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書評<ネット右翼ってどんなヤツ?>


先に断っておくと、自分の立ち位置はミリオタ・麻生ローゼン閣下支持の”ネット右翼”である。

イラク3バカ事件のときは、”ブサヨ”vs”ネットウヨ”の戦いが熱かったもんである。自分もそうだが、ネット右翼は個人的な意見はブログからmixiに書く人が多くなり、プロ市民の方々はメーリングリストかなんかで情報を回すようになり、直接対決の場は減ってしまっているような気がする。そういう意味では、あまりタイムリーではない本。”ウヨク的”な発言をする人たちの座談会、ネットの祭りに至るその心理の分析など、ネットの一勢力を面白がっている感じでまとめられている。

個人的に思うに、「反戦・平和・軍縮・市民」といった”絶対正義”が現代ではあまりに空虚なのね。冷戦以後、イデオロギーの対決が去って国、民族、個人あらゆる段階でエゴが溢れる時代、前記のキーワードは矛盾の固まりとなる。アフガンの問題1つとっても、サヨクの発言は「アフガンがテロ組織の温床になったのは国際社会の無関心のせいだ」「アフガン安定のために、米軍はじめ国際治安安定部隊は撤退せよ」と相反し、じゃーどうすりゃいいのよ、と激しく問いただしたい気分である。
嫌韓・嫌中も、感情的な問題とは別に、韓国の方は在韓米軍削減を意識しての軍拡、中共の方は数頼みの時代遅れの軍隊から現代的攻撃型軍隊への脱皮と、現実的な脅威を背景にしている。自衛隊はもちろん、戦力削減中だ。
というわけで、サヨクの人たちが明確な思想と意志と団体を持つのに反して、ネット右翼とは「反戦・平和・軍縮・市民が嫌いな人たち」に過ぎない。評論家の方々が心配する、ナショナリズムなんてのからは程遠い現象だと思うのね。この本でも、モノホンの右翼の人からは「かえってジャマ」みたいに言われてるし。ブログの炎上も「それはおかしいだろ」と言いたい人が多いに過ぎない。
結論としては、「ネット世界でも、祭り好きの日本人の性は隠せない」というところで妥当だと思うんだけどね。

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