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書評<知られざる日本の恐竜文化>


金子 隆一
例えば、このブログで連載されるスケールモデル製作と、恐竜文化はオタク分野としてどちらがメジャーであるか?毎年のように開催される博覧会、溢れる書籍、新学説が現れるたびに放映されるNHKスペシャルと、表面上は恐竜研究がメジャーで、儲かるように見えるが、本書はそれを否定することから始まる。そして日本におけるオタク的な趣味あるいは研究対象としての恐竜文化を考察していく。著者は恐竜を扱うカルチャーの周辺にいながら、かつアニメオタクでもあるらしいので、それらが交錯する一種独特の私論を展開される。
一見、メジャーな市場を構成していそうにみえる恐竜文化だが、その間口が広いゆえに、いい加減なイラストレーター、造形家、イベンターなどが群がり、誤った知識を世間に広めてゆく。著者はそれに憤慨しながら、趣味としての恐竜研究の深さを説いていく。その怒りはメジャーマイナー問わず、オタクといわれる多くの分野の達人たちに共通するものだろう。基本的な知識さえ曖昧なのに、中途半端に新しい情報を発信し、シロウト向けに仕事をデッチ上げる。オタクが一番嫌う事例が、日本の恐竜文化にはまかり通っている。
一方で、もちろん真摯に情熱を持って恐竜文化に携わる人たちもいる。著者はその人たちを紹介しながら、これから恐竜文化が進むべき道を示している。
幼いころにテレビで見た怪獣への憧れから古生物学へ到る道は、ヒコーキへの憧れから軍事・国際情報へ道を踏み外した自分にシンクロする。どの分野でも、オタクはタイヘンだと、しみじみ思わせる一冊だ。

初版2007/07 祥伝社/祥伝社新書

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TA-7C改めTA-7H Day3rd

KWAT氏の指摘により、自分がナチュラルにTA-7H(HはHellenicのH)を作っていたことが判明。TA-7CのエアフレームをA-7H仕様(エンジンをTF40に換装するなど)に改修したもの。やっぱり最低限のリサーチはしなくちゃね。
んで、今日はギアなど製作。
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脚自体のデキはいいのですが、タイヤがちょいと細いような気もします。脚収納庫との接着については問題ないのですが、タイヤの取り付け角にやや注意が必要です。後、KWAT氏も指摘しますが、大きなキャノピーはΩ型でもないのにパーティングラインがあってサンディングが必要。それを済ませてイカロスデカールを貼り付け。
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イカロスデカールを使うのは初めてですが、デカールは薄いし、SEA明細のダークグリーンの上でも国籍マークのホワイト部分は透けないし、良品です。
これからさらに細かいアンテナなど取り付け・・・あれ、翼端灯の塗りが左右逆じゃん!何やってんだオレ_| ̄|○ 。


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書評<宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?>


山本 弘
SF作家であり、”と学会”の主要メンバーでもある著者のコラム集。どちらかというと”と学会”関係の本などのあとがき、あるいはまえがきが多いが、著者自身の家族の話などもあり、著者の価値観が分かるコラム集となっている。
基本的に著者の価値観というのは、「全否定も全肯定もしない」ことであると思う。と学会でオカルトを茶化す立場でありながら、奥様は霊の存在を感じられる方だそうだ。そのバランスと冷静さこそが、著者の真骨頂であると思う。自分の価値観に合わない事柄もまずは認め、だがしっかりと調査と分析をし、批判するところは批判する。それゆえ、他人の嫉妬など気にすることもない。まあ、それを傲慢ととる人間もいるだろうが。
とにかく、著者のブレない価値観を感じられるコラム集である。

初版2007/07 河出書房新社 /ソフトカバー

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TA-7C Day2nd

ヒコーキのプラモデルを作るとき、自分は脚など小物を先に作っておくタイプなのですが、ぼちぼち仕事が立て込んできたので、時間のあるうちに塗装ブース引っ張り出して店広げなきゃなんないエアブラシ吹きを先にやります。
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まずは脚扉、パイロンを先週購入したクレオスのネコの手を使って塗装。先週は機体を支えられない、などと文句を書きましたが、こういうときは便利。離型剤が完全に落ちておらず、塗装面がちょっとジュクジュクになったのですが、2度吹きで事なきをえています。
さらに昨日の夜にパーティングラインをサンディングした機体を塗装。ここはあえてアメリカ海軍使用ではなく、F-16D用に購入したイカロスデカールを使ってギリシャ空軍仕様にしてみます。
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ギリシャ空軍のTA-7CはSEA迷彩。ブラウンを退色した感じにしたくてどう混色すればいいか迷ったのですが、”黄土色”という言葉を思い出し、クレオスのH310にイエローを加えています。そこそこ狙い通りのカラーになりました。日本語というか、漢字ってのは本当によく考えられてるなあ、とヘンなところに感心。塗り分けが複雑な部分だけマスキングを自作し、ガイドにしてエアブラシを吹いています。
先日の記事に書き忘れたので機体について少々。胴体下面に取り付けるドップラー・レーダーが収められたフェアリングは説明書では後部に取り付けるように指示されていますが、エアブレーキ前方への取り付けが正しいと思います。また、「世界の傑作機」によるとギリシャ空軍のA-7は空中給油プローブが撤去されているとされていますが、少なくとも最近の写真ではプローブが確認できます。
うーん、SEA迷彩ってなんかイイなあ。コルセアⅡにも意外によく似合ってます。

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書評<U307を雷撃せよ>


ジェフ・エドワーズ
原子炉の事故により深刻なエネルギー不足に陥ったドイツは、石油確保のため、シラジ(中東の架空の国;位置はクウェート近辺、体制はフセイン体制のイラク)にAIP(非大気依存推進装置)を搭載した最新の通常型潜水艦4隻の売却を決定し、腕利きのドイツ海軍士官にフェリーをまかせた。それを阻止しようとイギリスはフリゲートをジブラルタル海峡に派遣、海峡を封鎖するが、ドイツ潜水艦は実力を行使、突破する。さらに地中海にて空母を中心としたアメリカ海軍の阻止部隊も突破される。最終ラインとして、水上戦闘艦4隻で構成する索敵攻撃部隊が紅海で待ち受ける。索敵攻撃部隊は、ドイツ潜水艦のシラジ到着を阻止できるか?

アメリカ海軍対潜特技官を長く勤めた著者が描く軍事スリラー。最新の通常型潜水艦に対するASW(対潜水艦戦)がどのようなものか知りたかったのと、なぜかいい作家を見つけてくる文春文庫を信じて購入。ASWを扱った小説としてはご都合主義的な部分もあるが、適度な情報量と練られたプロットにより、飽きさせない作品となっている。また、魚雷という兵器がいかに歴史を変えたかとの解説が挿入され、著者のASWに対する思い入れがうかがえる。
ご都合主義かな、と思ったのは燃料電池をAIPに使ったドイツ潜水艦が、現在より多少未来とはいえ、20ノットで巡航できるほどの性能を持てるかということと、浅海では発見しにくいといわれる通常型潜水艦を、ソノブイその他であっさり見つけてしまうこと。まあ、潜水艦と水上戦闘艦が遭遇しないと、そもそもドラマにならないのでしょうがないか。
一方で、通常型潜水艦が最新の対潜バリアを突破するには何が必要かはよく分かる。
テクノロジーの方は、今だ現実には実現できていない(と思われる)水中発射SAM(対空ミサイル)。ディッピングソナーを使う対潜ヘリを追い払えるだけで、かなり有利に戦闘が展開できる。光ファイバー誘導のポリフェムや、オフ・ボアサイトとLOAL(発射後ロックオン)が使えるAIM-9Xがこの用途向けにテストされたとか言われてるんだけど、実現性は不明。自衛隊は96式誘導弾およびAAM-5のどちらも水中発射SAMに使えそうなんだけど。
戦術の方は、当たり前だけどチームワーク。単独ではなく多数艦による群狼戦術は今だ有効そうだし、水上戦闘艦のASWを妨害するために味方航空機や、ゲリラ的なボートが協力するのも効果的。
逆に言えば、このフィクションを参考にする限りは、やはり通常型潜水艦が最新の水上ASWシステムとまともにやり合おうというのは難しいとも言える。それとも、現実はもっと違うものなのか。いつの時代も潜水艦を巡る戦いは見えづらい。たとえそれがフィクションであっても。

初版2007/07 文春文庫/文庫


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TA-7C Day1st

自分は大体、ウェブなり何なりで情報を確認して新製品を買う卑怯モノなのだが、たまにはちょっとアヤしい新製品レポートなどやってみましょう。お題はこれ。
Ta7c
HobbyBossの新製品、1/72LTV TA-7CコルセアⅡ。おそらくはオリジナルの金型だと思います。パーツ自体はスジ彫りプラス直線的なリベットラインでパネルを再現する素晴らしく期待できるものですが、パーツを台所用洗剤で洗った後、製作に入ります。
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とりあえず2時間ほどで土の字に。
数年前に某メーカーの某キットの精巧なパーツに衝撃を受けたのですが、肝心のパーツの合いが悪くてせっかくのディテールをパテで埋める事態になり、それ以来、中・韓のメーカーの工業製品ではなくプラモデルとしての開発能力に疑問を持っていましたが、このTA-7Cはしっかりプラモデルしてます。機体自体はだいたい接着面をサンディングするだけで事足りそうだし、エアインティーク近辺やコクピット近辺など、良キットでも甘くなりがちなところもぴったり合います。うーん、複雑だけど技術向上の勢いは認めざるをえません。
ただ、離型剤だけはなんとかなんないもんかな。洗浄しても筆塗りをまだハジく(笑)。大型パーツは1000番あたりで一皮むいた方がいいなあ。

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AV-8B Completed

キャノピーを汚してしまったのですが、とりあえずハセガワ1/72AV-8BハリアーⅡ”イタリア海軍”、完成にしておきます。
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ハリアーはジョンブルの意地が作り上げたS/VTOL(垂直離着陸)戦闘機。AV-8Bはそのハリアーをマクダネル・ダグラス社がメインコンストラクターとなりリファインした第二世代のハリアーです。ペガサス・エンジンをはじめ、機体はほぼ刷新されており、飛行性能も”真に実用機になった”と評価されるほどです。イタリア海軍はフォークランド紛争での活躍に注目し、ハリアーを小型空母とセットで導入した海軍の1つ。ジェゼッペ・ガリバルディに乗艦するAV-8Bは機首にAN/APG-65とFLIRを搭載した”レーダー・ハリアー”と呼ばれる最新の改良型です。
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ハセガワの1/72AV-8Bシリーズは比較的新しいキットですが、その目線で見るとかなりツラいデキ。特に胴体とLERX、主翼の接合部分はかなりのサンディングが必要です。その他、脚は4本あるし、排気口は4つあるし、6本あるパイロンは押し出しピンが目立つし、キャノピーもスライド金型でΩ型に抜いてあるのでパーティングライン消しが必要だし、ということでもうヤスリばっかかけてました。
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ボーナス直後ということで(笑)、アンテナ類・コクピット・チャフ/フレアーディスペンサーはエデュアルドのエッチングで武装。ホントはもっといろいろなところがエッチング化されてもよいのですが、完成優先で目立つところに使っています。
塗装はアメリカ海兵隊のカウンターシェイド塗装から上面のガンシップグレイを抜いた、ごく標準的なもの。ラダーに動物の足跡があるのですが、どんな由来があるのかは不明。
武装はGBU-16とレーザーターゲティング・ポッドをウェポンセットからチョイスして搭載させてやってます。参考にしたJウイング誌の写真はさらにマーべリックを搭載しており、イタリア海軍、意外と最新兵器を揃えてます。
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今回、予定がない3連休でなんとか1機、ということでダッシュをかけたのですが、かえって締め切りを設けたことが作業の粗さにつながり、大反省。締め切りのある模型誌のライターさんの苦労がしみじみ分かりました。
やっぱり、趣味はマイペースが一番です。
さて、キャノピー取り寄せた後、次いってみよう。

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書評<そうだったのか!中国>


池上 彰
NHKのこどもニュースの解説を務めていた著者が、近現代史を時系列に沿って解説する”そうだったのか!”シリーズの最新版。取り上げているのは、成長著しい中国。価格はやや高いが、分かりやすくするために過度に解説を端折ることなく、過度に難しい言い回しを使うことなく、2次大戦以降の中国の歴史を学ぶことができる。このシリーズ、たいていの中学、高校で3学期に駆け足で流しがちに授業を受け、近現代史があやふやな大人の教科書として、最適だと思う。
本書の中心となるのは、やはり毛沢東の思想、文化大革命の時期の解説だろう。今となっては荒唐無稽なその思想と権力維持のための行動は、全世界の左翼がかった反政府活動家たちが”毛沢東主義”を掲げてゲリラ活動をしていたのがバカらしいと思うくらいだ。その共産党が天安門事件を経ていまだに権力中枢にあり、軍も国家ではなく党に属する状態にあるのは、まったくの謎だ。
現代中国がなぜあのような状態になっているのか知るに最適な1冊であり、歴史を知ればその行き先も予測できる・・・とはならないのが中国。とりあえず、どこの何が爆発しそうなのかは知ることのできる1冊である。

初版/2007/07 集英社/大型本

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AV-8B Day3rd

休日で引きこもっているときに大きな災害が起きると、つけっぱなしのテレビの第一報からどんどん被害が積み重なっていくので、そのうちに知り合いの名前が出てくるのではないかと心配になり、心臓に良くない。被害に遭われた方のお見舞い申し上げます。
そのテレビを横目に見ながら、AV-8Bはいろいろ作業を積み重ねてデカール貼りまで。
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AIM-9Lサイドワインダーはキット付属、ウェポンセットからGBU-16レーザー誘導爆弾ととAN/ALQ-14ターゲティング・ポッドをチョイスして装備。シートと計器盤はエデュアルドのカラーエッチングのパーツを使っています。今回のウェザリングはタミヤのウェザリングセットでスス汚れをつけてやっています。ハセガワのデカールはさほど年数は経っていないのですが、ツヤ消し塗面には少々手ごわく、マークソフターを使いながらの作業。うーん、今度から半ツヤのクリアーを吹いてデカール作業にしてみよう。
あと、キャノピーはスライド金型でΩ型を抜いており、サンディングとコンパウンドにてパーティングライン消しが必要。KWATさんの言われるとおり、最初から最後までペーパー掛けばかりしてた感じのキットです。
自分で3日という締め切りを決めて作業していたのですが、締め切りのある模型誌のライターの苦労がよく分かります。焦るとミスが重なり、ロクなことにならない。こいつもあんまり人に見せる出来にはなってません。やっぱりマイペースでの製作が一番です。

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AV-8B Day2nd

HobbyBossのA-7A、パーツを見る限りは素晴らしいデキなんですが、組んだらどうなるか。誰かテストしてくれないかなあ。
そんな感じでホビーショップで時間を潰した後、AV-8Bの塗装。
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今回は新兵器を導入。クレオスの”ネコの手Ⅱ”およびペッタンゴム。組んだ機体をスプレー缶に両面テープで固定してエアブラシを吹くのは、どうもいろいろ問題があるので買ってみたのですが、正直使いづらいかも。主に重量の問題で、パーツならともかく、組んだ後のヒコーキとかは支えられないのね(このハリアーぐらいでギリギリ)。あと、ツヤ消しのザラザラ塗面だとさらにつきにくい。うーん、ちょっと期待しすぎてたかな。
さて、3連休でどこまでいけるか、ラストスパートだ。

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F-4EJ Completed

ハセガワ1/72F-4EJファントムⅡ”ACM MEET2006”、完成しました。
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空自3代目の主力戦闘機であるF-4EJは、導入後30年を経てもなお3個飛行隊にて現役であり、アラート任務に就いています。さすがに導入当時のままでは時代についていけないので、FCSを中心に改修を受けたF-4EJ改が開発され、2007年現在、現役にあるF-4EJは飛行開発実験団の機体以外はすべてこの仕様です。
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ハセガワの1/72F-4EJ改はシルクスクリーン印刷の良質なデカールが付属する限定版。ロングノーズがなんとなく扁平な気もしますが、フォルムを改造するウデはないので、ファインモールドのエッチングのシートベルトと、金属製の機首プローブ・アンテナ以外はストレートに組んでます。
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塗装は那覇基地の302飛行隊の2006年戦技競技会の特別塗装。機首の勇ましいマークのセンスは褒められていいでしょう。
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今回はウェザリングが最大のハイライト。ガイアの限定カラーで標準塗装を吹いた後に、パネルラインの継ぎ目をマスキングゾルでマスキング。そこにごく薄く溶いたフラットブラックを吹いて、マスキングゾルを取り、修正を加えて自衛隊機独特のパネルラインが浮き出た感じを再現しています。パネルライン付近のオイルを丁寧に拭き取る整備員さんたちのマメさゆえにこうなるとか。マニュアルはモデルアート別冊のウェザリングテクニック。マニュアルではマスキングゾルを剥がしたあとにさらにブラックを吹くのですが、すでにブラックを吹きすぎていたため、元のグレーを適当に吹くとちょうどよくなりました。。排気口近辺はコピックのオレンジとブラックでムラムラにすることにより、焼けた感じを出してやっています。
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マニュアルがあったとはいえ、普段とは違う雰囲気に仕上がり、個人的には久々に満足のデキです。ずっとエアブラシが苦手だったのですが、その苦手意識が一段階ほど薄れた気がして、モチベーションになった気がします。もっと吹きたい、そんな感じです。

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AV-8B Day1st

F-4EJのデカールの乾燥を待つ間に、3連休でどこまでいけるかテスト。
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お題はハセガワ1/72のAV-8BハリアーⅡプラス”イタリア海軍仕様”。空母ジョゼッペ・ガリバルディの艦載機です。ハリアー第2世代であるAV-8Bのさらに改良型で、レドームを延長してAN/APG-65、機首上面にAN/ARR-51 FLIRを装備、胴体後部上面にチャフ/フレアーディスペンサーを装備。亜音速機とはいえ、そりゃ抵抗があり過ぎだろと思うぐらい、ゴチャゴチャとした印象のジャンプジェットです。
ハセガワのAV-8B、確か21世紀になっての発売のはずですが、その目線で見ると少々キツいキット。胴体、主翼、LERXの合いは悪くハデにサンディング。パイロンなど目立つ部品にミョーに押し出しピン跡が多く、それもサンディング。悲しいくらい予定がない週末なので、軽い気持ちで始めた製作ですが、ちょっと疲れました。

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F-4EJ Day5th

先日の休日出勤のため、本日は半休。しかし、確実に仕事より神経使うことやってました。
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おそらく現用機の中でも最大の量を誇る自衛隊機のコーションマーク。このキットの限定デカール自体はシルクスクリーン印刷で高品質ですが、なにぶん塗装がほぼツヤ消しの荒れた塗面なので、常にクレオスのマークソフターを使いながらのデカール貼り。
ハセガワのF-4EJ付属デカールは、コーションマークがいくつか繋がっていて余白が多い。コレを嫌う人も多いんでしょうが、手間のことを考えると個人的にはいいのかなと思います。本日はキット付属のデカールで3時間、これでバラバラの別売デカールを使うと、倍くらい時間がかかるんではないかと。
さて、せっかくの暇な三連休なんでコイツの仕上げプラスもう1機、何か行きますかね。

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書評<トンデモ日本史の真相>


原田 実
日本国の歴史というのは、古代から現代まで知っているようで意外と知らないことが多い。なまじ歴史が長いだけ、歴史の知識がある人でも人それぞれによって古代、戦国時代、明治の前後、近現代と得意な分野があるように個人的には感じる。そこに、この本で紹介される”ニセ日本史”が入り込む余地があるんだと思う。
本書で紹介されるのは、トンデモシリーズや陰謀論関係の本で繰り返し取り上げられる荒唐無稽の事例や、多くの人が”常識”だと思っている事例など、様々な”トンデモ指数”を持つ説が紹介されている。日本にピラミッドがあったとかいうのはともかく、武田信玄や織田信長の定説まで覆されるのは、かえって快感だ。
本書を読んで感じるのは、ニセ歴史で訴訟に至ったりする深刻な事例よりも、なんだか”地域振興”のために歴史をデッチ上げる事例が多いことだ。まあ、NHKの大河ドラマにゆかりがあるだけで、数年は観光客が呼べることを考えれば、何か変わった歴史解釈をするのも分からないでもない。罪が浅いのか深いのか、よくワカラン。

初版2007/06 文芸社/ソフトカバー

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本日のお買い物 070709

本日のお買い物はドイツレベル祭り。
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いいモノが高いってのは分かるんだけど、1/72の現用機が2機で\8000以上とはちょいと行き過ぎ。ユーロ高の影響もあるのかなあ。
1/72ユーロファイター・タイフーンのシングルシーターは先行発売された1/48と同様、デカールは高品質で、ミサイル類もフルに付属される豪華キット。同じ1/72のツイン・シーターのキットと比べても、AAMはASRAAMとIRIS-T、最新のALCMであるSTORM SHADOW、TAURUSが追加されており、そう考えるとかなりお得なのかも。デカールはドイツ、スペイン、イギリス、イタリアのメインユーザーに加えて、リース採用のオーストリア空軍もついてます。
1/72NH90 TTHはランナーを見る限り、先行発売されている試作型の金型改修プラス追加パーツのよう。ドイツ陸軍仕様に一番近い塗装色のNATO軍戦車色を一緒に買ってきたのだが、デカールにはフィンランド仕様もあったりする。しかしながら、カラーがまったく分からない。こりゃ、洋書見つけるしかないなあ。

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注目の新型機、続々とロールアウト

先日のP-X、C-Xのロールアウトに引き続き、ボーイング787"DreamLiner"がロールアウトした。
ボーイング787、今月の航空ファンに三菱で製作した主翼部品空輸の様子が掲載されていたのに、もうロールアウト。独立記念日に間に合わなかったとはいえ、早いねえ。おまけに式典はネット中継。時代だねえ。ANAはせっかくローンチ・カスタマーなんだから、これを機に787のイメージカラーに似た新塗装導入を検討したらどうかと思う。

一方、C-XとP-X。事前に写真は出回っていたので驚きはないが、C-Xの機首からコクピットのラインが個人的にやっぱりスキ。そして国産機だけに情報が飛び交っているのだが、CHFさんのところで詳細に解説されている。なるほど、戦術輸送機に高速を求めた自衛隊の偏屈な要求が、セールスポイントになってるのか。それでも民間転用は難しそうだから、なんとか生産ラインが生きてるうちに限定的にでも軍用輸送機として売れる時代にならないもんだろうか。SOCOM(特殊作戦軍)の緊急展開用なんてのにぴったりだと思うんですけど、どうなんでしょう?
P-Xの方は対潜専用機だけあって、アメリカ海軍が鋭意開発中の(皮肉です)P-8Aより何かと有利な面が多そう。こちらは従来とは逆に、ドンガラだけアメリカ海軍に売って、アビオニクスをレイセオン製あたり積載してもらうなんてのはどうでしょうか?やっぱり、国産ビイキの妄想かなあ。

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F-4EJ Day4th

1週間前の二日酔いの影響をまだ引きずり、睡眠のペースが狂っている。なんか酒に弱くなってるなあ。
そんなわけで、早くから起き出してF-4EJの塗装。
まずは通常の塗装。レドームとアンチグレアにセミグロスブラックを吹き、マスキングして下面塗装します。
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さらに説明書の拡大コピーを切り取って貼り付けてマスキング、上面を吹きます。
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今回はいつものクレオスではなく、先日買ったガイアカラーのワンフェス限定色を使いました。んで、こんな感じ。
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クレオスのH307、H308と比べると、クレオスの方がキレイなブルーグレー、ガイアは少しグリーン成分が混じって、暗い感じ。
ここからは、モデルアートのウェザリングテクニックガイドに従って、自衛隊機独特のパネルラインが浮き上がって見えるウェザリングに挑戦。まず、パネルラインに、マスキングゾルを乗せていきます。
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実機の写真をみると、もっとラインがあるのですが、スケールなりの表現ということで勘弁してください。乾燥したら、通常より薄く希釈したクレオスのフラットブラックをパネルラインに沿うように吹きます。乾燥したらマスキングゾルをカリカリ落としてやります。ピンセットでつついてやったのですが、ガイアの塗膜は確かにクレオスより強いようです。
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やり過ぎた・・・・これはヤバい。全然シャドウがつかないような気がして吹きすぎました。マニュアルによると境界線をぼかすようにもう一度フラットブラックを全体に吹くようあるのですが、逆に上下のグレーを適当に吹きつけてトーンを落ち着けます。
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なんとか狙ったレベルになりました。どうなることかと思いましたが、まずは一安心。最後にいつものようにエナメルでウォッシングとスミ入れ。
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汚しすぎのような気もしますが、最近どうも作風が何作っても変わらないので、これはこれで良しとします。

と、ここまでそこそこにいい具合の作業状況だったのですが、今気づきました。F-4EJ改にはアンチグレアがない!
今からまた重ね吹きします。トホホ・・・。

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書評<2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? >


西村 博之
新書にありがちなことだが、タイトルに偽りありで、2ちゃんねる管理人である著者が自分の仕事含めたこれから2~3年のネット世界を予測する、といったところか。残りは佐々木俊尚氏、小飼弾氏との対談。ネット社会で起こった起こった事件や著者が抱える係争について何の解説もないし、プログラマーである小飼氏との対談はソースコード作れる専門家でないと理解できないし、本としてはちょっと不親切な感じである。
本書を読んで感じることは2つ。インターネットって世界は、なぜこうもユーザーと企画者と技術者とスポンサーがかい離しているのかということ。ついでに言えば法律も含まれる。著者は本書でネットビジネスがいかに儲からないか(今から儲かりそうなものも実にアヤしい)と強調している割に、著者はある意味で成功を収めているのはなんとも皮肉だ。
もう1つは、成功者である著者の飄々とした?スタイルの裏に隠された強烈なプライドみたいなもの。なんというか、頭が良すぎて、世の中のたいていのことが退屈に見えるんだろうな。意図して悪人をやってるのではなく、法治国家で対応する法律ないんじゃ、しょうがいないでしょ?という開き直り。カリスマ視する人たちがいるのも分からないではない。
まあ、個人的にはweb2.0とかいうよく分からない概念よりも、開き直った著者の見解の方が信頼できるかな、とは思う。

初版2007/06 扶桑社/扶桑社新書

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書評<虐殺器官>


伊藤 計劃
BARSERGAさん推奨>
現在より少しテクノロジーが少し進んだ近未来。長く続く”テロとの戦い”は、先進各国に個人情報認証とその追跡による管理社会を選択させた。一方で後進国では民族対立や内戦が激化の一途を辿っていた。アメリカ軍はSOCOM(特殊作戦群)の中でもさらに特殊な”暗殺部隊”である情報軍・特殊検索群を立ち上げ、紛争地域に派遣、地域の安定をはかろうとしていた。虐殺がうずまくその派遣先に、常に謎のアメリカ人の影がちらつく。特殊検索群i分隊のシェパードはいくつかの作戦の通して、彼の正体に近づいていく。

読書後の第一印象は”何からも、どこからも逃げていない作品”であることだ。まずアクション。いわゆる不正規戦を描いた作品は限りないが、ここまでその残酷さを追及した作品は珍しいと思う。血と肉の饗宴はまだしも、少年兵をバシバシとヘッドショットする主人公など見たことがない。そして世界観。こういったSF作品では先進的なものがマシンテクノロジーあるいはバイオテクノロジーどちらかに偏りがちだが、この作品ではそれが奇妙にバランスしており、それゆえの気持ち悪さから逃げるどころか、それが重要なプロットとなっている。そのプロットも、大量虐殺を引き起こすその仕掛けと、動機を克明に記し、最後まで投げ出さない。

ただ、”混沌”で物語の幕を引くのは、それまでの流れに対してクラッシックなSFを感じさせて、個人的にはなんとなくスッキリしなかった。というか、SFファンやミリオタにとって魅力的な世界観を構築しているので、それをこの作品1つで終わらせてしまうのはもったいないかと。それほど、作品としては完成度がある。各所で取り上げられるのも納得です。

初版2007/06   早川書房/ハヤカワJコレクション

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書評<生物と無生物のあいだ>


福岡 伸一
生物とは何か?この定義は生物を分子のレベルまで観察できる現在の科学においても、簡単なものではない。本書は分子生物学者である著者の研究風景と、分子生物学の歴史を巧みに絡み合わせながら、その答えを探していく。
分子生物学はまだ歴史の浅い学問であり、1959年生まれの著者が海外で研究生活をする場にも、偉大な先達の息吹を感じることができた。その風景を導入部にして研究者たちの成果を紹介し、分子生物学のキーポイントを解説していくので、ともすれば退屈な学術的な解説になることなく、読み進むうちに自然と分子生物学の基本が分かってくる。
ときには自分が立てた仮説に逆行するような実験結果が出ても、それが新たな発想につながっていく研究のドキュメントに感情移入し、著者が結論する生物の姿になるほど納得する。学者の伝記、科学の解説書、著者の研究生活の歴史のバランスが絶妙な分子生物学入門書である。

初版2007/05 講談社/講談社新書

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