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書評<葡萄酒か、さもなくば銃弾を>

9.11同時多発テロの中継で一躍有名になった著者が、アメリカの国際問題研究所という外交の研究センターで培った人脈を中心に、外交官や政治家の外交的一面を2~3ページずつで紹介するエッセイをまとめたもの。今をときめく民主党大統領選候補のヒラリーやオバマ、麻生太郎から福田首相など誰もが知る政治家から、我々があまり一般に知ることのない外交官たちまでを通して、外交とは何かを探っていく。


子供のころは、日本というシステム、アメリカというシステム、冷戦関係というシステムは”不変”だと思っていた。だが、大人になってニュースを見ると思うのはつくづく”国際関係”も、人間が作る常に可変するものだったということを知る。外交官や政治家の信念、名誉欲、情報に関する感度など、国際関係の現場の人間の個性により、それが動いていく。儀礼的な外交とは、お互いを探り合う生々しいものだということが、本書に登場する人々のエピソードを読むと感じる。
人物に関するエッセイなのでしょうがないが、もうちょっと突っ込んでほしいところが一点。すべてのエッセイを通して貫かれる「日米同盟の重要さ」ということと、「アメリカの神通力が落ちている」ということをどうバランスさせるか?そこらへんを示唆して欲しいなあ。

初版2008/05    講談社/ソフトカバー

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