくりとくる。やはり経験と歴史を知ることは何にも代えがたい。
今や”オタク”と言っても、年代や分野でまったく意識が違う。例えば古いオタクには”コレクション魂”があり、”ユーザーが買い支える”という意識があるが、今やYouTubeでアニメを見て、マンガ喫茶でマンガ読む。かように、消費1つとってもそのスタンスは大きく違ってきている。拡散するオタク業界はどこに向かい、たどりつくのか。その未来のヒントも多少、ヒントが与えられている、ような気もする。おちゃらけも含めて、やっぱり2人の存在は偉大だ。

初版2007/04 創出版/ソフトカバー

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F-16A/D Completed

ハセガワ改造のRSAF(シンガポール空軍)配備のF-16DおよびフジミのIDF(イスラエル空軍)配備ののF-16A、完成しました。
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ロッキード・マーチンF-16ファイティング・ファルコンは説明するまでもない、現在の戦闘機ベストセラー。ブレンデッド・ウイング・ボディ、フライ・バイ・ワイヤ、CCVによる静安定緩和など数々の新技術が導入された革新的な戦闘機として開発され、初飛行から30年も経てもなお、改良型の生産が続いています。

まずはイスラエル空軍のF-16Aの方から紹介。
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イスラエル空軍はF-16Aを早くから導入し、F-15シリーズとともに、主力戦闘機の座に就いています。特に1980年のイラクの原子炉爆撃ではその正確な爆撃能力で名を馳せました。
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キットはフジミの1/72F-16Aの限定版をほぼストレートで製作。機首ピトー菅とシートベルトをファインモールドの金属部品とエッチングに交換しています。キットの合いはあまり良くなく、機首のコクピット回り、主翼近辺、エアインティーク回りにパテは必要ないものの、F-16の”滑らか感”を出すのに相応のサンディングが必要です。なお、主翼下のタンクと翼端のAIM-9Jサイドワインダーはどうしてもデキが気になるので、ハセガワの武器セットとジャンクパーツに交換しています。
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塗装はクレオスの専用色にてエアブラシをフリーハンドにて塗装。なので正確ではありませんが、雰囲気は出ているので良しとしています。パターンが複雑なので手抜きしてフリーハンドにしたのですが、かえって吹き直しを何度もやるはめになり、次回からはマスキングを真面目しようと反省。マーキングは”ナイツ・オブ・ノース”飛行隊をチョイス。キル・マーク3機分、記入されています。

次にシンガポール空軍(RSAF)のF-16Dを紹介。
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RSAFは少数とリースながらF-16をたびたび導入しており、その最新型がF-16D Block52です。延長したハンプバックに電子機器を収容、胴体上にコンフォマールタンク(CFT)を背負い、軽快なF-16の印象を一変させています。
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さらに拡大されたエアインティーク(モジュラー・コモン・インレット・ダクト)の脇にはAN/AAQ-13/14 LANTIRNポッドを装備して夜間攻撃能力を持たせており、その搭載兵器と合わせてアジア最強のヴァイパーです。
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こちらはハセガワのF-16DJにZAWAさん製作のドーサルスパインとCFTを接着しています。ハセガワのF-16はそれなりに古いキットですが、合いも良く修正も最小限ですみます。こちらもファインモールドのシートベルトとピトー菅を使用。LANTIRNとGBU-12はハセガワの武器セットからチョイス。ドーサルスパインとCFTも何の苦労もなく取り付けできます。なお、シンガポール空軍のF-16Dは購入年ごとに仕様が細かく違い、またモデファイが加えられており、機首横の小レドーム、ドーサルスパインの形状が各機ごとに異なるため、たぶん製作した機と現在の実機の仕様が違うことはお許しください。
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塗装はSCALE NUTZというメーカーのデカールを使用して、RSAFの145SQの680号機を再現。アメリカ空軍のスタンダードとほぼ同じ塗装です。デカールは薄い上質なもので、今回使ったデカールではハセガワのキット付属のものが一番質が低かった(泣)。がんばってくれ、ハセガワ。

今回、フジミとハセガワのキットを作り比べたわけですが、フジミのキットの方がやや大きく見え、また合いもやや悪くモールドも心持ちもっさりとしており、、ハセガワのキットが古いのにも関わらずアドバンテージがあるようです。

また、今回のF-16D Block52はヤフオクで購入したキットとデカールを使用、ネットで知った個人モデラーさんのパーツを購入して取り付けと、まさに”ネットモデリング”。マイナーな趣味こそネットのリンクが生きるとシミジミです。

最後に、最新型のヴァイパーとF-16の”鬼子”、三菱F-2の2ショット。どちらが発展型として正しかったのか、とか考えると、興味深いですね。
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さて、次に行く前に静岡の準備しよう。

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