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2007.11.26

書評<F-22 ラプター>


原著はJ.ミラーの手による「LOCKHEED MARTIN F/A-22 RAPTOR」で、航空ファンでお馴染みの石川潤一氏によるほぼ全訳である。なのでペンタゴン独特の多数の略語が飛び交い、長いことミリオタやってる自分もついていけないほど専門的。ATFの時代の風洞実験モデルから、実戦配備まで貴重な写真を交えてラプターのすべてを紹介している。原著が2005年発行のため、それ以降の動向については訳者がフォローしている。
本書を読んで感じるのは、つくづくもラプターが革命的な戦闘機であることである。高度なステルス性を持つ機体、超音速巡航を可能にするエンジン、統合されたアビニオクスなど、すべてがオールニュー。なんらかの事情で低空での格闘空中戦に持ち込めれば、あるいはフランカー・シリーズにも勝機が、とも思われたが、最近のアメリカ空軍のオープンハウスに登場するラプターはポスト・ストール・マニューバも楽々こなす。もはや第4世代、4.5世代の戦闘機をあらゆる場面で圧倒する。
もちろん機体価格は高価だし、整備維持費を低減する設計とはいってもアメリカ空軍にとっての話で、同盟国のレベルとは段違いの話であろう。やっぱ軍縮まっしぐらの空自には導入は荷の重い話、というのが個人的結論である。

初版2007/11 並木書房/ソフトカバー

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