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2007.05.28

書評<地球温暖化は本当か? >

地球温暖化は本当か? 宇宙から眺めたちょっと先の地球予測
矢沢 潔
日々のニュースで今や地球温暖化について聞かない日はないし、NHKスペシャルあたりで”地球シュミレーター”での環境変化のシュミレートを見ると、今まさに事態は急速に進行しているように思えてくる。だが、それは本当なのだろうか?本書はやや地球温暖化に対して懐疑的な分析を加えている。
本書はまず、複雑な地球の気象について、コンピューターでシュミレートすること自体の問題を指摘する。現在最速のスーパーコンピュータを持ってしても、シュミレーションの気象の可変パラメータをすべて分析することはできていない。さらに太陽活動など長期的な視点で見ると、現在の気温変化が人類の文明活動が原因ではなく、地球自身のゆらぎの範囲ではないのか、と疑義を呈する。

本書を読んで感じるのは、科学者といえど食っていかなければならないし、そのためには注目されなければいけないという事実だ。地球温暖化に関しても、いわゆる”転向者”が多々見られるそうである。さらに気温の変化を長期的に取ってみれば、地球温暖化を唱える科学者のグラフに恣意的な切り取りあったりする。「楽観的な未来予測には予算は付かないが、悲観的な予測には予算が付く」というのはある意味真実なのだと思う。「地球環境を守る」というお題目のもとにはなかなか反論できないが、そうした科学者たちの”暗闘”も考慮に入れないと、いけない。本書はそうした警告の意味もあるだろう。なににせよ、物事を多面的な面から見るのは悪いことではない。
進化論の本を読むが大好きな自分としては、人類にとって都合のいい環境という現状を血道を上げて守るということもまたエゴだといわざるをえない、と思うんだけどね。

初版2006/12 技術評論社/ソフトカバー

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