書評<トンデモ本の世界U/V>
書店の本棚に紛れ込む”トンデモ本”を見つけ、それを笑うおなじみのシリーズ。もはやシリーズ本はサブカルコーナーに溢れており、個人的には食傷気味のところもあったのだが、やはり読むとおもしろい。今回はオカルト系、サブカル批評系、陰謀論系といったふうにジャンル分けされており、読みやすくなっている。
従来のシリーズどおり、おかしな論理を展開する本を分析し、笑いをとり、そこから教訓を得る、というスタイルは変わっていないが、UMA(未確認動物)を扱うものの本としてはまともな著作を取り上げ、”と学会として進むべき道”を模索したり、9.11同時多発テロの陰謀論を例に挙げて陰謀論とは何者なのかを探っていくといった、新たなスタイルを取り入れつつあり、2冊を飽きることなく読めた。まだまだ世にトンデモ本のネタはつきるまじ、である。
初版2007/09 楽工社/ソフトカバー
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