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2007.07.11

書評<トンデモ日本史の真相>


原田 実
日本国の歴史というのは、古代から現代まで知っているようで意外と知らないことが多い。なまじ歴史が長いだけ、歴史の知識がある人でも人それぞれによって古代、戦国時代、明治の前後、近現代と得意な分野があるように個人的には感じる。そこに、この本で紹介される”ニセ日本史”が入り込む余地があるんだと思う。
本書で紹介されるのは、トンデモシリーズや陰謀論関係の本で繰り返し取り上げられる荒唐無稽の事例や、多くの人が”常識”だと思っている事例など、様々な”トンデモ指数”を持つ説が紹介されている。日本にピラミッドがあったとかいうのはともかく、武田信玄や織田信長の定説まで覆されるのは、かえって快感だ。
本書を読んで感じるのは、ニセ歴史で訴訟に至ったりする深刻な事例よりも、なんだか”地域振興”のために歴史をデッチ上げる事例が多いことだ。まあ、NHKの大河ドラマにゆかりがあるだけで、数年は観光客が呼べることを考えれば、何か変わった歴史解釈をするのも分からないでもない。罪が浅いのか深いのか、よくワカラン。

初版2007/06 文芸社/ソフトカバー

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