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2007.09.13

書評<どくそせん>


週間プレイボーイにまで”このごろの流行りモノ”として記事が掲載された”ミリタリー美少女モノ”。様々な本が乱発されている感があるが、本書はミリタリー界のカリスマ<一等自営業先生>お墨付きであり、その内容は初心者が第2次大戦のヨーロッパ東部戦線を知るには不足のない本であることは間違いないと思う。
装甲車両と歩兵と航空戦力を有機的に結合させ、敵野戦戦力の壊滅を主眼とするドイツ軍の電撃戦は華やかだが、国家総動員体制をとったソ連軍もまた、強大であった。本書では東部戦線において、どのような戦いが展開されたか、両軍の作戦を中心に、同盟国の情報、東部戦線の暗黒面などをマンガやコラムを併用して解説していく。
ミリオタであるが現代戦専門の自分にとっては、「戦闘集団が手をつなぐ」という表現に代表される包囲戦の連続と、気象や国力、指導者の資質など様々な要素で変転する戦いの連続が印象に残る。
まあなんといいますか、ちゃんと基礎知識は手に入れられる本ではあります、ハイ。

初版2007/09 イカロス出版/ソフトカバー

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

時代は変わりましたな。

東部戦線の情報は、パウルス・カレルの「バルバロッサ」や「焦土戦」などの分厚い本でお勉強したもんです。昔は・・・。

>高○さん
単にマンガでは物足りないし、かといって「バルバロッサ」は難しそう。そんな隙間を狙っていると言えそうです。

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