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書評<ドラグネット・ミラージュ>

南太平洋に突如開いた”ゲート”。それは我々の世界といわゆる”剣と魔法の世界”をつなぐ扉だった。いくつかの争いの後、ゲートの出現とともに生まれた島はアメリカの統治領となり、異世界の人々がともに暮らす街となった。
その街の市警の刑事であるケイ・マトバは、その奇妙な街で、特別に奇妙な事件と関わり合うことになる。しかも異世界から派遣された来た女騎士と捜査をするハメになり・・・

黒人と白人、ダウンタウンとアッパータウン、ロシア人とアメリカ人などなど、様々な面において対照的な刑事コンビを主役とする映画やドラマをいわゆるバディ・ムービーという。本作品は80年代に量産されたそれらのフォーマットに忠実に乗っ取ったファンタジー作品だ。まったく違う世界の人間が、ぶつかり合いながらも犯罪に立ち向かう。範とする「リーサル・ウェポン」の主人公の名前も出てくるし、気のいいゲイなどの脇役など、80年代のブロック・バスター・ムービーを記憶に焼きつけているオッサンならばニヤリとすること間違いなしである。
”軽い”けれども後味のいいアクション映画を見たような印象が残る、良質なエンターテーメントだ。

初版2006/01 竹書房/ゼータ文庫

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