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書評<オタクはすでに死んでいる >


本書はトークライブにて披露された「オタク・イズ・デッド」をほぼ書籍化したものだ。

基本的な結論はこうだ。オタク各分野が細分化されるに従い、オタクにあった共通意識や知識みたいなものが失われ、いわば”オタク共和国”が滅んでしまったこと。それは日本社会の変容とともに、必然であったこと。今後は”オタク共和国”国民として生きるのではなく、個人が情報を発信していくこと。

まったく同意である。と同時に、現在はユーゴスラビアが解体され、各民族が国家として再出発しているように、主にネット上において、解体された各分野のオタクたちが”再編”されつつある状況にあるんだと思う。

自分の場合、パチンコ、夜の街といったところを主戦場にする”ノーマル”な営業マンにもなれないし、かといって自分の趣味を自分で全面的に肯定する気にもなれず、ネット上を彷徨っているところを牧師様に導かれて、ネット上で仲間を得て、リアルにも仲間を得た。オタクとしてのホームに帰ることができたのだ。今、自分がこの位置に立っているのは、このネットワークなしではありえず、本当に支えになっている。感謝としか言いようがない。

だが、小さく細分された国家を支えていくことに多くの知恵が必要なことは、現実世界を見ても分かることだ。少数民族が生きていくためには、自分で自分の世界を支えなければならない。そんなことを考えさせられる本であった。

※mixiとは別内容で書評を展開しようと思ってたんですが、やっぱり第一印象を素直に書いたものをブログにも掲載しました。ダブって読まれた方はご容赦を。

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